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花より団子

昨日は桜が咲くような陽気だったのに、上手くできない事が沢山あって、落ち込んでたら、桜が咲くような陽気にふさわしくない気持ちの木曜日。

桜は、小さい頃から少しだけ苦手で、
お母さんが私を自転車の後ろに乗せて
「桜がきれいだよ」って言ったら、
私は「石を見てる」と答えたらしい。

みんながきれいだと思うものを、なんで私もきれいだと思わなきゃいけないのか。
淡いピンク色の桜を見てると
儚くて、切なくて、悲しくなる。

小さい頃からそんな事を思っていた。

大人になって、みんなと同じように桜をキレイと思いたくなって、なんとなくキレイと思えても、やっぱり少しだけ苦手だった。

桜が咲く陽気に私の気持ちは一日中落ち込んでたけど、夜ご飯に醤油と生姜ソースのハンバーグを食べたら、それだけでとても陽気になっていた。

スピッツの春の歌を口ずさんで、私の胃袋はなんて単純な作りなのだったのだろうと思った。

醤油と生姜ソースのハンバーグのおかげで、
桜の咲く陽気も悪くないよと、
私は単純な胃袋に感謝した。

苦手なままでいい。
ただ、桜も別に悪くないよという事は、
ちゃんとわかりながら大人になっていきたい。

まだまだ花より団子が似合う子供だけど、いつか花より団子が似合う大人になりたいな。

いや、待って、
団子が似合う大人ってどんなだよ。笑

今日も玄関を出たら、桜が咲きそうな陽気の金曜日。

今日も一日頑張ろう。

#エッセイ #コラム #桜

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