見出し画像

皇居近くの桜の元で、覆面・芋煮座談会開催!芋煮の魅力を世界に発信しようと企む謎の男子3人が語る。

こんにちは、阿部彩人です。僕は山形県酒田市の出身なのですが、私たち山形県人にとって、「芋煮」という食べ物は切っても切れない関係にあります。小学校の頃から、秋になれば学校の行事として「芋煮会」があったり、家の食卓にも芋煮が並んだり。芋煮は、まさに山形県人のソウルフードなのです。そんな芋煮の魅力を世界に発信しようと立ち上げたクラウドファンディングのプロジェクトがこちらです。

「音楽と映像の力で"芋煮"の魅力を世界へ伝える。芋煮PV制作プロジェクト!」- FAAVO山形
https://faavo.jp/yamagata/project/506

2015/4/15(水)中までに目標金額30万円を達成すると、オリジナル芋煮アンセム「芋煮 de ハーモニー」をレコーディングし、芋煮と山形のプロモーションビデオを制作します。音楽と映像の力で芋煮の魅力を国内そして世界へ広め、山形に来てみたいと思う人をもっと増やしたいのです。

「芋煮 de ハーモニー」のデモ音源はこちらで試聴できます。
https://note.mu/ayateck/n/n7886931f3fea

春の某日。皇居東御苑に咲いていた桜の近くの芝生に、謎の男子3人が集結。見た目だけが若干庄内の芋煮っぽいインスタント豚汁を食べながら、覆面の芋煮座談会を開催しました。参加者は、このプロジェクトが目標金額を達成した暁に、「芋煮 de ハーモニー」のレコーディングでヴォーカルを務める某男性シンガーと、プロモーションビデオ制作を担当する某監督、そして発起人の阿部彩人。聞き手・進行は酒田出身の某男子です。

___では、シンガーさん、監督さん、軽く自己紹介をお願いします。

シンガー:大阪出身のシンガーです。歌をかじって、いわゆるメジャー畑でも活動しておりました。今は都内でバンド活動などを行っております。よろしくお願いします。

監督:僕は和歌山から出てきまして、都内にて音楽を中心に映像系の仕事をしております。ライブからPVからドキュメントコンテンツから、メジャーアーティストなどの仕事をやらせていただいておりまして。

シンガー:あとは、アダルトビデオでしょ?

監督:アダルトビデオは、やってませんよ(笑)。

___(笑)。では、今回このプロジェクトに参加しようと思ったきっかけについて教えてください。

監督:僕も地方出身で、地元の和歌山を盛り上げたいな、という思いがあったので、今回の山形の企画にも非常に共感するものがあったんですよね。なので、こういうことに参加させてもらって、自分がどこまで何ができるのか、というのを考えるのもいい機会だなと思いまして。

___山形には、ゆかりは無いんですか?

監督:山形には、恥ずかしいぐらいに全くゆかりが無いんですよね。

彩人:東北に行ったことはあるんですか?

監督:無いんですよね。東北すっ飛ばして、北海道はあるんですが。

___シンガーさんは、何故このプロジェクトに参加しようと思ったんでしょうか。

シンガー:発起人の阿部彩人くんとは友人で、彩人くんと話しているうちに、郷土愛や地方を思う気持ちに触れて興味が湧きまして。実際に山形県に足を運んだり、東京で開催された芋煮会(江東区・若洲公園で開催された「みんなで作る東京一の芋煮会」)に大阪人として参加させていただいたりして、共鳴する部分が、薄い意味じゃなく凄くありましたね。まさしく自分が「芋煮 de ハーモニー」した1人目かなと。これはもう、俺が歌うしかないだろうと。

彩人:実際に、芋煮会に参加してみていかがでした?

シンガー:いやもう、びっくりしましたよね。青空の下、芋煮を食べるということだけに東京の江東区の公園に300人ぐらい集まる(※実際には250人ほど)という光景と、ただ集まるだけじゃなく、芋煮というある種、地味なものがつなげるリラックスした調和感というか。あれは衝撃的でしたね。いわゆる、人と人とのつながりというところで、こういう空間があるんだな、という。そこに、先ほど監督も言っていた郷土愛とか、地方を思う気持ちすらも混ざり合って、ハーモニーしていたと。

___ぜひ、山形での芋煮会も見ていただきたいですね。公園や広場があればブルーシートを敷いて、色んなところでやってますね。9月、10月、11月ぐらいは。呑むための口実なんですよね(笑)。

シンガー:バーベキュー代わりなんですかね?

彩人:バーベキューはまた別でやるんですけど、意味合い的にはバーベキューとも似ている部分があるかもしれないですね。

シンガー:でも、関東とかで例えられるものは無いんでしょうね、たぶん。

彩人:かもしれないですね。シンガーさんが参加された芋煮会では、実際に庄内の味とか内陸の味とか、色んな味の芋煮があったと思うのですが、食べてみて感じたことはありますか?

シンガー:醤油味と、味噌味が基本で、あとは具材が違うパターンが色々ありましたね。庄内の味噌味の芋煮は、関西の味がしましたね。醤油味の方は「ぱつっ」としていて、内陸というか「内側の味」っていう感じがしましたね。

▲上が庄内味(豚肉&味噌味)、下が内陸味(牛肉&醤油味)の芋煮。

彩人:そうですね、庄内の芋煮が関西の味がしたというのは凄く鋭くて、庄内には酒田港という港があって、江戸時代には西廻り航路の重要拠点として、北前船によって関西の文化が入ってきてたんですよね。それで庄内地方には、関西の言葉や味とかの影響があると。

シンガー:じゃあ、大阪出身がこの歌を歌うのは、完全にオッケーなんですね。

彩人:そうなんですよ。関西とは非常にリンクしているんですよね。

___では、「芋煮 de ハーモニー」の話を伺いたいのですが、この「芋煮 de ハーモニー」というタイトル自体も、シンガーさんの発した言葉から生まれたものだったりするんですよね。

シンガー:かなり酔っ払って、「芋煮でなんとか」って言いまくってましたね(笑)。「芋煮でモンダミン」とか(笑)。そこから「芋煮 de ハーモニー」という言葉が生まれた感じで。

彩人:そこから「芋煮 de ハーモニー」という曲を作ろうよ、という話になったんですよね。で、僕が曲と歌詞を作って、デモ音源を聴いていただいたんですけれども、聴いた時にはどう感じました?

シンガー:その「芋煮 de ハーモニー」を作るきっかけとなった呑み会の時に、そのタイトルの言葉が出た瞬間から、曲のイメージ的なところは色々話していたんですが、もうそのイメージ通りでしたよね。彩人くんと話していたまんま、彩人くんから生まれてきた感じがしたので、スムーズでしたよね。監督さんは、デモを聴いた時どう思いました?

監督:サビの部分が、口ずさみやすいなと思いますよね。

シンガー:サビ? サビってどこ? ちょっと口ずさんでみてよ。

監督:え、俺が今、ここで?(笑) ♪芋煮モニモニモニ〜・・・。

シンガー:それ、サビじゃないから!(笑)

監督:あ、あれはサビじゃないのか(笑)。曲の入り口の部分が覚えやすいなと。

シンガー:まあ、最初のAメロの部分は「フック」みたいな言い方でもいいのかもしれないですよね。

___同じフレーズを繰り返すというのは、売れそうな感じがしますよね。

監督:きゃりーぱみゅぱみゅもそうですよね。洋楽とかも、すっと入ってくるじゃないですか。フレーズをばーっと繰り返してくれた方が、何言ってるのかわからないけど、「いいね」ってなってそこから入っていきやすいと。ワールドワイドに展開するために、そういう手法も大事ですよね。

彩人:最初に曲を作るときに、シンガーさんと話している中で「静」と「動」というキーワードとか、盛り上がる部分では結構ヘビーにしようか、とかいう話も出たりしたんですが、そういう発想はどこから生まれたんでしたっけ。

シンガー:あれは、彩人くんのイメージ的には、そういう曲を作るときに「恋チュン」(※AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」)みたいなイメージってあったじゃないですか。あの曲、僕も大好きだし、もの凄くいい曲だなと。ミュージシャン目線で見ても、メロ感とか歌詞、サビが一筋縄では終わらない感じとか、何をとっても悔しいぐらいに、日本のトップクリエイターが作ったなという出来だったと。で、ああやって地方版の映像とかもあったり、AKB48バージョンのPVもあんなに豪華にやっていて、あれは凄いなと思ったときに、彩人くんが「あんな感じのものをやりたい」と言っていて。完全にパクるわけにもいかないし、似たものをやるわけにはいかないので、対極のものを探したときに、そういう(「静」と「動」などの)アイディアがありました。凄く口ずさみやすい、悪ふざけみたいなループからの、生きてくって大変なんだぞ、っていうロック精神みたいなものをヘビーな感じでズコーンと行かせたらいいんじゃないかという感覚ですかね。

彩人:最近のポップスって、Aメロからサビの差がそこまで激しくないというか。それとは一線を画したいな、という思いもあったんですよね。

シンガー:デモを聴いた時の感想に戻ると、楽曲としてBメロにハードなものが来ているのは絶対面白くて、皆に聴いてもらって皆が踊ったらいいんじゃないかみたいな曲では、今までに無いと思うんですよ。

___恋チュンの地方バージョンのPVなどを観て感じたことはありますか?

監督:あれは、「芋煮 de ハーモニー」とは逆で、東京からAKBを地方に広めていこうという話で、地方からどこかに広めていこうというコンセプトではないので、あなたの町のAKBですよ、というコンセプトだから。恋チュンと似たようなものになるかも、という話もありましたが、全然アプローチとしては逆なのかなと思います。「芋煮 de ハーモニー」は、コンセプトもまずは郷土愛だから。東京に向けてやるのか、海外に向けてなのか、誰のどこの目線なのかというのは詰めていった方がコンセプト的にははっきりすると。ただ、恋チュンとは違って、東北以外のところに最終的には発信していきたいというのはありますよね。

シンガー:そうそう、逆のアプローチなんですよね。今回やろうとしているのは。「芋煮 de ハーモニー」を聴いたことによって、みんな自分の地元のご当地に目を向けて、「そういうの作らない?」みたいに伝染していくのが面白いのかもしれないですね。

___ムーヴメントが起きないとだめですよね。それをコンセプトで見せるのと、見せ方も大事ですよね。

シンガー:そうですね。で、さっき歩いている時に斬新なアイディアを思いついたんですけど、サビの歌詞だけ標準語にするというのはどうですか?

彩人:ああ、それはいいですね!

シンガー:俺、それ面白い気がする。山形は芋煮に凝り固まっているわけじゃなくて、敢えてサビは標準語にする感じがいいのかなと。山形から外側への広がりを考えると、全編、山形の方言にしちゃうよりは、サビだけ標準語というのがいいかなと思いますよね。

監督:例えば、THE BOOMの「島唄」とかみたいな?

彩人:結局、THE BOOMの「島唄」が全国的にあれだけ売れたのも、標準語の「オリジナル・ヴァージョン」が発売されて、ミュージックステーションに出演して広がったというのがありましたよね。その前段階で、沖縄の方言で歌った「ウチナーグチ・ヴァージョン」が沖縄でヒットしたというのはあったんですけど。

監督:2パターン?

シンガー:標準語と方言で2パターンの曲を作るよりは、合体させちゃってサビだけ標準語という方が面白いですよね。

彩人:そうですね、それは面白いですね!

___映像の部分で、芋煮を外に発信するために必要なこととか、どういった表現性が考えられるでしょうか?

監督:まずは、どこに出しても恥ずかしくないクオリティにしましょうよと。そのクオリティにするために、やっぱりお金が必要になると(笑)。地方のスーパーのCMみたいな、低予算のクオリティじゃなく、誰が見ても伝わる、しっかりしたものを作りたいですね。

___敢えてお金抜きで考えて、見せ方としてどういう形がいいでしょうか?

監督:ど直球の、いい絵をかっちり撮ると。山形で面白ものとか、尖ったものを撮るんじゃなくて、ストレートにいいものを撮ると。芋煮美味しそうだねとか、山形っていいとこだね、みたいなことが雰囲気で伝わるように。綺麗な景色を撮って、美味しい芋煮を撮って、というのがいいんじゃないかなと。

シンガー:別に、こんなクレーンを使うとかじゃなくて、それを撮るための機材やスタッフにお金がかかると。

監督:そうですね。機材を運んで車で行くにしても1人ではできないですからね。機材代も結構かかりますからね。iPhoneで撮るわけにもいかないですし。あとは、なんだったら、芋煮にiPhoneを付けて、ずっと煮込まれてみるとかさ。

シンガー:なるほど。それ、面白いね(笑)。

___芋煮の気持ちになってみましょうか(笑)。

監督:最後は、すくい上げられるというね。芋煮の気持ちになろうよ皆で、って(笑)。まさか、芋煮の気持ちになったことのある人は、いないでしょうからねえ。

シンガー:確かに確かに(笑)。ある種、「芋煮 de ハーモニー」だよね。

___最後に、一言お願いします。

監督:芋煮を皆でいっぱい食べれたらいいですよね。

シンガー:また酒田に行きたいですね。

彩人:ぜひ、プロジェクト成功させて、監督さんも一緒に酒田の僕の実家に来て欲しいですね。

・・・ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました!芋煮PV制作プロジェクトの支援受付期限は、2015/4/15(水)中まで。ぜひ、拡散などのご協力やご支援をいただけましたら幸いです!よろしくお願いいたします!!

「音楽と映像の力で"芋煮"の魅力を世界へ伝える。芋煮PV制作プロジェクト!」- FAAVO山形
https://faavo.jp/yamagata/project/506

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?