見出し画像

ギラヴァンツ北九州の思い出・17年原田武男監督と北九州を結んだ縁

■はじめに

ギラヴァンツ北九州が絶好調である。
4年前にはJ3降格の憂き目にあい、2年前にはそのJ3でも最下位になったチームと同じチームとは思えない現状にJリーグ界隈がざわついている。


私自身こんなにストレスフリーでギラの試合を見ていられるとは思いもしなかった。
そもそもコロナの影響で降格の心配はしなくてすむという、それだけで相当なストレス軽減にはなるのだが、まさか9連勝(15節終了時点)するようなチームになろうとは。
更に現在J2で首位というところまでたどり着いた。(19節終了時点)
そしてそんな調子のいい時だからこそ余裕をもって過去を振り返る事が出来るということで、お盆には自虐的な記事も書いたワケである。


反面、Jリーグに加盟してから10年も経つにしてはあまりにも歴史の積み重ねという部分、過去に対する理解などが希薄なのではないかという気もしてきたので、今日は小うるさいばばあ根性の押し付けで私なりに過去へのリスペクトを綴らせていただこうかと思います。
というか、多分この先思いついた時に時系列関係なく、ランダムに書いていくと思います。
人間いつ死ぬか分からんので、私の知ってること、体験したこと等々なるべく見える形にしとこうかと。
(まあ色々ハレーション起きそうなこともあるので、それは非公開にして書き貯めます。)

■定食屋のミラクル

あれは確か2017年4月。(ギラヴァンツJ3初年)
私はギラ界隈の友人ととある定食屋で昼食を食べていた。そんなに広くない店内。隣の席には仕事仲間同士と思しき男性客数名がいたのだが、私達はそりゃあもう文字にすると事件性を疑われそうなレベルの暴言を交えてギラヴァンツの現状を憂えていた。
そして隣の客は帰りしな

「明日天皇杯ギラヴァンツの応援に天皇杯(というかJ3だったんで予選)行かれるんですか?」

と私達に声をかけてこられた。少々やり取りをした結果、その方がギラヴァンツの前身である三菱化成黒崎サッカー部、ニューウェーブ北九州に所属した元選手と判明。

「ということは、原田監督(17年シーズンのギラヴァンツ監督で現V.ファーレン長崎アカデミーコーチの原田武男さん)の弟さんと同じチームだったんですか?」
「そうです。あの時救急車同乗してました。」

絶句する私達。
明日応援頑張って下さいね、とその方が爽やかに去って行った後、公共の場での言葉選びには本当に気を付けなければいけない、罵詈雑言を並べ立ててはいけないと反省したものだが、とにかく世の中狭いというか、どこで誰と遭遇するか分からないと改めて思ったものである。



■伏線はあの日のラジオの生放送



ここで「あの時」とはどの時だよと。

とある金曜日、私の担当するFORZA KITAQという番組に、三菱化成黒崎、ニューウェーブ北九州に所属した梅木久夫さんがゲストに来られた。
自分がかつて所属したチームがJリーグのチームになった事はとても誇らしいだけに、J3降格は残念で仕方ないなどとお話して下さったのだが、
その中で予告なしに原田新監督の弟さんがかつて三菱化成黒崎サッカー部に所属し、ニューウェーブ北九州の入団も内定していたものの職場で倒れ、救急搬送されたがそのまま亡くなってしまったという話をされたのだった。
急な話でこの時も即座に言葉が見つからなかったのだが、そういう縁があるんだという事を伝えていただいたことに大きな意味があったと思っている。(その後当時の番記者の一人に原田監督が北九州の監督になったことについて「弟に呼ばれたのかもしれない」という趣旨の事を話されたそうである)

17年に関しては「1年でJ2復帰!」を目指したものの、9位という微妙な順位で終えることになり、原田監督は辞任。
監督なので結果に対して責任を取るのは致し方ない事とは思っているが、じゃあ原田さん一人のせいなのかといえば物事そんな単純なものでもない。
あと結果がふるわなかったからといって、原田さん(含め当時いた選手)の人格否定発言が結構目に付き、いやだけんそこ一緒にするのは違うやろとまたキレる短気な私。
そもそもJ3に降格し、一年で昇格をとか掲げたやり難いクラブの火中の栗を拾ってくれた人やろうもんと。
「あーいう人達は自分も職場で上司なんかに同じような否定のされ方してるんですよ。かわいそうにと思って温かい目で見てあげましょう」
と諭されました。
はい。おっしゃる通りです。

ではここで、昨シーズンJ2昇格を決めた試合の後の高橋拓也選手のツイートを見てみましょう。


高橋拓也選手のこの短い文章に大切なことが詰まっている。
伝える能力すごいです高橋拓也選手。

なんか、原田武男元監督と弟さんのエピソード書いただけですごい労力消耗したわ…
それくらい印象深い流れだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?