人混みの週末

人からずれる

少し世間と時間をずらして行動すると、驚くほど過ごしやすくなる。

通勤ラッシュ、ランチタイム、帰宅ラッシュ、土日のお出かけ。どれもこれも、とても混んでいる。人が多くてなかなか目的に辿り着けない、電車でぎゅうぎゅうに押しつぶされるといったことが起こる。誰もそんな時間を過ごしたくないのは同じだろうし、スムーズに予定をこなしたい。

そもそも、どうしてそんなに混むのか。どうしてそんなに人が多いのか。それはきっと、世間が動く時間に自分も動いてしまっているからだ。どうしても、日本では土日休みの人が圧倒的に多いし、始業時間もかぶる。だから行動パターンも、ちがう会社の人なのに同じ、ということが発生する。ああ、いつもあの人と同じ電車だ、とか。

と、いうことは、その世間の動きからずれてしまえば良いのだ。みんなと一緒に動くから、人混みに揉まれる。だったら、ちがう動きをすれば良い。

例えば、いつもより数本早い電車に乗ってみる。土日の朝に出かけてみる。平日の夜にカフェへ行ってみる。こうやってずらすだけでも、人混みは逃れられる。

同じ時間に動くというのは、日本人の得意技だ。規則正しく、行動する。けれど、それは時に非合理的だ。

例えば、お店だってずっと開けていなければいけない訳ではない。平日のお昼、お客さんは少ない。1人2人来るかも分からないお客さんのために、スタッフを退屈に立たせておくならば、いっそのことお昼の時間はお店を閉めたほうが良い。

そうした方が、実はお客さんも行動しやすかったりする。あの時間は開いていないから夕方に行こうとか、行動を他の時間にずらすことができるのだ。

世間の動きからずれると、良い意味でも目立つ。「あのお店は閉めるんだな」「あの人、いつもちょっと早く出勤している」そうやって、注目も集まる。人混みのストレスも減って、一石二鳥だ。

海外は、途中数時間の閉店を毎日行なっているところは、多い。「この時間は人が少ないから」といって、思う存分休憩する。その方が、閉店までの時間の集中力も増すのだ。

休むのが下手な日本人。他人とちがうことをするのが苦手でもある。いつもと少し生活時間をずらすだけでも、ストレスが減るかもしれない。

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