「価値観のアップデート」

 という語句をSNS上で頻繁に用いるアカウント群に対しては警戒しています。
 「現代的な倫理道徳に即した『正しい』価値観へのアップデートが行えている我々が旧時代の『誤った』価値観を保ち続ける者たちを啓蒙するのだ」とでも言わんばかりの主張に対して引っかかる部分があるためです。

 今なお決着のつかない諸問題に対する考え方において「自分たちが正しく、対立する者が間違っている」とすることの傲慢さは価値観のアップデートとやらができていようといまいと大して変わらないように感じていますし、となると自覚的か否かが問題になってくるでしょう。
 ですが他者に対して「価値観のアップデートができていない」と攻撃を仕掛ける層がそこに自覚的であるようには(俺には)感じられないのです。

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