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正直言って地元の結婚式に行きたくなかった。


地元で結婚式があった私。
久しぶりに会える人たちに高揚しつつも、
「うわーモデル来たじゃん!」とか

眉毛とか髪の毛とかなくなった私をいじり倒したりされるのだろうなぁ、と

少しバッドが入っていた時、勝手に妄想して、
なんだか少し行きたくなくなっていたのです。

ですがそれらは全て、妄想でありました。

私の周りの人間は、私が勝手に妄想していたものよりも何倍も暖かかったのです。
暖かすぎるくらいでありました。

ごめんなさい、行きたくないと思ってしまって。
本当に、行ってよかった。

今回の帰省では、
1年ぶりに会う友人もいました。
それ以上ぶりの友人もいました。
新しく会えた命もありました。
初めて会ったのに、インスタで見てました。
応援してますって、言ってくれた人もいました。

頑張ってるなぁ、すごいよ、
これからも頑張れよ!大したもんだ!
ってたくさんの人に言ってもらいました。
ちなみに、「大したもんだ!」は、
私の中で言われて嬉しい最上級の言葉の一つです。
というのも、じいちゃんとか世代は、
褒める時に「大したもんだ」というからです。

まぁそれはさておき、

また会おうって言ってくれました。
みんないつも通り接してくれました。
誰も否定せず、ただ背中を押してもらいました。

私は1人、高速バスに5時間揺られている中で
それらを思い出して、また泣いてしまっていました。
私をよく知る人なら思うでしょう、
何回泣くんやお前。って。
新幹線なら泣かなかったでしょう。

1人、段々と暗くなる外を眺めて、感傷にふけるのに
高速バスはちょうど良い乗り物と手段でありました。

この涙には少し明確な理由があって、
ここ最近、満足いくほどモデルという仕事ができず、
少しやる気を失いつつあったところでした。
メラメラと燃えるものが少しなくなったというか、去年に比べて、なんだか気力が足りないというか。

でも、
あぁ、私はまだ頑張れる、またやるぞぉー!!
そう、今回の帰省でまた思えました。
それが、引き金でした。


式では、
彼女もいなければ、そんな気配すらない私。
それなのに、二次会のビンゴ大会でディズニーペアチケットが当たりました。
期限までにペアを見つけなければいけなくなりました。
景品が当たって、自分のテーブルに戻る時、
新婦側の友人の方が集まる席に行き、ひざまずき(ほとんど知らない)
「あの、当たったんですけど、
 一緒に行ってくれる人います?」
って聞いてみたけど、誰1人といませんでした。
容姿のせいかと思ったけれども、
単純に考えて、普通に、そんな奴は無理でしょう。容姿関係なく。
お酒というのは、怖いです。

久しぶりに会う友人には子供がいたり、
高校生活を共にしたのに、
その後の5年で新しいコミュニティができていて、
その仲間内で余興をしたり、
式中に親族のように泣く友人がいて、

私はなんだか少し違う世界に来てしまったのかもしれない、と感じていました。

地元には地元の世界があって、
私には私の世界があるような感覚。

少し場違いな気がして、私は浮いているようで。
でも、そう感じていたのは私だけで、
周りは私を今まで通りの私として接してくれました。

容姿も思考も、立場も変われど、
私の居場所が、その世界にもまだあったこと、
これがとても嬉しく感じたのです。

犬でさえ、私を”お兄ちゃん”と認識して、
今まで通り懐いてくれるのが嬉しくて。

私はサラリーマンを辞めて、もう1年。
いや、まだ1年、なのか。長く感じます。
色々なことがあったなぁ。

これまでの24年間の中で、1番泣いた1年だろうな。

ところどころで泣きました。
たくさん泣きました。
悔しかったり嬉しかったり寂しかったり。

私が思う、なりたい大人像は
「夢を追うことを説明できる大人になりたい」
というものです。

きっとその説明の過程で、またたくさん泣くかもしれない。
でも、私は泣きたいとすら思います。

それは私にまだ感情や感謝がある証だと思っているから。

これからも意味もなく帰省して、
私は勝手に充電をしようと思います。

人と会うということは、とてつもないエネルギーを持っています。
そう今回の帰省で思いました。

新しい人と会うことは新鮮で、
新しい価値観に触れられます。
それもエネルギーとなるし、
今まで会ってきた人たちとまた会うこと、
これにもエネルギーをもらいました。

今回の帰省で、聞かれたことがあります。
「サラリーマン辞めたこと、後悔してる?」

うーーーん。
後悔したことはないかも。
惜しいことしたなぁとは思うけれども、
辞めていなかったら、今は無いわけで、
今、かけがえのないものを手にしていて、
あの選択がなかったら、今のおれになれなかったから、
後悔はしてないよ、そして、サラリーマンやらなきゃよかった、とも思ってないよ!
何にも無駄なことなかった、!
だから何も後悔はしてないかな〜。


誰がどう思うとか、そんなんじゃなくて、
その選択を自分が自分の意思で決めて、
そしてそれを後悔しなければ、
その選択の良し悪しは何でもいいと思います。

ありがとう、みんな!
抜かりなく、みんな!!

おれ、まだまだ頑張れるよ!

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