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生きてること

久しぶりに書きたくなって。

なぜだか私はずっと何かに、
ずっと誰かに縛られて生きてきた。
中学2年生から10年間。

その人が黒だって言ったら、
白も黒だって思い込むような。
好きなものは言わない。その人が嫌いだった時にしんどくなるから。
美味しいとも言わない。その人がまずいと思ったらしんどくなるから。
ただ、それが一番大事な事で、普通な事で、
私にとっての正義だった。

自分の意思なんて、途中で無くなってしまって、大切な気持ちは全部落としながら進んでいた。

そんな風に過ごしていたから、
ある日、私の心はぽっくり壊れてしまった。

ぽっくり壊れてしまった心だから、
ぽっくりいなくなろうなんて考えた。

ただ、私は今もぽっくり生きてる。

私のぽっくり壊れてしまった心に薬を塗ってくれたのは、

物音立てるだけで、ギロリとにらむ父。
自分のくだらない話で爆笑する母。
漫画の話で盛り上がる弟達。
飼い主に吠える犬。

私の普通じゃない日常に、
普通を思い出させてくれたのは、家族でした。

何をするんじゃなくて、
一緒にご飯を食べて、
一緒に笑って、一緒に話して、
ただ普通に普通に普通に。

生きてるってこんな風なんだ。

もう十分頑張った。
もう逃げてもいいかな。

今まで落とし続けてきた、大切なものを拾いながら、前に進む。

生きてるから、
みんなが愛おしくてたまらない。
心から溢れてくるありがとうと、
大切な人たちに幸福が訪れて欲しいと思う気持ち。

あぁ生きててよかった。


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