『メアリと魔女の花』のとあるキャスティングが秀逸

少し前だけど『メアリと魔女の花』を見た。

『思い出のマーニー』とか『借りぐらしのアリエッティ』を作ってきた米林監督。その監督がスタジオジブリを卒業、そして同じく卒業生へ「こいつとはまた一緒に映画作りたいな~声かけるか~」みたいな感じで声かけて集まったメンバーで作られた映画である。ちなみに新しいスタジオは“スタジオポノック”。ちょっとかわいい。


まあ公開してその感想やら評判をネットで検索するまではてっきり「ジブリの新作」と思っていたわたしは拍子抜けしたんですけどね。ジブリちゃうんかい。



でもそれがどうでも良いくらいに『メアリと魔女の花』はよかった。

(あらすじは公式HP見てくださいな。)



何が良かったって、キャスティング。


主役の杉咲花はぴったりだと思う。以前『湯を沸かすほどの熱い愛』(これめちゃくちゃ良いのでまた感想を書こうと思う)を見たときに、その演技力にびっくりした。なんというか、「純粋」「素直」というキーワードが似合うにもかかわらず「芯の強さ」がひしひしと感じられて、良かった。


そしてもちろんピーター役の神木隆之介も何も言うことはない。あの人はもうジブリ系統の映画には欠かせないじゃないですか。必要じゃないですか。もうそういう理由ですべて伝わると信じてる。今回もかっこよかったですよ。


その他にも天海祐希の天海祐希と思わせない声の感じも、小日向文世のあのニコニコとした表情からは想像できない、でも「悪い奴やなおぬし・・・」みたいな演技も良かった。満島ひかりの謎の赤毛の魔女も、大竹しのぶの大叔母様も、遠藤憲一のおっちゃんも良かった。佐藤二朗のあのホウキの番人もよかった、あれは佐藤二朗しかできない、てか一瞬で佐藤二朗って分かったわ。みんなぴったりだった。




しかしそれ以上にぴったりだった人がいる。








渡辺えりさん、お手伝いさん役。



何なのだろうか、あの安定感。あのハマり感。


正直そんなに出番は多くない。最初のメアリが大叔母様の家に引っ越してきて森に迷い込むまでと、最後のメアリが現実世界に帰ってきてから。その前後しか出てこないし、特に重要な役でもない。普通のお手伝いさん。大叔母様の家にずっと仕えてて大叔母様と家のことならなんでも知っている。そんな感じ。



でもぴったりだった。あの人以上のキャスティングってないと思う。


公式ホームページのキャスト一覧の写真も良かった。多分あの人、自分がこの役にぴったりなこと分かっている。そんな写真だった。


渡辺えりさん、恐るべし・・・。



こういうキャスティングとか意外な人が輝いて映画を支えているからおもしろいな、と思った出来事。



−最後に
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