キッチン正面__3_

ずっと放置していたリノベを報告(もう住んでないけど・・・)

仕事でnoteを使うことになり、久しぶりに開いてみたら、リノベ願望だけ書いて放置している2年前の記事が出てきた。
あれからすぐに工事が始まったんだけども(笑)

うーん、我ながら見事な3日坊主。
数か月放置してみたけど、毎回気になるので、とりあえずリノベ日記は完結しておこうかと思って、書くことにした。

ちなみに、2年前から状況が変わりに変わった。
もう、設計事務所はやっていないし、桜台ビレジには住んでいない。
私は一人で大学まで生まれ育った名古屋に戻り、友人と起業し、
夫は残って、今でも桜台ビレジで設計事務所をやっている。
そして、正確には、〈元夫〉だ。

そんなわけで、桜台ビレジはもう自分の家ではないし、今さらこのリノベ日記を書くのは、すごく気がひける。でも、夫婦としての最後の日常を楽しませてくれた空間を作った工務店さんや家具屋さんには感謝しているので、自分自身のけじめとして書こうと思った。

色々とこまごまリノベしたけど、一番大きく変わったキッチン空間だけを公開。

ここは、もともと6畳の寝室だったところ。猫たちが集まる陽当たりの良いキッチンから、上の階の軒下で直射日光の当たらないこちらに移動させた。

もう、こだわりポイントがありすぎて困る。

吊り戸棚のデザイン


まず、こだわったのは、吊戸棚。見せる収納と見せない収納を入れた美しい収納棚を旭川の家具やさん、「ガージーカームワークスさん」http://gauzycalm.com が作ってくれた。
前々からガージーカームワークスさんの作る家具が美しくて好きで、いつかお願いしたいと思っていたのだった。
私が指示したのは、左のカッティングボードやランチョンマットを入れる棚とガラス棚が欲しいこと、見せない収納は羽目板風が良いということ、網棚を作ってほしいことなど。
あと、材はいくつかサンプルを送ってもらい、メープルにした。北の国っぽい繊細な色合いが好きなのと、木目がうるさくなく、所々に入るつやっと感が好き。
それぞれの細部のデザインはお任せし、2度ほど図面をやり取りして作ってもらった。

この写真でも分かる通り、すごく繊細なデザインをしてくれている。羽目板風の扉の羽目板を1ミリ手前にずらしていることとか、網棚の木部の面取りとか。真鍮の釘も太すぎず美しい。日々うっとりしていたのに、今これが手元にないことが悲しくなってくる・・・

気を取り直して、、、

ここにはカッティングボードやら、トレーやらを置いていた。左側にコンロがあるので、すぐ取り出せて便利だった。

網棚は普通、横だけのものが多いけれども、私はそこからよく物を落とす。よく考えたら、なぜ横だけ?って思ったので、縦横あるワイヤーメッシュにしてもらった。すぐに取り外して洗えるようになっているので、清潔に保つこともできる。ここにS字フックをひっかけていて、おたまとか布巾を乾かしたりもしていた。

レシピたて

つづいては、こちら。大工さんによる造作。
工務店は、近くにあっていつもお世話になっていた「富士ソーラーハウスさん」にお願いした。
私のテキトーな図面をちゃんと施工してくれて感謝しかない。

レンジフードの左側、こちらには、レンジフードから窓に向かってダクトが伸びている。この何も作れない場所に、少しだけ傾けたシナの有孔ボードを設置してもらった。ここには、よく読むレシピ本とかを置いていた。

ちなみに、ここ以外も大工さんの造作家具はシナ合板でお願いした。塗装はオスモのホワイトオイル。シナ合板の初期の白さを維持させたかったので、一回だけ。木目もつぶれず良い感じ。

食洗機の取手、天板

それから、これも大工さんに作ってもらった、食洗機の取っ手。
私より若い大工さんが聞いたこともないようなお願いに必死に取り組んでくれた。おかげで理想通りのシンプルな取っ手ができた。
革ひも2本を重ねて通してもらった。だんだん伸びてくるだろうから、最初は少しキツめに。徐々に飴色になっていくのかなーと予想(経年変化が見れずに残念😫)。自邸だと、こういう実験的なこともできる。

天板はネオリスというセラミック板の3mmを使った。この薄さの小口を見せてキッチンに使ったのは初めてだったらしい。
だいぶネオリスを輸入している商社の営業担当にゴネて実現した。
その後は母の家のキッチンリフォームや、他のお客さんの家でも使っている。人工大理石より熱に強くてフライパンを直置きしてもへっちゃら。
リクシルの最上位グレードでも使っているけど、天板以外に扉とかもコレでだいぶ重い印象になる。
ただ、猫が吊戸棚の上から鉄のフライパンを落として見事に小口が欠けてしまった。コレは、ステンレスだとしても人工大理石だとしても同様な結果だろうから、自己責任....

タイル

それからタイルは平田タイルのニードルというシリーズに、カラーの目地を入れたもの。パズルみたいに組み上がったタイルは、何度見ても美しくて、これを見たお客さんがあとで選んでくれたこともあったなぁ。

壁は羽目板

キッチンの背後の壁は羽目板に。サンワカンパニーの商品だったけど、もう廃盤になってしまった模様。これもすごく気に入っていて、イメージは北欧の山小屋だったけど、その通りになった。
設計事務所で働いてくれていた方に料理作ってもらったり、楽しかったな。

こんな感じでそれぞれのデザインや商品を決めるのに、途方もない時間をかけて出来上がったキッチン。しかし、使ったのは約1年...

今や、賃貸暮らしの私だけど、賃貸でもなかなか色々やってるので、またいつか報告したいな、と思います。

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