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「地域社会圏システム」が野田村の理想かもしれない。

住む家は暮らしを変えるなら老後はどんな住まいが理想なのか。

賃貸か分譲かによって、資産形成が変わる。
シェアハウスに住んでいた時はまるで家族のように食事や旅行を共にした生活を送っていたが、1人暮らしだと隣に住んでいる人すら知らなかった。

逆に、将来、70歳80歳のライフスタイルに変わった時には
どんな住まいが合っているのだろうか?

1.PLAN75の主人公ミチ(78歳)さんの場合。
古くなった団地住まいの一人暮らし。
仕事をクビになった後、古くなった団地から退去の連絡が出る。
収入源と住むところを無くした事をきっかけとして満75歳から生死の選択権を与える社会制度「プラン75」を検討し始める事になる。

2.茶飲友達の時岡茂雄さんの場合
妻に先立たれ、1人で暮らすには明らかに大きい一戸建てで孤独に暮らす。ふとみかけた「茶飲友達、募集」の新聞広告を目にした事をきっかけに、高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」の利用を始める。

1.は、住む所が無くなってしまったし
2.は、居住空間がライフスタイルに合わなくなっている

「地域社会圏主義」は老後に最適だと思った

先日、コモンミールを体験に行った際に訪れた際に紹介してもらった本「地域社会圏主義」を読んだ際に、老後生活に「地域社会圏主義」は最適だと思った。

地域社会主義についての説明は長くなるが、帯のコメントが端的に言い表しているので引用させていただく。

お金持ちじゃなくても住める、お金持ちでも住める/家族がなくても、楽しく住める/エネルギーはここでつくって、うまく使う/分譲ではなく賃貸/物はたくさん持たない/育児ノイローゼにならない/高齢者は自由に生きるけど、一人じゃない/共有は楽しい/ビークルに乗って、ちょっとそこまで/屋外ですごす気持ちよさ/みんなで気軽に集まる場所がある/イエには閉じこもらないようになった/小さな得意が仕事になる

地域社会圏主義の帯コメント

特に、太字で書いている物は、私が老後を過ごしたいと思っている野田村に(勝手ながら)ピッタリだとおもった

お金持ちじゃなくても住める

・専有部分を減らし、共用部分を増やすことで家賃を減らす。
・賃貸なので分譲より個人的負担が少ない。

物はたくさん持たない
・共用するものが増えれば、個人で持たなくても済む

高齢者は自由に生きるけど、一人じゃない
・複数人数で過ごしているので、孤独ではないが、自分のスペースは確保できている。

屋外ですごす気持ちよさ
・屋上を畑として利用するなど共有のオープンスペースがある

小さな得意が仕事になる
・居住空間内、または、施設内の24時間コンビニコンビニ、カフェ、託児所、ケアステーション、相談カウンターのスタッフ等で得意を活かして収入を得ることができる。

「地域社会圏主義」の例と私の理想

「地域社会圏主義」の山本理顕さんの著書「脱住宅」の中に、「地域社会圏主義」の考えをベースとした住居の例が紹介されている。日本だけでなく、中国、韓国の住居まである。住居のバリエーションも豊富で、2000戸の大規模集合住宅から3つの居住スペースと、食堂・シェアオフィスからなる、SOHO住宅という小型ものまで紹介されていた。

一番理想だと思ったのが、韓国の公団住宅だ。ソンナム板橋ハウジングと、ソウル江南ハウジングだ。緑が豊富で、畑もできる。共有部分の使用方法も住民の自由にできているし、行政が低所得者層向けに住みやすい住宅を提供してくれているなんて最高だと思った

もし自分で建てるならば、SOHO住宅になると思う。昼間はデザインされた素敵な住空間で仕事をする。外部の方が打ち合わせに来られた時には食堂を使用して、美味しい珈琲も振る舞える。年に数回、住人同士の親睦を深めるためにマルシェを開催して地域にも開けた住宅にする。

理想となる住居のあり方は見つかった。それから、SOHO住宅に見合う仕事をできるように頑張ろうと思うモチベーションも上がった。


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