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1000年後に読まれるコロナうつうつ日記

10月になってから雨の日が多いように思う。週の始まりの月曜日。今日も冷たい雨が降っている。昨日は低気圧の頭痛に悩まされたけど、今日は平気。雨の日に家にいるのは好きだけど、どんより曇り空は気分も鬱々とする。

4月ごろにステイ・ホーム日記を書いていたのが遠い昔のように感じる。緊急事態宣言下のあのときから、あたらしい生活とか言われていたけれど今となっては、あたらしい生活ってどこに行ったのかな??って思う。わたし自身の周りについていえば、以前のような生活に戻っている部分とそうでない部分と混在しているような感覚。

コロナが来てからのことを振り返りながら痛感していることがある。つい先日、友人たちのバースデー食事会を開いた。3月と5月生まれの友人を祝う会はまさに半年遅れ。最初は緊急事態宣言解除後の7月に予定してたけど、東京の感染者数が400人を超えたタイミングと重なってもう少し延期することになり、ようやく10月半ばに集まれることになった(台風がくる週末だったので今回も開催できるかヒヤヒヤした)。主役の2人に会うのは3月以来で、いかにコロナがわたしたちを分断していたか!と思った。”最近どう?”という会話の中で、2人のうちの1人は今月いっぱいでオフィスがなくなってフルリモートになるらしい。会社としてはコロナでリモートにしてみたら、リモートでいけるじゃん! 業績も悪化してるからオフィスの賃料、従業員の交通費の負担を考えたらこのままフルリモートに移行するのが合理的だと。……確かに。でも友人としては家で毎日1人で仕事していると(彼女はひとり暮らし)精神的に病みそうになる。オフィスで横にいればすぐに伝えられることもいちいちslackで連絡したり、意思疎通がうまくいかないこともある。仕事の合間の雑談が気分転換になるからオフィスがなくなるのは困ると切々と訴えていた。彼女は緊急事態宣言解除後は徐々にオフィスに行って仕事をしていたようで、彼女の言い分はすごくよくわかるなぁぁぁ!!と思った。わたしが同意するのは、”毎日家でひとりで仕事をしていると病みそうになる”という箇所で、これは本当に首がちぎれそうになるくらいうなづく。コロナになってから痛感しているのは不要な外出を控えてできるだけ家で過ごそうとすると、完全に孤独な生活に陥ってしまうこと。それも出口の見えない長期間に渡って。その辛さを今わたしは身をもって痛感している。3〜5月の緊急事態宣言下の時期は、日本全体がまさに緊急事態で非日常にあったと思う。ステイホームが叫ばれて、命を守るために家にいましょう。家にいることが正義だった。ある意味で変な一体感が生まれて、ひとりで家にいてもなんともなかった。5月末の解除後からは、おそるおそる対面の仕事が始まって、でもできるだけ家にいる日々。6月に入って、県境をまたぐ移動がOKになってから3ヶ月ぶりくらいに友人に誘われて展示を見に外出した。だんだんとオフィスに出社する人たちが増えてきて、朝の満員電車も戻って来たし、遠出はしなくても街に出かける人も多くなった。週末に渋谷のスクランブル交差点が以前のような人ごみになっていて驚いた。

そんな感じで以前のような生活に戻りつつある人は戻っていく中で、全体的な緊張感は徐々に薄れていった。コロナの感染者数が今日は何人だったか、だんだん気にしなくなった。コロナが日常になって来た感。

そんな中、フリーランスのわたしは家で仕事をする日々が続くのだけど、家で仕事をする=1日中完全にひとりきり。それが週7日毎日続くことになる。そんな日々に精神的に参ってきてしまった。

最初にぷっつんと自分の中で糸が切れたのは8月のお盆だった。4月の緊急事態宣言のときはGWの帰省は無理だろうけど、お盆の頃にはコロナも落ち着いて帰れるだろうから今は我慢しようと思えた。でもいざお盆に帰省しようとしたら母から帰って来ないで欲しいと言われた。このときは内心本当にこたえた。父は娘が東京から帰省して近所から文句を言われても構わないと言ってくれたけど、母はそうじゃなかった。わたしが帰省の道中でコロナに感染する恐れもあるし、もう少し落ち着いてからにしたら?と。もちろん母の意見に同意する自分もいたし、そうすべきだろうと思った。泣く泣く帰省は断念したけれどそのときに自分の中の限界を突破して何かが崩れた気がした。

お盆を通り過ぎてから、9月になって本当に久しぶりにひとりで外出した。オラファー・エリアソンの展示を観に現美とTENETを観に映画館へ。そのころにSNSで遠出する人を見かけるようになった。コロナになってから難しいなぁと感じるところに、人によって自粛の感覚が違うことがあると思う。

”友だちを誘っていいのかわからない”これが孤独を深める理由になっているのは間違いない。今のわたしの感覚は会いたいひとには勇気を出してお茶しようとか誘ってる。10月になって東京もgotoが始まったので遠出もそろそろしたい。いつまでも閉じこもっていたらコロナより自分の精神が崩壊してしまいそうだから。

それに加えて10月になってからは毎日のように雨が降り続く日々。気温も急に寒くなった。低気圧頭痛があるわたしは、頭が痛くて動けない日も多いし、寒暖差アレルギーでくしゃみばかりしている。この天候がわたしのメンタル悪化に拍車をかけているのは間違いない。この日記を書いている最中にこんなnoteを見かけた。まさに今のわたしの気持ちを代弁してくれてて、心の中のダムが決壊した。

このnoteの中にあるように先週末わたしが家から出たのはメルカリの発送をしにコンビニ行ったことと、近所のデリに行ったことのみ。頭痛で辛いし、お風呂にも入れなかった。自分の身なりを構わなくなった。ずっと物悲しい気持ちが続いてて、いつもしんどいのは鬱の手前だったのかってこのnoteを見て、ああそうかって思った。メンタルやばくて当たり前。ああそっか。それでいいんだって。

2020年は今のところ記憶が白紙の一年。

#日記 #コロナを振り返って #2020    #note   #小さな営み

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