就労移行支援事業所に一年通ってみて個人的に気になった点

外側からは見えづらい「福祉的就労では自立が難しい」ということ

福祉的就労では確かに配慮は受けられるかもしれないが、実家から金銭的に自立して生きていくような金額は稼げない。

A型でかなり高賃金のところでも9万そこそこくらいだそうなので、一人暮らしがしたいとなると地方都市でも厳しい。

B型となると自立、自活はほぼ絶望的。
月2〜3万くらいしか収入がないとなると満足に医療費・通信費も出せないのでは。

それに加えて、福祉的就労であるA型B型事業所は基本的に副業が不可なのも手痛い。
ブログアフィリエイトやクラウドソーシングなどのネット収入であれば少額ならお目溢しをしてもらえる場合もあるが、生活の足しになる額までなってしまうと厳しいだろう。

場所によるが、B型事業所は生活保護対象者を主な通所対象としているところもあり、グレーゾーンの層が自立心や貢献感を得られる場とは程遠い事業所もある。
(明言していなくても工賃が安いところ、平均年齢がやたら高い事業所は要注意。一般就労や自立できるよう稼げるまでステップアップさせる気がない)

グレーゾーンで普通の人に近いほど福祉という特殊環境に馴染めない

AだろうがBだろうが移行だろうがどうしても「利用者」という立場になるので、職員と対等ではなく、子供・未熟者扱いされているように感じることも。(上司と部下、という指揮系統上の上下関係とはちょっと違う、独特の雰囲気)

このあたりは、就労でつまずくまで普通級で過ごしてきた人間には違和感があり、大きくモチベーション低下に繋がる要因だった。

障害者手帳の有無で方針が大きく変わる

あると圧倒的に有利。
ない方が健常者に近い=不利益を被りにくいはずなのに、実際には手帳あった方が得という謎の現象。

グレーゾーンの人は症状が軽いとみなされ手帳が出なかったりするのでそういう場合は自立したかったら結局一般枠を目指すことになる。
(追記:医師の意見書があればハローワークに障害者求人登録ができるのでA型は利用ができる。障害者雇用は不明)

手帳がないなら普通の人と同じように頑張れ(ただし一切の配慮はない)というわけだ。つらい。

周りに影響を及ぼさなくても、普通の人と同様に合わせるのだけでかなりのエネルギーを消耗している我々発達グレーゾーン層にどうにかして救いが欲しいところだけど…難しいんだろうな…

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