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陽気な人がやらないこと

わたしの入っている読書サークルで「陽気」について話す機会があった。
陽気とはなにか、陽気であるためにはどうしたらいいのか、陽気であることはなにをもたらすのか、ある場面でこう振る舞ったらこんな陽気なことが起きた、などなど。陽が正義で陰が悪、みたいな議論ではなく陽であることの利点が学べるいい場だなぁと思った。

そういう議論を見てきたのでここ数週間、わたしには「陽気アンテナ」が備わってきた。まわりの人間の言動を見聞きして「コノヒトノコレ、陽気ダ!」と敏感に反応するようになったのだ。

せっかくなので、誰のどんな言動に「陽気さ」を感じたのかちょっと紹介してみたいと思う。
(ここでいう「陽気な人」はイェーイ!アゲ!みたいなノリの人ではなく、「会話相手を不快にさせない人」ということにする)



~飲食店の店主Aさん~

彼女はとても明るくて感じがよい、接客をするために生まれてきたような性格をしている、とまわりからも言われるような人。わたしも今までは漠然と「感じのよい人だな~」と思っていたが、わたしの陽気アンテナが反応したポイントがいくつかあった。


相手の話にマイナスリアクションをしない

わたしの仕事が半日で終わってお店に行ったときのこと。
Aさん「今日はおやすみなんですか?」
わたし「いや、午前中仕事してきて半日休みなんですよ~」
Aさん「えー!半休っていいですね、いまからなんでもできちゃいますね!」

これである。
「え、どうせなら丸一日休みたいですよね」とか
「でも今日午後天気悪くなるらしいですよ」とか
脳内で「いらんこと言わんでええねん!」と某DJ芸人🦊が出てきそうなことは絶対言わないのである。

相手のテンションを超えたリアクションをしない

とある別の日、祝日の仕事前にわたしがお店に寄ったときのこと。
Aさん「今日はおやすみなんですか?」
わたし「それがいまから仕事なんですよ……(めっちゃ嫌そうに言った)」
Aさん「あ、祝日も仕事ですか、大変ですね。ここではゆっくり過ごしていってくださいね」

この気遣いである。泣
わたしの仕事前の水深10メートルくらいの深い悲しみ( )に対して彼女は6メートルくらいの深さで同調してくれたのだ。
これがもしわたしを超えて13メートルくらいで「え、なんですかそれ、めっちゃだるいですね、最悪ですね……」と返されてしまうと、逆に沈められる感じがしてよりしんどくなってしまうだろう。

なので、よく相手に合わせたリアクションを、と言われるがリアクションの幅は相手の感情の振れ幅より少し抑えめなほうがよいと思われる。アパレルショップ店員がやってしまいがちなハイテンションの「えー!可愛いですねー!!」で引いてしまう理由もコレだなとわかった。(わたしははじめましての人前ではとても大人しいので)


相手の話を奪い取らない

大型連休前にわたしがお店に寄ったときのこと。
Aさん「お盆はどこかへ旅行とか行かれるんですか?」
わたし「いや、ほぼ仕事ですね~」
Aさん「わたしもです!笑 お互い頑張りましょうね!」

この陽気さである。泣泣
これが陰気な他店の店主だと
「仕事ほんといやですよね。僕なんか昨日も休み返上で○○があったし全然休めなくて。しかも全然お金にならない仕事だったしうんぬんかんぬん…」
などと、隙あらば自分語りがはじまる。怖いな~怖いな~怪談かな?


陽気ポイントを押さえるのが陽気への近道


こんな感じで「陽気な人」は「なんとなく陽気」なのではなく、絶対やっていないことがある。本人が意識的にやっているかは置いといて。

逆に言うと「陰気な人」は相手の話にわざわざマイナスリアクションをしてしまったり、リアクションの幅を相手に合わせられていなかったり、すぐ自分語りをはじめちゃったりして、相手からの印象を悪くしてしまっているのかもしれない。

一朝一夕に「陽気な人」になれずとも、まわりの人の陽気な言動に気づくことができた。まわりの人の陽気アクションに感謝しつつ、少しずつマネをしていこうと思った。

サポートで補えるカフェインがある!(意:コーヒー奢ってください)