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白刃は夜舟でー大阪城と歴史博物館ー


注意書

これは後に自分が更に知識を得た時に振り返って
「こんなこと言ってら」と感じるための覚書です。
素人意見は間違えてれば間違えてるほど良いとは思いませんか?
…思わないか。

まあまだ刀剣の各部名称すらまともに言えないけれど、
せっかく鑑賞しているのだからそろそろ感想くらいは言えるようになりたい。
あわよくば文字に起こして冷静になって、更に疑問を持てるようになりたい。
そういう文章です。


本書

とうらぶが大阪城の催事だったので、私も大阪城に乗り込め〜!!
という事で行きました。大阪城。
歴史に何の興味も持ってこなかった私も、最近はお城巡りの楽しさに気が付き始めてしまったなあ。
ところで大阪城って、近くの駅からバスとか出てないんですか?
私はスマホの地図あれば大体どこでも行けますけれど、スマホを持っていない方に道を聞かれましたよ。
遠くから大阪城が見えて、ああもう着くんだ!って思ってからの大きなお堀。
入り口もどこか迷いましたね…。

それはさておき。
天守閣が博物館施設になっているので、入って来ました。
秀吉といえば信長に仕えてその後を継いだ印象が強いのですが、さすが家康のドラマを放映中なので、家康関連の特別展示が開催されていました。豊臣と徳川の確執に絡めたものが沢山並べてあります。
現在3振の刀が展示されており、越前康継と藤嶋友重と名物 丈木。
丈木は利家が佩刀しており、前田家所縁と聞けば私も俄然興味が湧きます!
じょうぎ、と読むらしいこの名前の由来は、木材を持ち逃げしようとした盗人をその木材ごと斬ったのが由来とのこと。
無銘で、誰の作刀であるのか度々変わって来たそうで、今は盛景が有力とみられているようです。
腰の方の刃文は細く小乱れで、鋒に向かって大きく乱れる。反りはほぼ無い。
目釘穴も二つ空いているだけで、凛とした佇まいだなと感じる刀でした。

次は藤嶋友重作刀。これは10/7〜10/31の期間限定展示だそうです。
長束正家の所持していた刀。
展示の角度的に刃文は少し見辛かったのですが、丁子乱だと思います。反りは少ない。
板目肌の綺麗さが印象的な刀身でした。

最後に越前康継作刀。
三葉葵の彫りが茎に入っており、それが非常に目を惹きました。
江戸幕府の御用鍛治の康継は特別に徳川の家紋を彫る事を許されていたそう。
これは大阪城と共に焼けたものを再刃したようです。湾れ刃文に肌はつるりとしていて美しいです。

刀以外の話でも。
先も述べた通り、私は歴史に疎いので秀吉が派手好きというのもとうらぶで知った身なのですが、いや、金の茶室。すごいですね…。
金と緋で統一された異質の一室。茶道具までも金塗りらしいですね。
まあ私も派手好きなので、正直好みだとは思いましたが、侘び寂び重視の当時、反応がどうであったのか気になります。
組み立て式の茶室があるというのも知らなかったです。

それから大阪の陣の合戦図で、伊達政宗が両眼で描かれていると説明が。
本人の意思で独眼ではなく両眼で残すように、と遺言に残したそうです。
今後伊達政宗の人物画が描かれている資料を見る時の楽しみになりそう。
歴史の資料館を巡って回数を重ねると、次は何処に注目してみると良いか理解でき、少しずつでも勉強が身になっていると実感します。


後は歩いて行ける距離にあるとのことで、大阪歴史博物館へも足を伸ばしました。
こちらはフラッシュ無しで撮影OKです。
刀剣の展示はありませんでしたが、刀装具の展示が少しあります。
埋忠作の鐔もありました。形も絵も素敵なデザインです。
鏡で裏面も見せてくれ、少ないながらもじっくり見ることができます。
波打った形の、変わった鐔もあって興味深かったです。
強度としてはこの形はどうなのでしょうか?

刀装の説明
埋忠の鐔
波打つ鐔

勿論、刀以外にも昔の大阪の街並みや生活様式などをジオラマで展示されていたりと目にも楽しい館内でした。
障子の骨組の雛形など、資料に良いかも…!と大喜びで撮りました。

原寸大八百屋ジオラマ
昔の街並みの中を歩ける
室内のジオラマ
障子や欄間の雛形

作品の資料として城、もしくは日本家屋にもっと行きたい今日この頃。
でも焼け落ちて復興した後の城って最新式の設備、資料館になっていることが多いので、勉強にはなるけど資料にはあまりならないなあとも思ったりします。
刀剣展示で遠征に行く際はお城もチェックして行かなきゃなと思い始めてます。


以上。