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ある朝

1週間ぶりに訪れた大賀蓮の咲く蓮田。
1週間で私の背丈を隠すほどにぐんと伸びた蓮の葉たちが出迎えてくれた。

真っ先に4羽の子がものいた池へ。


…でも池はもう、静かだった。


きっとそれを見届けた蓮


水滴が踊る葉の舞台
蓮の葉の赤ちゃん

立派に水滴を乗せている。



振り向くと1枚また1枚と、花びらを落としていく。
まるで蓮との「だるまさんがころんだ」。
風は無かった。


はらりと散る花びらの音にじっくりと耳を澄ませるのもまた良い時間。


池のそのまた奥の池に、二姫の蓮。
水面に姿を映す。

「逆さ蓮」

少しアップで
蓮の筏


こちらは睡蓮

睡蓮の池にちょこっと寄り道していると、雨がぱらぱら降ってきました。

急いで蓮田へ戻る。


蓮海の中、大きな蓮の葉の下で
雨宿りをしているような1枚

私も雨宿り。


降ったばかりの雨を乗せる葉

雨は一時で通り過ぎ、撮影再開。
花びらの重なりもまじまじと観察。


華やかに、
秘めやかに。


こちらは虫による芸術。
蓮根と同じように先を見透せる穴が葉にも開いていた。
三穴の意味は「過去」「現在」「未来」かな?

私は葉を揺らして、ころころと転がって踊る水滴をその穴に落とすゲームをした。


なにやら光っている方に目を遣ると、
片側だけに雨粒をたくさん乗せた葉が輝いていました。


いい香り


蓮の葉の朝露を集めて墨をすると、
字が上手になる

そんな素敵なことを聴いた。
調べてみると、芋(里芋)の葉の説もあるようで。
字がもっと上手になるのなら、どちらにしても試したい。


花びらと水滴のアクセサリーを纏う葉


誰も撮らないものも、私は大切にみつめる。
そこにも美しさと意味が宿っているから。

葉が受け止めた花の果て。



抗えない大きな自然の摂理と循環の中に今日もこの身が在ることを感じた、

ある朝のこと。




(※写真はすべて無加工です)



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