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私の好きなもの。

「趣味の棚卸」
そんな言葉を目にしたのはたぶん半年ぐらい前。

考えてみると、7月から9月にかけてたくさんの友達が日本やそれ以外の国から遊びに来てくれた。
もちろんわざわざ遠く離れた国まで会いに来てくれるのはとても嬉しかったし、一緒にバンコクのお気に入りを回れたのは楽しかった。
でも、一方で仕事もこなしていかなければならず、そんな両手いっぱいの予定に、日々の忙しさに振り回されてなかなか自分のことを見つめ直す時間がつくれなかった。

まるで、大好きな絵本を好きなジャンルごとに並べかえるこどものように、わたしも自分の「好き」とただまっすぐに向き合ってみたい、なんて思った。

好きと向き合う時間はどんなんだろう。

ゆっくりと自分の好きのページをめくっていく。

 

やっぱりなんだかんだいっても一番好きなのはこれかもしれない。

なにも海外だけではない。国内でもいい。
誰かといってもいいし、一人でふらふらとでかけるのもいい。
いつもと違う景色を見て、いつもと違うものと食べて、いつもと違うことをする。
旅には日常生活では決して味わえないどきどきやわくわくを味わうことができる。

海外に住んだり、いろいろな場所を旅していると
写真に撮ってしまうのはもったいないと思えるような絶景に出会えたり、
日本にいては出会えないような人に出会えたり、
ちょっとしたハードルを自分の力で乗り越える場面がよくある。

時にはトラブルに巻き込まれることもある。

けれども旅で出会う瞬間のすべてが、私に「生きている」と実感させてくれるかけらとなって私を形作ってくれている。


どこまでも続く青だったり、エメラルドグリーンだったりする海は、見ているだけでどこかわたしを遠くに連れて行ってくれる気がする。

波は、白い泡をたてて、まるで砂浜の砂と遊んでいるようにも見える。その様子と、寄せては返す規則正しいようでどこか不規則な音は、きっと何時間だって聞いていられる。

もちろん見ているだけじゃなくて海の中に入るのも好き。

ダイビングで少しだけ海の世界におじゃまさせてもらうと、そこにはたくさんの魚が泳ぎ、群れを成し、仲間と遊んでいる。
時々ゆっくりと優雅に泳ぐ姿を見せるウミガメや、イルカ、ジンベイザメなんかに会えると水族館のガラス越しではなく、今目の前に一緒に泳いでいる高揚感で胸が高鳴る。

タイに来てから、離島の海にすぐに行けてしまうので、2か月に1度のペースで自分へのご褒美として離島へ行くことにしている。

そこで出会える陽の光を反射してきらきら輝く海は、私のエネルギーとなってくれる。


青く広がる空が好き。
夏の深い青も、冬の浅い青も。
夕日を反射させて燃えるように赤く光る雲も、縦に長さを伸ばす入道雲も。

ふとした瞬間に見上げるといつも悩み事なんて吹っ飛ばしてくれるような、あたたかく包み込んでくれるような包容力がある。

大好きな季節の移り変わりを、気温や服装の移り変わりだけでなく空の色や雲の形を通じて感じられる風流な空が大好き。


ねこ

ねこの完成した可愛さ。
普段つんつんしているのに突然デレる態度。完璧である。(笑)

わしゃわしゃしてねこに怒られたいと思うほどの変態っぷりである。(笑)

ちなみにさばとら柄のねこが一番好き。

実家は共働きで、妹がアレルギーでねこを飼えなくて、今は一人暮らしでいつどこに移動するか、いつ旅に行くか分からない身なのでねこは飼えないけれども、いつかどこかに定住するときが来たら絶対に猫を飼うと決めている。
家でねこに仕事を邪魔されることが夢。

わたしが猫を飼うまで、みなさま、かわいい猫の画像があったら送ってくださいませ。


たべること

日本各地で、世界各地で、必ずその場所のお気に入りの食べ物やリピートしたくなる食べ物があるほどに食べることが好き。
友達がふと撮ってくれた何かを食べているときの写真がこの上なく幸せそうだったのを見た時に、我ながら、ああ、この人食べるのほんと好きだなと思ったほど。

どこかに行くことが決まったらその場所で美味しいものをまず探す。もはや、旅の目的が食だといっても過言ではないほどに…。

たくさんある好きなものの中でも、大好きなのはパスタ、チーズ、生ハム。前世は絶対にヨーロッパの人だと思う。

ちなみに今住んでいるタイで好きなものは、バミー麺とお粥とチムチュムっていうお鍋料理。
タイに来たときは一緒に食べに行こうね。


写真を撮ること

きっかけは何だったろうか。
きっと留学前にミラーレスカメラを買ったときからだろうか。
旅先で、日常で、シャッターを切るのが大好きになった。

絶景はもちろん、おいしかったご飯や、可愛い動物、道端に咲いている花、大好きな友達…。
これまでにたくさんのものを写真に撮ってきたけれども、最近は自由に撮るよりも、構図を考えたり、明るさを考えたり、レタッチで自分らしい色味を追及したり、無事に沼にはまりつつある。
欲しいレンズが3つぐらいある。これは完全に沼。

それでも、写真を好きだと言ってくれる人もいて、最近はただの自己満足じゃなくて、みんなにきちんと届く写真を撮れるようになってきたのかな、なんて思っている。

今は景色や動物といった人以外の物をたくさん撮っているけれども、これからはもっとたくさん人をとっていきたいな、なんて思う。
撮ってほしい人、こっそり教えてね。

 

 

自分の「好き」と向き合ってみた結果、たくさんの自分の好きに出会えて、小さな光るかけらをたくさん集められた。
そんな自分を少しだけ前よりも好きになれた気がする。

今日挙げたもの以外にも、小さな好きがもっともっとたくさんある。
それについてはまたいつかお話しできたらな。

もしかしたら「好き」は変わってしまうかもしれない。

でもそれでもいいんだ。
その時の自分に正直に、自分の好きに素直になって、それを軸に人生を選択していけばきっと後悔しない。

これからも、もっとたくさんの「好き」に出会えるといいな。

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