いつも映画を観るときは近所のイオンシネマへ行くことが多いんですが、辺境の地に住んでいるせいか平日のレイトショーはめちゃくちゃ客が少なく、自分以外は1人とか2人しかいないことはザラで、周りに気を取られず映画に集中できる最高の環境なのだ。「アクアマン」も「ファースト・マン」も座席の中央に陣取り、最高の体験を満喫できた。

ところが地方の映画館らしく大作以外の映画はなかなか上映されなかったりするので、そういう場合はちょっと遠征して都会の方へ行くのだが、そっちは同じ時間帯でも満席に近い状態も珍しくなく、びっくりした記憶がある。去年でいくと「バーフバリ 王の凱旋」「カメラを止めるな！」がそれにあたり、「予約取らなくても大丈夫っしょ～」と軽い気持ちで言ったら隅っこの方しか空いてない……なんてこともあった。ただ、本当に面白い映画なら観客全員が笑い、泣き、驚きの声をあげるタイミングが全く一緒で、この感覚は満席に近いシアターでしか味わえないものでめちゃくちゃ楽しい。「デッドプール2」のエンドクレジットでゲラゲラ笑い、「アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー」でほとんど悲鳴の声が上がったラストなど最たるもので、ここ数年で劇場で映画を観る回数が増えたのもこの辺りが要因だ。

そういえば初めて応援上映を足を運んだのは「シン・ゴジラ」の発声可能上映で、そこではゴジラの被り物をしたり自衛隊のコスプレで映画に臨んだりするファンがめちゃくちゃいてカルチャーショックを受け、劇中では第3形態の上体を起こしたシーンで「立った～！！おめでとう！！」となぜか拍手が起き、タバ作戦では自衛隊が火器を使用する度に歓声が上がり、内閣総辞職ビーム時はステージ上のアイドルをたたえるかのように皆が紫色のペンライトを振り上げるなど、凄まじい混沌のるつぼと化していた。もちろん水ドンで黄色い歓声がめちゃくちゃあがってたぞ。チョー楽しかった。

（終わりです）