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unity1week 「おくる」振り返り!

12/18より開催されていたゲームジャムイベント、Unity1週間ゲームジャムに参加しました!
今回は会心の出来だと自負できるものが作れました…!
そんなわけで、振り返っていきます!

↓ つくったものはコチラ!ぜひ遊んでください!!

ゲーム内容決め

今回のテーマは「おくる」でした。
自分はu1wでゲーム内容を決めるとき、できれば他の人とあまり被らなさそうなモチーフを使いたいなぁと考えています。
ですが、今回はあえて他の人と被りそうなわかりやすいモチーフを使ってみることにしました。

まずは「荷物」というワードからいろいろ考えてみることに。
Jalopy」のようなオンボロ車で荷物を運ぶゲームとか、「MudRunner」のようなトラックで悪路を走破するゲーム、「Mini Motorways」のような道路接続パズルなど、いろいろ思い浮かびます。
そんな中で、「Contraband Police」というゲームに思い当たりました。
国境警備についた主人公が、国境を通る車に違法な荷物が載っていないか検査するというようなゲームです。
この「検査」というワードはなかなか良さそうな気がします。
ただ、荷物のグラフィックやバリエーションを用意するのが大変そうだということに思い至り、いったん「荷物」というワードは保留にしました。

次は「手紙」で考えてみます。
手紙なら文章を用意すれば良いだけなのでなんとかなりそうです。
さてどうしようかと考えたところで、先程の検査というワードと手紙が組み合わさって「検閲」というワードに至ります。
検閲となると、圧政が敷かれているような世界観で行われていそうなイメージです。
そうなると「Papers, Please」のようなシリアス寄りの共産主義的な雰囲気が合いそうかも…。
……うん、面白くなりそうな予感!
というような感じでゲーム内容が決定しました!

頑張ったところ

  • 手紙のバリエーション
    今回はたくさんの手紙を用意する必要がありました。
    流石にすべて1人で用意するのはちょっと大変そうです。
    そこで、今回は友人に協力を仰いで手紙の作成をお願いしました。
    作中の手紙の半分以上は友人が書いてくれたものになります。
    年末の忙しい時期の急なお願いにもかかわらず快諾してくれて、本当に感謝してもしきれません……!

    また、手書きフォントもたくさん用意して、手紙ごとに筆跡を変えるようにしました。
    実際には同じフォントを使っている手紙もいくつかあるのですが、それでもかなり雰囲気が出たと思います!
    ちなみに、unity1weekにも参加されているHagi42さんが作成された「適当ポエム」も使用させていただきました。
    (たまたま見つけて作者の名前を見たときに驚きました…!)
    自然な手書き感があって、非常に多数の文字を収録している、とても使いやすいフォントでした!オススメです!

  • ちょっとした謎解き要素
    最近謎解きにハマっていて、SCRAPの謎解きキットを買っていろいろ遊んだりしています。
    今回、ふと思い立って謎解きを盛り込んでみることにしました!
    あまり難易度の高いナゾは作れなかったので、よくあるパターンの謎解きになってしまいましたが、ちょっとしたスパイスになっているといいなぁと思います。
    地味に苦労したのが、暗号用の手紙を用意することでした。
    文字の種類や位置が固定された状態で文章を書くことがこんなにも難しいとは思いませんでした…。
    世の中のナゾ制作者の方々ってすごいんだなぁ、と実感しました……!

  • あぶり出しギミックと最後の手紙
    今回絶対にやりたかったのが「あぶり出し」でした。
    手紙に何か隠すといえばやっぱりこれだと思ったので、どうにか実装することにしました
    ただ、どのように実装すればよいか皆目検討がつきません…。
    そこで、何か使えそうなものがないか手元のアセットを見てみると、「Paint in 3D」というアセットが目に入りました。
    これはその名の通り、3D空間上でオブジェクトにペイントをすることができるアセットです。
    デモシーンを見てみると、マスクを使ってペイントできる範囲を制御できるようでした。
    それを利用し、あぶり出したい文字の画像をマスクとして設定することで文字部分のみがペイント可能となり、あぶり出しを実現することができました。
    また、これを流用して最後の手紙を書くシーンも実装しました。
    この手紙を書くという演出は、「Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜」というゲームから影響を受けています。
    このゲームにプレイヤーが手紙を書くシーンがあり、とても印象に残っていました。どうしても自分も同じことをやりたくて、そのままマネさせていただきました。

反省点

  • 遅刻してしまった…
    前回ほどではないとはいえ、今回も遅刻してしまいました。
    やっぱり1週間は短いですね…。
    ストーリー重視のゲームになると、世界観の構築や雰囲気作りのための素材探しなどでどうしても時間がかかってしまいます。
    もうちょっと小粒なゲームを作れると良いのですが、なかなかうまくいきません。
    ただ、今回反省点はこの遅刻くらいしか思い浮かびません。
    自分が作りたいと思ったものを、ほぼそのまま作ることが出来ました。
    そういう意味では、ちゃんと最後まで作り切ってよかったと思います!

評価

遊んでくださった皆様、ありがとうございました!
結果は以下のようになりました!(結果は1/7時点のものです)
前回の評価との差分も記載します。

【楽しさ 】3.935 (+0.102) 23位!
【絵作り 】4.043 (+0.210) 48位!
【サウンド】3.783 ( -0.009) 40位!
【操作性 】3.652 ( -0.181) 44位!
【雰囲気 】4.196 (+0.133) 26位!
【斬新さ 】3.630 (+0.172) 

平均値は 3.873 (+0.068) で、総合39位 となりました!
久しぶりに総合ランキングに入ることができました!!
とっても嬉しいです!

  • 楽しさ23位、雰囲気26位!
    このあたりの評価を見る限り、自分が「表現したい!」と思った体験を、プレイしてくださった方々にちゃんと届ける事ができたと思います!
    自分は、自分自身が「面白そうかも!」と思えるものでないとなかなか最後まで作り切ることができません。
    今回は最後まで高いモチベーションで制作することが出来た上に、やりたいこともほぼすべて実現できました。
    そうして作成したものがこのように評価されたことを本当に嬉しく思います!

  • 操作性と斬新さがちょっと低い
    どちらも決して悪い数値ではないと思うのですが、他の項目と比べると少し低い数値となりました。
    斬新さについては、インスパイア元( Papers, Please )がはっきりわかるような作りになっているため、この数値は妥当だと感じています。
    操作性については、机の上の手紙を移動できることを操作説明に書き忘れていたので、その点でご不便をおかけしてしまったと思います。
    過去にも操作説明やチュートリアルが抜けていたことがあったので、このあたりは気をつけたいですね…。

以上、振り返りでした!
今回の作品について、評価だけで見ると過去に作成したゲームのほうが高いかもしれませんが、自分の中ではかなりお気に入りの一作となりました!
自分が考えていたことを出し切れたという点で、かなり満足しています!
ただ、やっぱりちょっと物量感が大きくなってしまったので、今度こそはコンパクトなゲームを作れるといいな…。

それでは、また次回のunity1weekで!