お喰い初め番外編 初デート

前回少し激しめのお喰い初めを紹介してしまいましたね、という事で今回はバランスを取るための箸休め番外編です。今回は番外編 女子高生のお喰い初めです、どうぞ。

みなさんの初デートはいつでしたか?

その前に、みなさんのデートの定義ってなんですか?

私は、相手の感情は知らんけど私が恋心を抱く相手とのお出掛け と定義しています。
相手からの恋心がなくてもデートだし、相手は恋心を抱いていてもこちらにはなければそれはデートではない。自身のエゴが強いな

私の初デートは 厳密には、中学1年生の頃でした。昔すぎたのとウブすぎてメールを送る事ができず、次に会ったのは成人式だったりなんかしちゃった気がします。昔すぎるのでプレ・初デートということにします。

その後高校1年生の頃に恋人がいたのですが、ちょっと別れ方が激しすぎたので好きだったのかも覚えていません。その話はまた今度 おそらくタイトルは「お喰い初め番外編 警察」です。


なんやかんや御託を並べましたが
今回は、初デートの話をしようと思います。 当時の日記を完全発掘・誰得ノーカット版です。

当時、中学1年生の頃に好きになった男の子がいました。その男の子との初デートです。
好きになったきっかけはというと

「名簿を見て気になってしまった」

という、ヤバ全開のラブストーリーです。
数年越しのデートと書きましたが、このお喰い初めが行われたのは 高校3年生の夏休みです。

潜伏期間、長〜〜〜
狂牛病並に長〜〜〜〜〜

書いてて改めてビックリしました

まあそんな感じで生きてきたんですけども
こちとらずっと好きなので、6年目ともなるとだんだん包み隠さず好意を露わにしていくわけです。

相手は頑なに付き合ってくれなかったんですけど、電話したりLINEしてくれたり なかなか仲良くなってくれたわけです。しかも高3の夏前から毎日電話してた気がします。もうこれ実質付き合ってない?(ない)

高校三年生、夏休み、高校最後の夏!
並びに 受験!夏季講習!

大学受験生という同じ身分に晴れて立っている私達、なんという幸運。運命か?
(当時好きすぎたらしく彼に関することならすべからくポジティブ)

1学期最終日頃の電話で「夏季講習頑張ろうね〜〜」などと他愛もなく話していて、私はふと思った

待てよ、君がいたら頑張れる!!!!!!!頑張れる!!!!!!!!!!!!!人生一度きり!!!!楽しんだもん勝ち!!!!!!当たって砕けろ俺!!!!!!!!!!!

後半 時々SNSで見かけるバイタリティに溢れた起業家の方みたいになってしまいましたがもうマジでこんな

ということで具体的には覚えていませんがダメ元でデートに誘いました。何度も交際を断られている私に怖いものはありません。マリオで言うとカロンです。圧倒的再生力

すると

「いいよ!」

えーーーーーーーーーーーハイ優勝夏休み優勝しましたありがとうございます、各位、ありがとうございます。はい、ありがとうございます。よくないね、飴とムチが私にとって絶妙だね君は、罪な男だね!う〜〜ん、好き!

夏季講習が終わった次の日8/28(お互い偶然日程が同じだった)、渋谷で、君の名は。を見ようと、約束を、してしまいました。オッ。映画デーーーート 優勝です。紛れもなく優勝です。こんにちは。こんばんは。ありがとうございます。

約束した日からデートの日までは約1ヶ月半。時間はたっぷりあります。できることなんて無限にあります。できないことと言ったら100日後に死ぬワニを見届けることくらいです。あれ面白いですよね

1ヶ月半、私は着実に学力を上げ、小テストでクラス一位を取り(最終日だけ)、6キロの減量に成功しました。最後受験関係ねえ
私は当時人生最高体重を叩き出していたので記録阻止です

そして迎えた8/27、当日かと思いきや前日です
朝は明日する予定の化粧を忠実に再現し耐久性をテスト、夜には入念なケア、保湿、除毛、睡眠…いや寝れなかった気がする。寝れなすぎてlast noteさんのキャラメルヘヴンと言う曲を鬼リピしていました。デート前におすすめの一曲。

そして迎えた8/28…  

ゲネプロ通りの化粧をし、吟味した服を纏い、髪を丁寧に巻き、少なめの朝ごはんを喉に通し、歯を磨き
家を出る。
東京サマーセッションを無限ループしながら渋谷に向かう。うぉぉ緊張する帰りたくなってきたvs楽しみ 脳内は手に汗握る攻防戦です。
[ https://youtu.be/s4tOn2mDQQI ]
(当時2人でこんな夏休みよくね?と言っていた高3の俺たちの夏休みのテーマソングです。是非これを聴きながら当時の私たちの臨場感をどうぞ。)

「おまたせ」
君の声が私の脳をくすぐります。これは何?天国?うわ〜〜緊張してきた、どうしよう、あ〜〜〜〜、まあいいか100年後にはみんな死んじゃってんだから!ヒャウィゴ!  

「映画館行こっか」

そして到着する映画館。

[君の名は:満席]

オーーーーーーイ

当時私たちは高校生。クレジットカードなんて持っていない 親にデートとも伝えていない。映画の予約はもちろんしていない。  

今だからわかる、当時一世を風靡したこの映画が夏休みに空席などあるはずないのだ。当時受験生ということもあり世の中の情報が薄かった…渋谷から新宿に移動したが当然満員だった。

気を取り直してご飯を食べることにした。
まあ気を取り直すも何も私にとってはこの一分一秒が最高の瞬間人生記録大幅更新なので取り直すも何も取り直した日には気が飽和してしまう

食べたいものある?と聞いたら

「みんな最近串揚げのお店いってない?俺もあれ行きたい」

なにそれかわいいーーーー串家物語ね、あれね、そうね私は1学期の期末終わりに友達と行ってリアル吐きそうになるまで食べたよ、当時の私としては食べ放題なんてフードファイトにすぎなかったけど君と一緒となると話が変わるね。よし。
「行こ!」

そして2人で串を黙々と揚げました。
一本一本油に飛び込み姿を変えて帰ってくる食材。その日常の切れ端に過ぎない変化すらも愛おしくなってしまうほどの目の前の光景、状況。ここは本当に串家物語か?もしかしたらこれは私の妄想の物語?

めでたく現実だったようなのですが、緊張しすぎて前回の1/5ほどしか食べませんでした。胃の前に 胸がいっぱいなんだもん……

という感じで出てきた私達。
てか聞いて、お会計、なんか、彼、出してくれた…え……こんな幸せな気持ちでいるのに…そんな…え…まだ高校生だよ…?ねえ……

むしろ多額のお金を払わなきゃ味わえないに値するかもしれない幸福を味わっているのにお代を出していただいてしまいました。そんなこんなで歩いていると

「ねえビリヤードしたことある?俺ビリヤードしてみたい。」

はい〜〜ご提案ありがとうございます、あなたの行先ならたとえ地獄でもお供します。
というわけでついたビリヤード場

手慣れたおじさまたちがカンカン打ち合っている中、若干17歳2名 球と棒との初対面。
なんとかググってプレイしました。

そんなことより球を突いている彼の姿と言ったらもう国宝ですか?名画?「球を突く少年?」ルーブル美術館に所蔵されるぞそんなん

なんでことを考えながら、今日という日の唯一の証拠として写真に収めたりしていました。
当時のインスタにビリヤードの球の写真を投稿しました。かわいかったね

そして次に向かったのは、バッティングセンター。元野球部の彼、手に持つバット、あ〜〜〜〜私の心にホームラン圧倒的シード権獲得6年連続シーズン優勝だよ〜〜〜〜

ボールに向かってバットを振る彼を眺めながら
「えっ、彼は今日という1日を全て私に費やしてくれている?貴重な1日を??正気?」という気持ちが湧いて湧いて仕方なくなってしまいました。

ちなみに、前回のネットお喰い始めで出てきたバッティングセンターと同じ場所です。同じ場所の明確すぎる感情の差 感慨深いですね

眼福のバッティングセンター、打つタイミングなどを教えてもらい私も打ったりしました。彼が動画を撮っていて「えっっっなかなか動画を撮らない彼が動画を…?これは歴史に残ることを許されているの…?」という感じでした

そして次に向かったのはカラオケ。
着実に遊び倒しています。
てか待って、密室
まって、オーーーーーーイこれはワンダフルチャンス?手と手がふれあったりしちゃう?いや、まあ、一度も触れなかったけど、想定してなかったわけじゃ、ないし、おっ、オッッッ

心の声が若干気持ち悪いのは人生の課題ですね。

なんと彼、友人とカラオケに行っても歌わないらしく、歌ってと言われました
いや〜〜ここでお伝えするとですね、私歌めっちゃ下手なんです 滑舌はいいんですよ滑舌は ということで冒頭にご紹介した東京サマーセッションなんかを歌いながら時を過ごしていました

すると
ちょっと
あれ?ちょっと触れてない?ん????
そうです触れてましたそして次の瞬間磁石のように引き合う2人触れ合う唇わけがわからない暑い夏の熱い瞬間全身の血が一気に駆け巡るうおおおお生きててよかったてかなにこれ?え?なに?マジ?うそほんと?ゆめ?いや現実なの知ってるけど

炎天よりも熱いキスを交わしてしまいましたいや急展開だよってね?それな


という感じでお互い人生最大の動悸を感じながらいや私は感じてた、彼は知らんけどお店を後にしました

急に話が戻りますが冒頭の曲を律儀に聴きながら読んでくださった方はそろそろ終盤でしょう。そう、この曲、夏祭りの曲なんです。
この夏休みをテーマに生きていた私たちは本日「夏祭りに行く」というミッションを達成しなくてはなりません。

近くで開催されていた夏祭りに向かい、右手には冷やしきゅうり、左手には彼の手。彼の手?手!?!?なんということでしょう。
もう感情の予備電源までフルに使って行きなくては心が強制終了オーバーヒートな1日です。
時刻は夜8時、そろそろ帰るモードの私達。なんとなく1日を振り返る

「今日楽しかったね」

ハーーーーーーーーー最後の最後で大技!今日楽しかったね!!私ノックアウト!幸せ!桃源郷!最高!恋!愛!

私に追い討ちをかけるように押し寄せるいい雰囲気、これは、もう、最後にお別れのキスをしてその日を終えました。アメリカ映画か?

という感じで当時の日記を忠実再現したお喰い初め、初デート いかがでしたか?
いかがでしたか?もなにもこちらは人生の懐古厨のような気持ちになりました。悪くなかったです

大人たちがよく言う「10代の恋愛は一生引きずるからな」が20代2年目、すこしわかるような気がします。私にとっての10代の恋愛は彼でしかないのが怖すぎるポイントですね。彼とはその後数多のサイコーな思い出を作ってしまったのでおそらく走馬灯でそこそこの尺を獲得することでしょう。

お酒の力を借りずにこうなることができる高校生は尊いです。万が一この文章に目を通した高校生がいるとしたら、お酒の力なんか知らないうちに全力で楽しみなさいとお伝えしたいですね。なに先輩風吹かせてるんだよってね それでは

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