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CANON 6Dがちょうどよくておすすめな話

最近、7年ほど使ったメインカメラ、Canon6Dから新しいカメラに新調しました。大学生の頃、中古B級品で6万ちょっとくらいで買ったカメラです。
当時の私にとっては大金で、元を取ろうとカメラで仕事を始めるきっかけになったり、日常生活でもたくさんの写真を撮ってきました。

6Dは扱いやすく手軽なフルサイズ入門機で、画素数2020万の非常に良いカメラです。他社のミラーレス高級機に乗り換えた時期もありましたが、3分の1ほどの値段のこちらに結局戻ってきました。

そしてなんとこのカメラ、フルサイズなのに現在中古で5万前後で買えてしまいます。なのにカメラを始めたい、という人の中であまり候補に上がらない気がします。古く生産も止まったカメラですが、最近高いカメラが中でどんどん発売される中で、型落ちでも安価にフルサイズを始めてみたい方に自信を持っておすすめできるカメラです。

今回は作例的に今まで撮った写真を、思い出や相性の良いレンズと共にまとめてみたいと思います。君もフルサイズの沼に来ないか。

購入理由

私はもともと6Dの前にもEOS Kiss X7という一眼レフを持っていました。このAPS-C一眼レフカメラは学校の指定でMacBookProと一緒に買ったものでしたが、暗所耐性や画質などが気になり始めてフルサイズ一眼を探し始めたのでした。

思い出作例コーナー

作品撮影

私は当時美大に通っていて、作った作品を写真に残したり、写真で作品を作ることが多くありました。暗所でもしっかり使えるし、画質も高いし、奥行きがしっかり出るのですぐにAPS-Cとの違いを感じました。

スタジオでの作品撮影

美大で作った作品はいつかポートフォリオにまとめるために写真として残すのですが、友人からその撮影を頼んでもらうことが増えました。
三脚を立てて照明を焚くとまた描写力が上がりますし、淡い色も白飛びせず色がしっかり出ます。

6DにSIGMAArt24-105mmをつけて撮影しているところ(スマホ撮影)

このカメラとよく合わせて使ったSIGMAArtシリーズのレンズです。描写力が高くて10万以内という手頃さ。

友人との遊びにも持ち歩きやすい大

カメラにハマり、通学バッグをカメラ用のリュックにして、往復2時間半の大学に毎日このカメラを持っていくようになりました。

こういった持ち歩きにはこのレンズをよくつけていきました。Canonの撒き餌レンズと言われるレンズで、2万円しません!
なのに本当によく描写します。F1.8まで使えるのでボケ味も綺麗に溶けます。そしてなんといっても軽いです。毎日持ち歩いてスナップを撮るのに最適でした。

片手で扱えるコンパクトさ
この辺は確か、オールドレンズを変換アダプターでEFマウントにつけられるようにして、安いレンズを買ってきてつけて遊んでいた頃。

ポートレート

このカメラの何が一番好きかというと、人の肌色が人らしく映るところです。肌色はとても難しい色で、以前他社のミラーレスを使ったところ少し作ったような色だな、と感じたのですが、このカメラは血色や肌の質感を綺麗に出してくれます。

大学の友人に付き合ってもらって、いろんなところに撮りにいきました。

街歩きのスナップにも

50mmのレンズをつけて、総額8万のフルサイズにしてはとてもお手軽なセットで旅行でもバシャバシャと撮りました。静かなところも、動物写真も、賑やかな街も個性を出しすぎることなく映してくれるので現像が楽しいです。

奈良
和歌山

舞台写真

カメラ小僧の私も大学生らしくサークルを始め、舞台サークルに入りました。私は色々裏方をやっていたのですが、写真もよく撮っていました。

こういう時の写真はできるだけダイナミックに、極端な現象をして演出をかけます。また暗所なので画質的にもだいぶきつい環境です。そんな中でも繊細な部分は繊細に、また大きく潰していい部分は潰す、バランス感のあるカメラでした。

SAMYANG広角で撮った写真

この辺りで韓国製の安価な広角レンズを買い、舞台の迫力を表現しようとしたりしていました。マニュアルレンズですが、25000円で買えるレンズとしては十分の性能です。

カメラマンの仕事

この辺りから大学の先輩の伝手でカメラマンのアシスタントのバイトを始めて、サブカメラマンとして働いたり、最終的には1人でメインカメラマンを任せてもらえるようになりました。
このカメラはそんなお仕事の場でも耐える品質を出してくれました。

これは師匠の5Dで撮られた6Dを持つ私

この辺は写真が出せないのですが、ケーキを1日20個撮ったり、日本刀で巻いた藁を一刀両断する瞬間を撮ったり、パンフレット用の専門学校の卒業生の写真を撮りに行ったり、服飾専門学校の卒業ファッションショーを撮ったり、たくさんの案件を一緒にこなしてきました。

インタビュー、ワークショップ写真

その後、カメアシ以外にもいろんなバイト、インターンを始めました。普段はデザイナーインターンとして勤務しつつ、写真ができることでインタビュー風景や、ワークショップ風景を撮らせてもらえることが増えました。

そのほかにも様々なところで、役員写真の撮影やオフィス紹介用の内装写真、社内の雰囲気がわかるWantedly用の社員写真など、たくさんの写真を撮らせていただきました。澄んだような空気感を拾ってくれます。

作品と風景撮影

大学を卒業する頃、みんなの作品やプレゼン風景を助手さんに混じって撮りました。普段普通に生活している環境でも、綺麗に光を拾って鮮やかにしてくれます。

「Applied Apples」百目鬼多恵、2020年
「そこに在るのは」小笠原恵、2020年


デザインイベント

イベントでの撮影も増えました。特にDesignshipは4年ほど撮影をしていました。イベント撮影は暗い上にシャッタースピードを上げないといけないカメラ的には過酷な現場ですが、そんな中でも人らしい肌の色味を保ってくれるところに信頼があります。

デザインイベントでは遠くから寄りの写真が撮れることが大事ですが、そんな時はこの望遠レンズを使いました。安価で軽量でAFがキリッと決まる大好きなレンズです。

Tamronで撮った写真

またデザインイベントでは、できる環境であれば即日現像もやっています。これはその日のうちや20分以内の誤差で、SNSですぐ画像を使えるように高速で現像する、というものです。そんな環境では6Dの撮って出しの画像が素で扱いやすく、現像では助けられました。

就職活動用のポートレート

仲の良い人たちのプロフィール写真や、ポートフォリオ用の写真を依頼してもらい、撮ったりするようになりました。こういう時には三脚で撮ったり手持ちで撮ったりしますから、軽くて取り回しがしやすく、臨機応変に対応しやすいのが助かります。

スタジオ撮影
路上

デメリット

最後に6Dを7年使って感じたデメリットも買いておこうと思います。

  • バリアングル液晶がない

    • 私は身長が平均的なので、あれば高所からのアングルも撮れるのに!と思ったことは多々あります。しかし脚立に乗るか腕を伸ばせばよろしい

  • 現像が必須

    • 撮って出しでそのまま使う!という用途には向いていません。素の状態で出してくれるので現像はしやすいと思います。

  • 中古でしか買えない

    • 生産が終了しており、中古で買うしかありません(新品もあるけどとても高い)

  • ミラーレスじゃない

    • 時代はミラーレスらしいので…でも私個人としては、手に馴染むものならどっちでも良いと思っています。

次のカメラ

次のカメラは散々悩み、レンタルで試した後5DmarkVlに決めました。6Dの一段上の5Dシリーズの中の最新機です。カメアシのバイトをしていた頃師匠の使っていた憧れのカメラです。6D中古の4倍くらいの値段でしたがやはり画質と描写、暗所撮影に違いがあります。

イベント撮影など2台あると便利な場面も多いので、しばらくは併用していき操作性を統一するためゆくゆくはもう一台5Dを買う予定です。

ちなみに写真の装着はこれら2セットをベルトにつけています。腰骨で重さを負担するので重さが軽減されます。

5Dとの違い

5Dを使うようになってから、やはり描写力が上がりました。
以下は5Dで撮影したものです。やはり奥行き感であったり、画質であったり、色彩の幅、暗所の耐えあたりが1段上だなと感じます。

しかし設定の多さだったり重量とかは完全にプロ用機で、気軽に撮るという感じではないので仕事用でなければ6Dで十分かな、と個人的には思います(私も保有し続けて日常使いする予定)

以上、6Dをおすすめする理由でした。友人でしたら一緒に中古屋さん同行も可能なので、フルサイズの世界へ入門是非です。

また、パワーアップした機材でたくさん撮っていきたいので、イベント撮影のお仕事もお待ちしてます♡

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