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Netflix『ラブ、デス&ロボット』の衝撃すぎる5作品

『デッドプール』のティム・ミラーと『ゴーン・ガール』『セブン』の監督デヴィッド・フィンチャーがタッグを組んだ短編アニメアンソロジー『ラブ、デス&ロボット』が、3月15日よりNetflixで配信された。


「愛と死とロボット」がテーマの短編アニメからなる18本のオムニバスシリーズ。
2Dから3DCGまでテイストは様々で、過激な内容を含む大人向けの作品集となっている。
「ブラック・ミラー」や「世にも奇妙な物語」のように、観たあとの余韻や後味の悪さが残るのも特徴かもしれない。

その中でも、それぞれの側面で衝撃を受けたお気に入り5作品をピックアップしてご紹介。※ランキングではありません。


1.ロボット・トリオ(12分)

▼あらすじ
人類が絶滅し文明が終わりを迎えた世界。3体のロボットたちは人間の暮らしてた場所を観光ツアーのように探検していく。

お気に入りポイント
シリーズの中で一番ほっこりする作品。人類が滅びてしまった未来で、想像やテータベースでしか知りえない「人間」についてアレコレ語り合うのところがかわいい。人類は滅びても「猫」は最強。


2.目撃者(12分)

▼あらすじ
殺人を目撃した女は犯人の男に追われる身となり、タクシーに乗り込み仕事場に向かう。現実離れした奇妙な街を、なりふり構わず逃げまわる。

お気に入りポイント
どこだかわからないアジア風な街並みがサイケデリックで美しい。異質な雰囲気とストーリーが作り出す世界観は、エロティックかつスタイリッシュでゾクゾクする。


3.わし座領域のかなた(17分)

▼あらすじ
宇宙空間を移動する間、タンクの中で眠っていた乗組員が目覚めると異常事態に。光速移動中に航路を外れた船は、どこにたどりついたのか。

お気に入りポイント
98%、実写と見分けがつかない3DCGのクオリティに驚きが隠せない。アニメーションの進化を確かめるために観る価値は大いにある。
残りの2%の違和感は動きにあるのだけれど、その2%が解消されたとしたらSFにおける実写映画の必要性が問われてしまうかもしれない。


4.ジーマ・ブルー(10分)

▼あらすじ
世界中から注目を集める芸術家、ジーマ。最後の作品を発表する前に、謎につつまれた過去を明かす。

お気に入りポイント
作画は特徴的だが古臭く、あまり好みではないアニメーションだったが、なにやら寂しさが漂う語り口でストーリーに引き込まれる。
大物となったジーマの決断は、人生においてのメッセージとしての深さがあり心がふるえた。


5.秘密戦争(16分)

▼あらすじ
シベリアの古代の森を奥深く進む赤軍の精鋭部隊。おぞましき邪悪な怪物と遭遇し、凄惨な死闘が幕を開ける。

お気に入りポイント
この作品も実写に近い3DCG作品。最近のゲームではこのくらいのクオリティなのかと想像できる雰囲気なのだが、だんだんと実写に見えてきてしまう没入感マジックは、ストーリーの力も強く、クオリティが生きていて素晴らしいと感じた。海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ているようだった。

以上、全ての作品が短尺で見やすいので、気になった方はぜひ!
エログロ表現があるのでお気をつけて。

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