4%ルールを自分に当てはめてみた

FIREとは?

皆さんはFIREという言葉を聞いたことありますでしょうか?
FIREというのは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、直訳すると「経済的な自立で、早期リタイアしよう」といった意味になります。

つまり、働き盛りの若いうちに稼ぎ、節約や投資を通じて一定の財務的自立を達成したら、比較的若い年齢で(例えば40代前半までに)仕事から引退して投資収益によって自由な生き方をいち早く手に入れよう!という考え方のことです。

4%ルールとは?

FIREをご存知の方もそうでなかった方もいたかもしれませんが、では「4%ルール」という言葉は聞いたことありますでしょうか?

FIREの話をするときに時々出てくることがあると言葉だと思うのですが、毎年資金を「年率4%」で運用して、4%未満を生活費として切り崩していれば30年以上が経過しても資産が尽きる確率は非常に低いという考え方です。

つまり、早期リタイアしたあとは資産をなるべく減らさず運用益だけを取り崩して生活すれば資金が底をつくことはなく生きていけるでしょう、という考え方です。

この4%という数字は、アメリカの株式市場における代表的な指標である「S&P500」の成長率(7%)から物価上昇率・アメリカのインフレ率(3%)を差し引いて計算されたものです。
そして、資産運用額の4%を1年間分の生活費として切り崩すということは、逆算すれば、元となる資産は1年間の支出の25倍が必要になるということになります。

まず、ここまで読んで頂いてお察しかと思いますが、このルールは自分の貯金を資産運用していることを前提としています。

そして、このルールには注意点が2つありまして、1つ目はこのルールは将来の投資収益率や生涯の引き出し額によって異なるため、個人の状況に合わせて調整する必要があるということです。
また、年金や社会保障の受給額によっても、引き出し額を調整する必要があります。

そして2つ目は、この「4%」とその数字を出すための「7%」と「3%」という数字はどれもアメリカの話ですので、必ずしも日本でも「7%-3%=4%ルール」というのが当てはまるとは限らないことも心得ておく必要があるということです。
ただし、日本でも4%ルールの考え方自体は適用不可能ではなく、自身の状況に合わせた計画を立て市場状況や経済状況を見極めながらであれば適用することは出来ると考えます。

私の場合どれくらいの資金が必要?

では、唐突ですが、私の場合、FIREして4%ルールで生活しようと思った場合、いくらのお金が必要でしょうか。

このような金額を求める際の計算式は「年間の生活費÷4%」です。
これを自分に当てはめてみます。
ここでサラッと自分の1ヶ月あたりの生活費を発表しますが、私の1か月のあたりの生活費は15万円です。

つまり、私の年間の生活費は「15万円×12ヶ月=180万円」です。
そして、それを4%で割ると、「180万円÷0.04=4,500万円」ということで、私が早期退職してその後4%ルールを適応して生活しようと思った場合に貯める必要がある金額は「4,500万円」程度ということになります。

私は社会人になってから1年間に100万円ためることを目標にしています。
今のところ毎年きちんと目標通り1年間で100万円ずつ貯金することは出来ていますが、そのペースで4,500万円貯めるとなると単純計算で45年かかります、、、。

私は22歳で就職したので、22+45=67(歳)ということで4,500万円貯めることには67歳になっている計算ですが、それだと全く「早期」リタイアではないですね(笑)

正直に言うと私自身はFIREするつもりはないですが、仮に私のような生活費15万円の人が45歳くらいで早期リタイアしようと思った場合、22歳で就職してから毎年単純計算で約200万円くらい貯金に回す必要があります。
正直、私の今の収入や生活スタイルでは、とても年間200万円貯めることは出来ませんね、、、。

4%ルールを実践するためにすること

これまでの話で4%ルールを実践するために必要なお金がいくらなのかということと肌感覚ではありますが今の私にはそれだけのお金を貯めることは難しいことが分かりました。

でもそれでも頑張ってF.I.R.Eして4%ルールを実施するだけのお金を貯めようと思ったらどうしたら良いでしょうか?
どれもシンプルな話ではありますが、出来ることを考えてみました。

1.支出の見直し

まずは、自分の生活費を見直し無駄な支出を減らすことです。食費や交通費、住居費など、支出の内訳を詳しく分析し、必要な支出と不必要な支出を見極めて、無駄な支出をカットしていきましょう。

これはお金を貯めるためでもありますし、もしFIREできた場合、その後の生活で散財しない生活スタイルを作るためにも大切なことです。

ちなみに、私の現在の生活費は上でも述べた通り月当たり15万円ですが、これを例えば13万円にすることによって、4%ルールに必要な金額が3,900万円となり、4,500万円から600万円も減らすことが出来ます!

支出については、私も色々な方法で抑えていきたいは日頃から考えているので、何か効果的な方法があれば別途記事に書こうと思います。

2.収入アップ

次に、支出だけでなく現在の収入を増やすことを考えるのも大切です。
こうすることで早く目標金額を貯めることが出来ます。

方法としては、副業を始める、資格取得などによるスキルアップをする、転職をするなどがあります。

ちなみに私は2022年は副業に挑戦しようと思ってクラウドワークスで仕事を探して挑戦してみたりしました。
これについてもまた感想などは別の記事でまとめたいと思います。

3.資産形成

そして、4%ルールを実践するためには、なんと言っても投資信託や株式、不動産、仮想通貨などに投資して資産形成することが必要です。
またそれには短期的に良い成績が出るものよりも長期的に良い成績が出るものがおすすめされます。

例えば、本記事の初めの方で、アメリカの一般的な株価の成長率(7%)の基準となっているものとして触れた「S&P500」というのは、長期的な成長力があり効果的な資産形成の一つです。

私は今、投資信託、日本株・米国株、国債、仮想通貨を保有しています。
しかし成績(評価損益率)は7%ではないため、ポートフォリオを見直そうと思います。
そして、また別の記事でポートフォリオについてはまとめたいと思います。

終わりに

FIREとは経済的自立と早期リタイアを目指すことです。
そして、4%ルールは、年間の生活費の25年分の資産を貯めてリタイアすればその後は、その資産を年4%で運用し、生活費を4%未満にすることで資産を減らすことなく生活できるとという考え方です。

皆さんもご自分の年間の生活費と4%ルールに必要な金額を計算してみてはいかがでしょうか?
私自身、特にFIREするつもりはなく今回計算してみましたが、皆さんもまず一度計算することで自分の資産や生活スタイルと向き合うことができると思います。

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