パシフィック_リム_アップライジング

『パシフィック・リム:アップライジング』を観てからずっと考え事をしている

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

注意!

この記事は『パシフィック・リム:アップライジング』のストーリー・設定のネタバレ及び執筆者のメモや推測、独自研究が含まれています。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※






もっと下です







このあたりが海底の割れ目







ここはプリカーサーの世界です







結局オブシディアン・フューリーは誰が操縦していたの?誰が作ったの?

パイロット(とされるのは)はカイジュウの脳みそだった。ただし、正真正銘のカイジュウではなく、劇中で言及があったように、怪獣の死骸から生み出されたクローン脳みそらしい。

オブシディアン・フューリーはシャオ産業で製造された可能性が指摘されたが、ニュート博士やリーウェン社長も存在を知らないようであったため(ニュート博士はしらばっくれてただけかもしれない)、シャオ産業に内通している全く別の第三者が関与していたのかもしれない。



あの工場では何を生産していたの?どうしてマコはあの座標データを知っていたの?

アラスカの廃棄されていた工場ではイェーガーの燃料を生産していたらしいが、ハーマン博士の研究でカイジュウの血液が爆発的なエネルギー源となることが明かされたため、ハーマン博士に先立ってその事実を知った何者かが例の工場でカイジュウの研究を行っていた可能性。オブシディアン・フューリーが工場を破壊したのはその証拠隠滅のため?

マコがあの座標データを所持していたのは、まさしくPPDC内でカイジュウのテクノロジー推進派が暴走し、極秘に研究を進めていたことを把握していたため?



アリスって結局何?

おそらく前作でニュート博士とハーマン博士がドリフトしたオオタチの赤ちゃんの脳みそ。ニュート博士はアリスとのドリフトが快楽となり何度も繰り返したため、徐々にプリカーサー(宇宙人)に思考を乗っ取られることとなった。



結局シャオ産業は悪者じゃないの?

『パシフィック・リム:アップライジング』の本当の楽しみ方は、最初いけ好かない女社長として登場して悪役に見せかけ、中盤以降現場仕事をガンガンこなして髪をほどき化粧も落としてどんどんチャーミングになるリーウェン・シャオ社長にときめくことです。

まさかこんな魅力的な人物になるとは思わなかったぜ…

プリカーサーに乗っ取られたニュート博士が暗躍していただけで、リーウェン社長自身は潔白。ただ、今回の騒動がニュート博士一人で画策されたにしてはスケールが大きすぎるので他に協力者が存在するのかもしれない。



オブシディアン・フューリーと量産型無人機でカイジュウ乗っ取り具合が違うのはなぜ?

オブシディアン・フューリーはいわばカイジュウとイェーガーのハイブリットのプロトタイプで、量産型無人機はよりカイジュウ要素を強めたため、暴走時によりカイジュウの特徴が表れたと思われる。



ていうか東京と富士山距離近くない?

ツイッターのタイムラインに流れてきた、先のカイジュウの襲撃で東京は壊滅状態になり、富士山付近に遷都したという説がしっくりくる。

……が多分TOKYOとFUJIYAMAをバックにKAIJUとYEAGERを並び立たせたかっただけだと思われる。だってカッコいいじゃん!



🗻 🗻 🗻 🗻 🗻



なんだか今回は観終わってから無茶苦茶考えることが多い

前作はあくまでイェーガー対カイジュウに完全フォーカスし、疑問やツッコミ所が全て吹き飛ぶほど作品としての見せ方が圧倒的だったのが、今作はいろんなところに設定をちりばめ、パシフィック・リムという世界観を深く掘り下げる余地を広げたように感じる。

だって1作目観たときは死ぬくらい発射まで焦らしてくるプラズマキャノンにむせるほど重量感のあるエルボーロケットに超絶カッコいいチェーンソードでおれの中の5歳児が大喜びで、上に列挙したような疑問なんて一切考えられなかったからだ。

そういう意味では『パシフィック・リム:アップライジング』は比較的冷静に観ることはできた。冒頭のスクラッパーのシーンはイェーガーとのスケールの違いを見せてくれて楽しかったし、特に序盤の流れはおれのめっちゃ大好きな映画『バトルシップ』のパシリム版にしか見えなくてマコのシーンは泣いた…泣いたよ…

イェーガー同士の戦闘は前作を見てから熱望していたシーンだったので期待していたけど想像以上で素晴らしくよかった。ライバル機特有の黒色ペイント、2刀流、腹部ビーム砲まで搭載していてほんっとうにありがとうございますごちそうさまでした。

ただ、観ていて思ったのは、対イェーガー戦と対カイジュウ戦で戦闘のスピード感が違うこと。今作は最初にオブシディアン・フューリーとの戦闘がありこれがマジカッコいいんだけど、その戦闘スピード感を維持したままクライマックスのカイジュウ相手だと一手一足の動きにタメがなくてなんだかフワッフワして見える。

『パシフィック・リム』のときは逆にヒリヒリするくらい重厚感のあるバトルに昇華されてるんだけど(やっぱデルトロ監督すげえ)、このへんがロボットバトルと怪獣バトルの書き分けの難しさなのかも。

ただ、世界観に幅を持たせるという意味では今作は素晴らしく、前作後のいったん平和になった世界が描かれ、ジャンクイェーガーとか警備イェーガーとか、イェーガーの民間製造とか、まるで1年戦争後に爆発的に普及したモビルスーツみたいですげえ面白い。カイジュウがらみの案件についても「これ絶対悪用するやつ出るやろ…」に当たらずとも遠からずな展開で、ロボットアニメの文脈が埋め込まれているのには感動した(おれはどちらかというと怪獣ものよりもロボットもので育った人間だ)。


でもまあなんだかんだいって…

ああ゛~~~~~やっぱ超カッコいい~~~~~

この絵が!見たかったんだよ!!


見て!オブシディアン・フューリー!こいつが主人公機とバトルするんだぜ!


はぁ……素敵性能すぎる……

前作と比べてどうとか、キャラの掘り下げが浅いとか、怪獣に面白みがないとかもうどうでもいい。おれはあの『パシフィック・リム』の続編を作ってくれただけで感謝しかないし、夢に思い描いたロボットバトルまでやってくれてもう感無量なのだ。ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。

はたしてパシフィック・リムがスターウォーズのようにどんどんシリーズやスピンオフが展開されるのかは分からない。ただここ最近の新規タイトルとしては、最も勢いのあるコンテンツの一つであることは間違いない。エンドロールに匂わせた続編に期待しながら、BDが出るのを待ちたい。

ここは記事下のサポートエリア!わたしをサポートしたいと思ったそんなあなたに、わたしのamazonほしいものリスト! https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/1XCLS13WI5P8R?ref_=wl_share