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東京都の重症者数がよくわかんないので追いかけた

東京都の重症者は8/1時点で101名。
神奈川が74名、埼玉が53名・・・単純に人口比率を考えてもおかしい感じ。
ホントのところはどうなのよ?ということで調べてみました。

◆国基準と都基準で重症者の定義が違う

国基準の重症者数は
①人工呼吸器を使用、➁ECMOを使用、③ICU等で治療
のいずれかの条件に当てはまる患者

「③ICU等で治療」には、HCU(高度治療室)も含まれます。症状として重症に至らなくても、ICUやHCUで管理されていれば、カウントされます。

東京都基準の重症者数は
①人工呼吸器を使用、➁ECMOを使用
のいずれかの患者

東京都は国基準の③を除いたわけですね。
除いた理由は「現場の実態を反映している基準」にしたいからなんだそうですが、「今後も基準に変更なし。モニタリング指標として引き続き戦略的に活用」としており、基準がばらけてしまうことは非戦略的なんじゃないですかね。
また、ICUやHCUに入っている時点でそんなに楽観できる状況ではないと思います。私もICU、SCUに合計で1週間ほど入院した経験がありますが、生死の境目にいたといってもいいんじゃないかと思います。それを「重症ではない」というのはどうでしょうかね。
詳細はこちら。(東京都のHPへ)

◆国基準のデータはないの?

厚労省は週1回、国基準での各都道府県のデータをまとめて公開しています。でも毎日の状況が知りたいですね。なお、テレビなどで発表されているものは東京都基準ですので違います。
いろいろ探してみたのですが、毎日更新している国基準のデータは一応ありました。

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こんな感じのデータが毎日更新されているんですが、これが蓄積されたものが見つかりませんでした。日ごとのデータが残っているかと思ったのですが、東京都のサイトからファイルは削除されているようでした。
つまり、今の状況は見せるけど、これまでの推移を日ごとに見せるつもりはないよ、ということですね。

◆しょうがないから調べてみた

いくつかWebアーカイブを使って、2021/06/01-2021/08/13までの推移を自力で調べてみました。PDFもしくは画像ファイルでその日の状況がダウンロードできなかったものは除いています。

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青が国基準、オレンジが東京都基準の重症者数です。

国基準の重症者数は東京都基準の8倍くらい・・・?と思っていたのはそこまでズレていませんでしたが、8/5あたりから少し縮まってきています。何が起きているんだろう?

最後に作成したExcelデータと、その元データのPDFおよび画像ファイルを置いておきます。何かのお役に立てていただければ幸いです。


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