まに

【風雲ガチンコ文章指南録!?】『真に受ける力』⑦~きしみドライブますます加速してくスタイルの巻~

2007/10/11, Thu 23:00

林さん、西山さん、
こちらも返信遅くなってすみません(汗

微弱ながら出来るだけのことはしますので、
気兼ねなくご相談くださいませ。
こちらも楽しいですし、励みになりますから。

目標にむかって遮二無二頑張る姿って
命に張りがあって、とても美しいですね。
西山さんと林さんから真剣さが伝わってくるので、
私も一緒になって、誠実に、精一杯、
おともしたい気分でございます(^^ゞ


商売柄、文章修行などの本はそこそこ読み重ねていて、
もちろん今でも読んで勉強しており、
また実践の中で生み出されてきた知恵も
おそらく何かしらあるとは思いますので(汗、
それがもしお役に立ちそうなのであれば、
思う存分活用してみてください。
私も嬉しいです。

> 試験は、当日試験会場に「なにかの曲」が流れるそうで、そ
して時間を限られてその間に300字前後で書き上げる!とい
うものだそうです。

なるほど...。
わりあい瞬発力がいりそうですね。

-------------

周囲を気にせず、集中して、曲に耳を傾ける。

自分だけの世界に入り、めくるめくイメージをたどり、
イメージの“核”が何かをつかむ。

イメージの発端や要所を書き、
それを受けて、自分が感じたことを記し、
最後に、ズバリ自分がつかんだ核心を告げてまとめる。

見直し、洗練作業。リズム、構成等、
第三者に、もっともわかりやすく、
効果的に伝わりやすくなっているか確認。

※構成についての修正例。
たとえばいきなり最初に核心(結論)をもってきて
「え、どういうこと?」とわざと思わせ、
それを紐解くようにイメージを並べていって、
イメージをたどっていった最後に、再度、
核心に触れて終わる構成にしてみるとか。

「なるほど、だから結論として○○と思ったのか」と、
思わせた方が説得力を増し、より効果的に
相手に響きそうだったら、そうしてみる。

※洗練作業についての例。
以前の私の拙い文章で説明します。

「聞いた瞬間、私の脳裏に浮かんできたのは、
母の死だった。
あの、母のまるで生きているかのような死に顔。
お風呂上りのように火照ったような頬と、
薄桃色のぽってりとした唇。
おなかの上で結ばれた手に触れると、
まだ熱い血が通っているような温もりさえ感じられた」

まず、ここ。

『あの、母のまるで生きているかのような死に顔』

最初から続けて読んでみると、
ここでリズムのすわりが悪くなるのを感じます。
(感じたとします)
そんなときは、音節を並べ替えたりしてみましょう。

『母のあの、まるで生きているかのような死に顔』

細かいところですが、これでいくらか、
通りがよくなったかもしれません。

そして、ここ。

『お風呂上りのように火照ったような頬と~』

よく見ると、
「ように」と「ような」が続けて使われていて、
おかしいです。
ひとつ削って、これでいいはずです。

『お風呂あがりの火照ったような頬と~』

修正したものを頭から読んで再チェック。

「聞いた瞬間、私の脳裏に浮かんできたのは、
母の死だった。
母のあの、まるで生きているかのような死に顔。
お風呂あがりの火照ったような頬と、
薄桃色のぽってりとした唇」

まぁ、もっとできるでしょうが、
とりあえずこんなものでしょうか。
(本当はような、ようなを重ねてるのが気になるがここはスルー)

文章というのは困ったもので、
いくらでも直せますが、
時間との戦いがあるときは、
その中で、最大限を見極めて、
次の文章に進んでいくべきでしょう。


修正後、読んでみて、自分の思ったとおり
伝わりやすくなったか、あるいはケアレスミス等ないか
再確認し、あれば調整して終了。

--------

こんな感じの流れが、
自然にできるようにしておくのは
いいかもしれませんね。

一曲、一曲、どんなカタチであれ、
イメージを最後まで書き終えることが先決です。
書き終えたら、時間のあるだけ調整できますので。
書き終える前に、あちこち調整をはじめると、
その調整に、厳密な終わりは訪れないかもしれないので、
まず、構成や、洗練は気にせずに、
イメージし、思ったこと、感じたことを書き終える、
ということを覚えるようにしてみてはいかがでしょうか?


> どんな曲が流れるか解らないから、取りあえず色々なタイプ
の曲を聴いて、書く練習をいっぱいしよう!と。。。

正解だと思います。
ある程度数をこなしていって、
瞬発力と自信を高めておくのはいいですね。
やっぱり数は大事ですし、
練習量は現場で嘘をつきませんから。

> また、あんな硬い雰囲気な先生(笑)だから、漢字力とか言
葉のボキャブラリーがどれだけあるかも、見られるのではない
か?とも思ってみたりしています。
> そう言う意味でも、いっぱい研究して勉強しよう!とも話し
合いました。

確かに、硬い文章をつかう先生でしたね。
ここは、数をこなしていく中で、
意識して書いていけば、
自然と身についてところだと思います。

自然とといっても、類語辞典など(持ってなければ、
パソコンの辞書)で調べたり、いろんな本を読んだり
する必要は出てくるかもしれませんが。

ただ個人的には、あまり難しい言葉を使うような
硬い表現に徹する必要なないと思っています。

平明でわかりやすく伝えられる人の方が、
技術的にはレベル高いはずですし、
自分が使いなれてない背伸びした言葉を使用すると、
自分の文章なのに、まるで他人が書いたような、
かかとの浮いた文章になることがある
からです。

以前、西山さんの文章が硬いとか、
そういう指摘があったという話を聞きましたが、
それが西山さんらしい、西山さんの浮かんだ
イメージに最適な言葉遣いなら、
それもそのまんまでいいと思っています。

自分の身体の中にあるフィルターが
それを自然に選んだのであれば、丁寧な
デスマス調にする必要もないかもしれません。

ただ例外として、
思いついたイメージが硬いものだった場合は、
そのイメージがより視覚的にも伝わりやすくするために、
あえて硬い表現(トーン)を使うこともありですが。。。

浮かんだイメージに即し、
胸に響く等身大の口調に即し、
自分にとって一番伝えやすい感じで
書いていっても全然いいと私は思います。
その方が、相手はあなたを感じるはずですし、
喜ぶんじゃないでしょうか。

ともあれ、提出する相手が硬い表現をする人だからといって、
そこにこだわりすぎると、足元をすくわれかねないので
注意してくださいね^^;

> こうなったら、何が何でも受かれるように頑張りたいと(私
も!笑)思ってきちゃいました。
> 本当にきしみさんには感謝です。

もしも私が介在することで、
モチベーションが高くなったのだとしたら
それはとても嬉しいです!

一番大事なものですからね。
それがなければ、何もはじまりませんし、
進歩もありません。

それがある限り、試験本番までの過程は
どんな結果になるにせよ、
きっと素晴らしい経験になるでしょう。

現時点においてさえ、西山さんの文章に対する
意識の深化をとても感じます。
それは無形で、目に見えませんが、
おそらく大きな財産になっていくでしょう。

本番にそなえ、どんどん楽しみながら
一緒に成長させていただけたらと思います。

長広舌、失礼しました。
それではまたm(_ _)m


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実はこのあと、林S子さんから、こんなに丁寧にサポートして頂いてるのに、正式な自己紹介してなかったの詫びとプロフィールを載せたメールがあり、私もミクシーには詳しいプロフィールを載せてなかったので、私こそすみませんとばかりに、私は今これこれこういう会社でこういうシナリオ書いてる者です、今後ともよしなに的な返事をしたためた。

そんなやりとりがあったことだけを報告させていただくが、中身はばっさりカットする。「真に受ける力」はあくまで文章指南の実録ものとして描かれていくものなので。

つづく(そういえば、つづくって、あまり書いてなかったな。まあ、気にしないでね(笑)今日は出掛けるのでその前に大盤振る舞いの連投しちゃったけど、気にしないでいくスタイル(笑))

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。