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四国八十八か所霊場巡り~いよいよ出発!お遍路用品などなど~

私が参加したツアーでは事前に購入していたお遍路用品を受け取ります。
第一番霊場の隣に用品店があり、そこでお遍路衣装に着替え、準備をしたらいざ行かん!

お遍路姿で思い浮かぶのは白衣と金剛杖、笠

ちなみに。お遍路用品は行く先々に用品店がいくつかあるのでそこでも購入できます。私はそれを知らなかったのでろうそくをいっぺんに200本(4箱)購入してしまいました。歩き遍路では荷物になるからやめたほうがいいですね。
消耗品は用品店によっては安く手に入ることもあり、いっぺんに用意しなくてもよかったかなと思いつつ、でも途中で足りなくなったり、ツアーに参加した場合は他の人もいて寄れるとも限らないので安心感を買ったということにしましょう。

あと私は御影のことをよくわかっていなかったので、御影帳は最後の札所近くで買いましたし、1日目のお参りが終わった後にお数珠が切れたので途中のお寺で授けていただきました。そんな感じで必要に応じて付け足していくのもいいと思います。

第二十五番札所でいただいたお接待のポーチと購入したろうそく

私が購入したのは、白衣、輪袈裟、納経帳、あとは消耗品のろうそくなどです。お遍路用品として最低でも輪袈裟はあったほうがいいそうです。
あとやはり皆さん白衣は着るのであったほうがいいかなと私は思います。そのほうが気分が上がるというものです。そんなこと言っていたら金剛杖も笠もあったほうが格好がつくなと思いますけど。

金剛杖や笠があってもいいかなと思うのは、格好がつくってだけでなく、山門をくぐってからもけっこう山登りのように歩くお寺さんもあるので、足に自信があっても頼れるものがあるのはいいのかなと。
いくらタクシーで山門まで連れて行ってもらっても、まあまあな傾斜を登ることがあります。なので金剛杖や日よけのために笠があったほうがいいですね。私は3月に巡ったのですが、日差しも強く暑いくらいの毎日でしたので帽子でもあったほうが良かったなと思います。
帽子より笠をお勧めするのは、笠はお参り中かぶっておくことができるからです。お寺さんでは脱帽が礼儀として基本なので、かぶっておくことができるのは便利かな。

金剛杖については「お大師様の化身」とされており、お遍路は「同行二人」なのであったほうがよりお大師様のご加護がありそうな気がするので、やはり持ちたい人は多いのではと思っています。
ただ、持って帰るのも送るのも難しい、日常では扱いに困るものでもあるので必要に応じてでいいと思います。なにせ「お大師様の化身」ですから、粗末な扱いは当然できません。

たとえば、金剛杖は”不浄”の場には持って入れません。輪袈裟もそうですが、トイレに入るときはトイレの外に置いておく必要があります。各霊場のトイレの前にはベンチや金剛杖を置く場所がありますので、そこに荷物は置いてトイレに行くという感じです。
なので、持って帰るにしても途中、トイレに寄れなくなりますよね。。。そしてとても長いので、お遍路以外で持ち歩くのは危ないですし。

じゃ、どうしよう?

私は金剛杖を持っていなかったので、先達さんがお勧めしてくれた高知の第二十五番札所で金剛杖守をお授けいただきました。

一番上まで登って本堂の中にあります。初穂料はお賽銭箱へ。

先達さんは金剛杖の代わりにいつも持っていると言っていました。

そういえばこれはトイレに持って入っていいのだろうか。。。聞かなかったな。(今は普段使っているカバンに付けているのでトイレに持ってい入っていますが。。。お守りとしての扱いだからいいのかな)

さてさてこのお守りのように、そのお寺お寺で趣向を凝らしたお守りやお札などをお授けいただけます。

最初のころは「あらこれかわいい!買お!」「家族に買っていこう」というような感じで行く先々で気軽にお守りを授かったりしていましたが、どんだけ欲張りなのか、お守りがたくさんあっても仕方ないので、、、でも一期一会、ご利益をいただきたいとの欲が。。。

ろうそくやお線香はどのくらい必要?

ろうそくやお線香(3本1セット)、納め札はお寺の数×2(本堂と太子堂にお参りするため)+本堂・太子堂以外にお参りする場所が各お寺にあったり、納め札はお接待を受けたときに渡したりするので、200(お線香は600)くらい準備をしておいた方が安心です。

納め札は日付と住所と名前と年齢を記載します。裏に願い事を書いたりもします(私は書きませんでしたが)。これがかなり時間がかかります。
ホントは1枚1枚心を込めて、願いを込めて書かなければならないのですが、最後の方はただの事務作業になってしまいました。真面目なお遍路さんとは言い難い・・・。

本当は写経も納めた方がいいんですが、さすがに無理でした。ツアーでご一緒した御大(御年85歳!)は写経をきちんと納めておいででした。

行ってみていろいろわかったので、(これから何度も行こうと思っているので)納め札も1枚1枚心を込めて納め、できれば写経もして納めてきたいです。

今回はただ回ってみたい!というのが先だったので、ひたすらに、もうホント作業の1つとして回ってきたみたいな感じでした。
こんな私でもちゃんとお大師様とつながれるし、巡り終わるころには「推しはお大師様です」と図々しくも言えるようになるので、興味がある人はとりあえず行ってしまえ!と思います。お大師様はお心が広いので、多少の失礼は見逃してくれると思う(たぶん)。

納め札のこと

納め札はお遍路回数によって色が変わります。
何百回もやると錦のお札になる!もうそうなると他のお遍路さんたちのあこがれになっており、一種の仏様になっている気がします。何百回と巡った方は自分にゆかりのあるお寺さんにいろいろなものを奉納されています。そこにはお遍路〇〇回などと書かれているので、先達さんが紹介してくれたり、やはり有名人になっています。

さて、納め札は箱に納めるので、箱の形状によっては入っている納め札を外から見られることもあり、覗けば色のついた納め札も入っているのですが、これらはお寺さんに納められたもの、勝手に持って帰ったりしてはいけません。お遍路さんが仏様、お大師様にお供えしたもので、お遍路さんと仏様、お大師様とのご縁なのです。
それを他人が切ってはいけませんよね。


他のお遍路さんとの出会い

途中、私たちが読経している最中に御詠歌を歌ってくださった方がいました。ツアー参加者の先達さんはそれに気づき、読経後、その方とお話されて、御詠歌のお礼と納め札の交換をしたそうです。

その方は歩き遍路を何度もしている東北の方で、御詠歌はお母さまから教わったそうです。いっぺんに88か所は回れないので、何回にも分けて歩き遍路をされているそうで、それも何回目だったかな。当然、納め札は色付きでした(赤色だったかな)。
その方自体も70代、お母様も90代でお元気とのこと。とても70代には見えませんでした。たぶんその方はこれからも回るでしょうから、私がまた回ればまたお会いできるかもしれません。またお会いしてそのときはきちんとご挨拶したいな。

お金はいくらくらいかかるか。

ちなみにお金のことを書きますと。。。
ツアー料金はそれぞれだと思いますが、用品類は2000~3000円のものがほとんど、消耗品は400~500円、納経帳への御朱印は300円(1か所500円のところがあります)、ツアー料金に入っていないお昼ご飯はだいたいうどんで700円~800円くらい、四国までの往復交通費(私はギリギリまで行くか迷っていたので割引チケットが買えなかった・・・)、しっかり計算していませんが40万円くらいかな。

途中、お接待でツアー参加者の方々にお菓子を買ったりしました。もちろん私もみなさんからお接待を受け、いろいろなご当地お菓子をいただきました。どれも美味しかったな。

お賽銭はお気持ちなのでいくらとは言えませんが、本堂+大師堂、それプラスアルファがあるので小銭の準備もそれなりに必要です。お寺さんのいくつかでは”両替”もできます。

用品類も必要最低限でいいし、お数珠は自分のを持って行ったし(1日目で切れてしまい途中で購入しましたが)、家にあったお線香を使ったり、四国までの移動は早めに予約して割引を利用するなど、節約できるところもあります。

祈祷してもらったり、お守りやお札、掛け軸(加工代も含む)などを買えば当然万単位でお金は吹っ飛んでいきますが。

たとえ自身の車で回ったとしてもそれなりにお金はかかるので、気軽に行けるものでもないですが一度くらいは行ってみてほしいな。朝早くから1日に10寺くらい回るので途中記憶がなくなるくらいハードですが、それは頭が空っぽになるってことでしょうから、現代はそんな時間を持てないので良い経験だと思います。ホントおすすめです。

つづく。

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