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生きてる人間が怖い話


IT&経営コンサルをやっているので、もっとビジネス寄りの内容を書きたいのだが(笑)幽霊の話。
私は、もう慣れたので、幽霊を見ても特に驚かない。あまり怖いとも思わない。それより生きてる人間のほうが数倍怖い。

これは20年前、私がまだ創業する前に、都内のIT企業の社員だった時の話である。私は、当時にしては珍しく、IT系企業の完全在宅の正社員であった。WEBデザイナーというのが当時の私の肩書。その会社には、私のほかに完全在宅のスタッフ2名、出勤のスタッフ3名+社長という小規模のIT企業だった。この時の後輩と一緒に、私はこの後、自分で会社を立ち上げる事になる。

当時の私はまだ32歳。今の半分くらいの体重(笑)今を知ってる人からは想像できないと思うが、すらっと背が高く、背が高いのにさらに10センチヒールを履いて、ミニスカートのスーツ+ロングのファーコートで打合せに行く感じだった。今は加齢+体重増加のため、ヒールを履くとバランスが悪く歩けないのでベタ靴専門(笑)

我ながら衝撃ビフォーアフター。当時はビフォーのほう。

当時の社内は2チームに分けられており、それぞれがサイト作成して成績を競い合ってる感じであった。私と後輩のチームは、順調にサイト作成をして、サーバー上にサイトを設置し、明日の納品に控えていた。
もう1チームのほうは、取締役の女性がリーダーで、同じようにサイト作成をしていた。

朝起きたらサイトが消えてる事件発生

当時のサイト作成は、サーバー上にサイトを設置して納品となる。Perlという言語で書かれてるサイトで、設置する際に面倒な操作がある。それを後輩と二人で苦労してやって、納品に備えていたのに、朝起きたらサーバー上からサイトが消えていた!

朝おきてびっくり。苦労して作ったサイトが全部消えてるー!

当時の上司に報告の上、再度、自分のPC内にバックアップしてあったサイトをサーバーにあげて再度設置作業して何とか納品したが、「なぜサイトが突然サーバーから消えたのか?」の調査を社内で行う事になった。サーバー会社にログを提出してもらい、ログ解析からどのPCからどんな操作をされたのか?を解析される。社長以外全員女性の会社。私の先輩にあたるもう1チームのリーダーの女性が実は犯人であった。社長が問いただしたところ、私のチームの成績が良かったので、足を引っ張るためにやった とのことだった。

当時の私は、子育てをしながら独学で勉強してサイト制作をしていた。夫からは「子育てと家事を完璧にやった後なら仕事してもいい。」といわれてたため、勉強は主に夜、家族が寝付いた後で行っていた。勉強してサイト制作できるのが、すごく楽しかった。楽しかったので、浮かれてたんだと思う。

この手の輩は、この後も次々私の前に現れるので、戦いを余儀なくされた。創業してからも「お前なんかつぶしてやる」と面と向かって言われた事もあったし、実際に妨害されることもあった。また、逆に、「うちのグループ会社の社長として雇いたい。」というヘッドハンターも来た。ヘッドハンターにもいろいろ思惑がある。相手の顔色を読み、真意を探り、次の手を打つ・・・というのを繰り返してるうちに、洞察力が身についた。 

この会社の取締役はこのようにライバルである私を卑怯な手で陥れようとしたが、社長はもっとひどかった。ある日、社内で事務員として働く女性から電話がかかってきた。 社長が不正を働いてるかもしれない。というのだ。社員の身分証明書を勝手に偽造し、サラ金会社からお金を借りているという。私はその事務員さんに証拠書類を全部コピーして警察におくるように指示し、退職した。後輩が一緒についてきて退職。

このあと、この会社の社長は、詐欺事件の犯人として逮捕されることになる。

自分は卑怯なことは絶対にしないこと


私は自分が何をされても、私自身は、こういう妨害行為や念を送る行為をしないようにする
・・・というのがモットーだ。そういう行為は必ず自分に返ってくる。 親として子供たちを育てるうえでも、子どもに恥じる行為はしたくない。

たとえ自分がやられても、自分は卑怯な手を使わない

また、知識がないとこういう輩に負けてしまうと思ったので、勉強する機会を逃さないようにした。出来る限り、勉強会に参加したり、本やネットで情報を得たりした。すると、うまい事できたもので、「自分の代わりに勉強してほしい。費用は全部負担する。」というお客様が出てきた。

仕事のスタートは、プレゼン対決

私たちの仕事はプレゼンで同業他社と対決するところから始まる

知識はプレゼンで勝つ上でとても役に立つ。プレゼンに強いと、その能力を求めて様々な企業が提携を申し出てくれる。いかに良い提携先を持ち、味方のカードを増やすかが、プレゼンで勝つポイントにもなる。
提携先も一枚岩ではないため、相手の意向を見極め、有利に動くことで、自分やチームの人間、家族を守らないといけない。
幸運なことに、私は回りの技術者にも恵まれ、クライアント様にも恵まれ、提携先にも恵まれていて、現在まで20年近く、事業を継続してこられている。

霊能力はだれにでも備わっている

と私は思う。ただ、周りに敵がいない状態で、平和に生きてる上では必要がないため、出てこないだけだ。
私の場合、業務上周りは敵だらけ、企業に属してないため、後ろ盾がなく、家族である夫でさえも私の味方ではない。生まれた土地を離れているため、周りに友人もいない。守るべき子ども達や従業員たちは、私の判断ひとつで職を失い生活できなくなる恐れもある。
その緊張感の中、20年近くがすぎ、洞察力となり、霊能力になったのではないかと思う。


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