ウェールズ2

北九州スタジアム(ミクスタ)のラグビーW杯ウェールズ代表公開練習の観客15300人という数字は、未来に何を伝えるのか。

ラグビーW杯いよいよ開幕。

と、いう事で、今回はラグビーの話です。
正直に言いますが、私はラグビーのルール等全然詳しくありません。
まずは本日の内容の概要から。
本音の部分は色付き(引用)の部分より下になります。
そしてむしろ引用部は読み飛ばしてもいいです。
引用になってる部分も私が書いてますけど。

日本全国で各国の代表に対する歓迎ムードも高まっている中、敬老の日の9月16日、北九州市で事前キャンプを実施しているウェールズ代表チームは、北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州。以降記事内ではミクスタ表記に統一)で練習を一般公開した。

ミクスタには予想を上回る多くのファンがウェールズのチームカラーである赤を身に着けて集まり、入場を待つ列は一時小倉駅新幹線口のリーガロイヤル近くにまで及んだ。
発表になった観客数は15300人。この数はミクスタの入場可能数にあたる。

観客によるウェールズ国歌斉唱の後選手達はボール回しなどの基本動作から練習開始。
ミクスタの特徴であるピッチと客席の近さによる臨場感と、試合さながらの迫力あるプレーに15300人と満員の客席からは、歓声や拍手が起きるなどして盛り上がった。
全体練習終了後には選手のサイン入りボールのスタンドへの投げ込みのサービスがあり、
選手が投げたボールが3階席まで届くたびに大きなどよめきが起きていた。ウェールズ代表は23日、愛知県の豊田スタジアムジでジョージアとの初戦に挑む。

さて、ここからが私の言いたい事です。
そもそも私はウェールズの公開練習がこんな大事になるとは思ってなかったんである。
14時開始予定やけん、まあギリに行ったらよかろうと。
余裕こいて八幡で昼食などとっていた時にTwitterを開いてみたら、TLが予想外の事態になっていた。

………。
もう行くのやめよーかなー。
一瞬元来のめんどくさい精神に判断を支配されそうになったが、義務ではないにしろ一応仕事にも関係するので、行くだけ行って様子を見てこようと意を決してミクスタへ。
現着時点で既に開始予定時間の14時を過ぎていたのだが、まだ列が続いているよ…

と思ったら、応援グッズ等配布物がいらない人は再入場口から入場OKとのことで、迷わず再入場口へ。
並ばず入場は出来たが、既にスタンドはほぼ満席に近い状態。
直射日光になど負けないという強い意志と体力があればバクスタの端なら座れそうという感じであったが、その時の私にその余力は全くなかったのでメイン2階コンコースで立ち見。

スタンドを一周する観客のウェーブとかミクスタで初めて見たし、
自然発生的にゴーゴーウェールズ!コールが起きたり、ちびっ子たちの「カロン・ラン」(ウェールズの讃美歌で、レッド・ドラゴンズの応援歌としてよく歌われるらしい)の歌声が聞こえてきたりで独特の高揚感。
満員のスタジアムってこんなにもワクワクするものなのか。

ウェールズ3

公開練習終了時に大型ビジョンに映し出された入場者数は15300人。要するに満員。
うん。ですよねー。
これまでにミクスタが満員になったという記憶はないのだが、改めて見てみると次のような数字。

【ラグビー】
11577人(サンウルブズ対トップリーグオールスターズ)2017※ミクスタこけら落とし

【サッカー・ギラヴァンツ北九州戦】

14935人(対ブラウブリッツ秋田)2017※ギラヴァンツ北九州ミクスタ初戦・無料招待試合
13880人(対FC琉球)2017※以下3試合はいずれも「ギラフェス」
12812人(対FC長野パルセイロ)2018
12270人(対カターレ富山)2019

以上全試合私はミクスタに行ってるのだが、
改めて無料招待だったギラヴァンツのミクスタ初戦ですら満員になってなかったことを知ってちょっと微妙な気分になりました。
まあ今回とはカウントの方法やら細かい部分が違うと思うので単純比較は出来ないとは思うが。

いずれにしても、満員の数字を出したことは快挙だと思うし、素直に今回のウェールズナショナルチームの事前キャンプ誘致は成功だと言えるのではないか。


これも北九州市のスポーツ振興課をはじめ、ラグビー協会や関係者各位そしてウェールズ協会の尽力の賜物だろう。
今回関わった方々には心から敬意を表したい。
本当にありがとうございます。北九州市の底力を見せてもらいました。

細かい事を言えば勿論なにも不足がなかったというワケではないが、そこは無料イベントなんだし、多くを望むものでもないかなと。
北九州市の職員さんは優秀な方が本当に多いので(マジで)、そこは次に繋げてくれると思う。
だってウェールズ発を中心としたこういうツイートを見ているだけで、胸が熱くなったよ。
北九州市、捨てたもんじゃないよ。

ラグビーW杯ウェールズナショナルチーム公開練習見学のため北九州スタジアムに集まった観客数15300人という事実が与えたインパクト。

先日のボルクバレット北九州対デウソン神戸戦でFリーグでは記録的な2500人を動員した件もだが、

こういったスポーツを通じて北九州市という街が与えたインプレッションというのは、今後じわじわと効いてくると思う。
大きく世間一般の括りからしたら一部界隈の話題に過ぎないかもしれないが、
その小さな枠の中で起きたセンセーションのひとつひとつが北九州のスポーツ文化を育てる肥やしとなり、やがて大きな花を咲かせて実を結ぶことを信じている。

それでは最後に、私の横から聞こえてきた小学3年生くらいの男子とお父さんの会話を紹介して本日はお別れしたいと思います。
どこのどなただったかは分かりませんが、いい会話やなあと思ってこの親子に幸あれと勝手に願いました(心の中で)。

子「ウェールズも強いよね?」
父「強いよ。」
子「お父さん強いチーム見れて嬉しいやろ。」
父「うん。相当嬉しい。」
子「ニュージーランドは試合の前何か威嚇みたいなんするんやろ?」
父「ハカね。」
子「何でするん?」
父「伝統なんよ。」
子「ニュージーランド相当強いんやろ?なら威嚇とかせんでいいやん。」
父「自分の気持ちを高めるためにするんよ。」
子「そんなに強かったら日本はニュージーランドとやっても勝てんね。」
「そうやね。勝てんやろね。でもみんなそう思っとったけど4年前日本は南アフリカに勝ったけね。だけやってみらな分からんのよ。」

【了】

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