見出し画像

新しいしごとを探して、マレーシアでリモートワーク実験してきた。

2017年の夏のことになります。

私が所属するLBI代表の突然の提案で、クアラルンプール(マレーシア)でリモートワーク実験をすることになりました。

何故マレーシアでリモートワークなのか?

「現在ある職種のうち、未来には9割が消滅する」と言われている中で、いわゆる日本経済の再生(働き方改革)に留まらない新しい生き方・働き方の改革が迫られています。

そういった必要は感じながらも、イノベーションなんてそうそう簡単に起こせるわけではありません。ですが、危機感を持って学び続ける事はできる。マレーシアでの実験は、そんな「学び」の取り組みの一環でした。

ライフネット生命出口さんも、「メシ・風呂・寝る」の生活を「人・本・旅」に切り替えなければ、イノベーションは起こらず、生産性も上がらない時代なのだと仰っています。確かに、脈々と続いてきた工場生産型の土壌の上で、決まりごとのような毎日を過ごしていては、革新的なアイデアが生まれる事はないと思うのです。

なお「クアラルンプール」を選んだ理由として、①日本との時差が1時間②LCCで低コストで移動できる③物価が安いという3点は大きいですが、2020年の先進国入りを目指し、順調な経済発展を遂げていると言われる国で何が行われているのか?実際に自分たちの目で見て感じてくるいという体験は、今だからこそできる事だと考えました。

まとめると…

・「新しいしごと」探しのために、イノベイティブな体験が必要なのでは?と考えたから。
・今の時代に、順調な経済成長を遂げている国の実情を知るため。
・いつもと異なる環境で仕事をしたらどうなるか?オフサイト業務、リモートワークがどこまで可能かテストするため。

1年半も前のことになってしまいましたが…。クアラルンプールでの生活や、実験を通して感じたことをnoteにまとめておこうと思います。

写真で見るクアラルンプールとかかった費用

移動と滞在の拠点ですが、LCC(Aieasia)、Airbnb、grabと、近年新しくスタートしたサービスをフル活用しました。
そもそもあまり海外旅行の経験がなかったため、LCCの利用も初めてだし、grabのような配車サービスも、日本ではあまり馴染みがないため、今回の実験で初めて利用することになりました。

まずは、クアラルンプールがどんな街なのかを写真でご紹介します。

中心市街地の様子です。開発が進んでいる所は、建物などの意匠も近未来的な雰囲気がありました。百貨店のような施設が多かったです。

中心市街地にあるレストランでの食事です。比較的観光客向けに作られているため、食べたもののほとんどは、日本で提供されるものとギャップはありません。ただし、日本の8割程度の金額でこのボリュームです。
日本の居酒屋と同じような調子で頼むと大変なことになります…!

現地では、Airbnbでお借りしたコンドミニアムを拠点にしました。郊外のため移動の不便はありますが、ベットルームが4室、シャワールームが3つ。キッチンとカウンター、リビング、テラスと、2世帯は暮らせそうな圧巻の設備でした!

コンドミニアム敷地内にあるプールは自由に利用できる上に、塩素が入っていないのでとても気持ちがよかったです。滞在中泳ぎっぱなしでした…

郊外には小さな商店がありますが、あまり品数は豊富ではありません。車で20-30分程度かかりますが、必要なものはショッピングモールで買うのがおすすめです。

代表が腕をふるってくれた食事の数々です…!果物や野菜はさすが南国、といったラインナップです。じゃがいもめっちゃ美味しかったです。

----

マレーシアは開発途上国ではありますが、写真を見ていただくと発展の様子が分かると思います。東京と遜色のない景色もあります。
しかし、かかった費用は宿泊費、交通費、食費合わせて日本の物価の7割程度というところです。

・パスポートの取得や旅行に必要な雑貨類の購入 30,000円~
・AirAsia航空券 30,000円~/往復
・Air bnb 1人あたり4000円/1泊(16,000円/1泊)
・SIMカードなど通信費 500円~1000円/1week
・タクシー(grab) 4000円程度/1h
・食費 酒飲みが多いのでそれなり

ちなみにショッピングモールには、無印良品やUNIQLO、FOREVER21など、日本にもあるアパレルブランドの出店が多数ありましたが、目立って安くはなかったです。

クアラルンプールでもオフサイト業務は可能!新しいことにも挑戦できる自由な土壌がある。

今回の実験で一番興味深かったのは、オンデマンドライドシェアのサービスが普及していることを体感できたことです。

grabでわたしたちを乗せてくれた人たちは、人種も動機も様々で、まさにクアラルンプールで生活をしている人たちといった感じでした。

日本でのオンデマンドライドシェアは、法整備が追いついていないことから実験的な運用の段階であり、一般に定着しているとは言えません。またuberにしても、タクシー業者とユーザーを結ぶ仲介業者として配車アプリを提供しているに留まり、結局ライドシェアとしての本質とは異なるのです。

ただし、ライドシェアが普及しないからといって不便さがあるかと言うと、都心を中心に公共機関は発達し、わたしたちは文句を言いながらも満員電車に乗り込むのです。

それだけ日本のインフラは、厳格に確立されているのだと考えています。

逆に、クアラルンプールの公共機関は日本のように発達しているわけではありません。主な移動手段は乗用車です。

クアラルンプールの街を車が行き交う様子

車での移動を辞さないという状況で、ライドシェアが受け入れられることは必然だったのでしょう。

途上国ではよく聞く話ではありますが、先進国が段階的に歩んできた発展を一足飛びに越え、先端技術や新しいサービスが取り入れられるといった状況がクアラルンプールでも起こっているようです。日本がつまらないというわけではありませんが、新しい技術やサービスが入り込む余地があるというのはとても魅力的です。

温かい気候と、開放的な町並み、日本では味わえない食事やサービスを堪能して、非常に刺激的な実験となりました。もちろん、wifiなどネットワークの環境も整っているので、オフサイト業務になんら影響はありません。

何らか成し遂げたかと言うと、何もしていないのですがw こうやってプラクティスを積んで、あたらしいしごとを見つけていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?