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レポート「ストレイトアヘッド」 2/25 @ Room335

(先々週ですが)怒涛の週末が終わりました、といっても、私以外の皆さんは前後更に毎日演奏を続けていて本当にご苦労様なのですが、この関西の人気者達が一晩私のわがままに付き合ってくださり感謝の気持ちでいっぱいです。

見栄えも音もシュッとしたquartet(写真:笹井真紀子さん)

私は宣伝が苦手なんです。絶対に信じてもらえないと思いますが、30年インデペンデントでやって来て、時には鼻血まで出してイベントとライブの宣伝をしてきました。ノウハウは大体わかってましたがここ数年で結構苦痛になり(コロナ渦)完璧主義が爆発しコロナ禍で一旦白い灰になってしまったのか。

白い灰として有名な矢吹ジョーさん

これは愚痴ではありませんよ!リーダーとしてライブをブッキングした場合の事情をちょこっとお話ししたいだけなのです。

私は感覚的にこれだ!と思ったらすぐに行動に移してしまう。そんな訳で最初はトリオかな?と思っていたのが今回はどうしても知り合ったばかりのトランペッター横尾昌二郎君をお誘いしたく、カルテットでの演奏を決めました。バンドの人数も多いですし、Room335はふらっと外からお客様が入ってくる路面店ではないので、集客にはややプレッシャーを感じていましたが、幸い二月は前半ライブをやらないと決めていたので、少しだけ余裕がありちょっと早めに用意が出来ました。友人東條やすこちゃんに教えてもらっていたチラシ屋さんを利用してみたり、個人的にお誘いしたり、色々試しておりました。

ご予約はありがたい事に告知と同時に少し頂けて、少し気持ちも安心していましたが、油断できない性格なので直前までは完全に気は抜けませんでしたが、今回こそは練習をプライオリティにするぞ!と決めていたのである時期からは意識して宣伝を「しません」でした。

最後の数日は少し追い込みをかけましたが、蓋を開けてみたら当日の方も数名いらっしゃって、会場であるROOM335を良い感じで埋めてくれてくださり、感動しました。ライブはお誘いされたものも出来るだけ宣伝しますが、自分がリーダーだとやはり責任がありますので結果を出せると嬉しさもひとしお。。。

お客様として来てくれた笹井真紀子さんからの写真

フロントの方のシットインを募っていたのですが、最終的に歌のハヤシミホさんという渋いボーカリストをベースのめぐみちゃんが連れて来てくれまして、そして更に、お客さんで来てくださっていた右京の女王、可愛いくおしゃれな風貌からはわからないかも、素晴らしいジャズピア二スト、笹井真紀子さんに一曲弾いてもらいました。写真がなくてごめんなさい!

歌うハヤシミホさんの後ろ姿(写真はみづか)

曲はメンバーの皆さんのご協力+あーだこーだ協議の結果、最終的にはすごくバランス取れたセットリストだった気がします。横尾くんのリリカルなフレージング、恵ちゃんの堅実だけど柔軟なベースにゴリさんのダイナミックなのに美しい音のソロ、そして全員がスイングしていました。なんかのスイングみたい、じゃなくて、自然さがすごく心地よかったです。古い曲をたくさんやったのに、今を生きている皆さんの音に囲まれて幸せだった。

1st Set : 
Avars(Blue Mitchell)
Social Call (Gigi Gryce)
Serenity (Joe Henderson)
Nascimento (Barry Harris)
Stablemates(Benny Golson)
2nd Set : 
Juliet’s Theme (Aya Sekinne Original)
Autmun Leaves(Joseph Kosma)*ハヤシミホさんシットイン
Nostalgia (Fats Navarro)*笹井真紀子さんシットイン
Yeah! (Horace Silver)
Blues (名前忘れた。。。昌二郎くんに聞いときます!)

アンコール:
In a Mellow Tone(Duke Ellington)*ハヤシミホさんシットイン

写真は友人の石綿みづかより💙

最終的に演奏時間には間に合いませんでしたが、遊びに来てくれたトランペットの道下さんとサックスの篠崎くん、打ち上げに参加。なぜか克己さんがハーレム状態に。真ん中の美女は私の友人、みづかです。娘さんも同伴で、ずっと良い子でお絵描きしていました!そうしつつ耳からジャズが入ってるんだろうな〜とみてました。横尾くんとゴリさんは大阪なので早めに退散されましたが、また打ち上げも兼ねてゆっくりできたら嬉しいです。

ハーレム状態の打ち上げ+後ろで微笑む山口マスター。
右から:笹井さん、私、みづか、道下さん、恵ちゃん

そして谷口東郷さんがお客様で来てくださっていて、いつものようにサササッと絵を描いてくださいました。本当に的を得た絵なのですよね。細かいディテールがすごく面白い。私の古着のジャケットとか、横尾くんの前髪とか。音を聴いてらっしゃるから静止画のようで躍動感を感じます。東郷さんはいろんなライブに行かれてはガンガン絵を描かれております。趣味だとおっしゃってました。帽子をかぶった素敵なおじさまで、小さなスケッチブックにライブの絵がたくさんあります。みせてもらってみてはいかがでしょうか!意外と「あ、このとき私もいました〜」「これってなになにさんですよね」など言いながらみせていただき、すごく面白いです。

絵を描く東郷さん。暗がり対策チリバツ
マスターの送ってくれた東郷さんの完成された絵


とにかく本当に皆様、お越しくださりありがとうございました。
私は関西出身なのにここまで関西のミュージシャンと一緒に演奏を掘り下げたのはやはりいつになく長期で滞在しているからなので、米国にすぐに戻れてないことに意味があるんだな、って思っています。共演者の皆様、また是非よろしくお願いいたします!!!!

ジャズ、ビバップ、ストレートアヘッド ー 古臭いと思う人もいるかもしれない。でも私にはいつでも新鮮で、ため息が出るほど好きです。


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