見出し画像

随想好日『ん ? チョット白いぞ。腹グロの腹』

さて、兎にも角にもサムネイルだが_________
我が"腹黒い"腹の断面図、造影剤を入れてのCT解析画像だ。
まぁ、毛は生えていなかったようだ。
書き添えるまでもないだろうが…… 筆者、腹黒くはない。自己中心的にすぎず、自己愛が強いだけである。腹グロとは「画像が黒い」というだけであるからして、誤解なきよう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「直径1センチチョットの腫瘍が見つかりました。これは早急に病理検査を受診しなければなりませんね」
「現時点、悪性・良性はわかりませんね ? 検査はこの入院で出来るのですか ?」
「そうですね、組織検査をしてみなければ、なんとも…… この入院で一緒に検査はできませんが(現行の保険制度上の都合から)」
「では今日明日すぐにこの腫瘍を因果として死ぬことは無い ?」
「それは無いですね。ただし検査を受けて頂かなくば…… 」

まぁ、時々キリキリと刺すような痛みは感じていたが、生来の医者嫌い。民間療法を有難がる傾向が強いタイプの男。
今回の急性膵炎の検査によって"偶然"みつかった腫瘍だ。

一応、検査のスケジュールは決まった。
あとは病理検査結果次第だろう。
悪性か良性かのレベルで気を揉むタイプの男ではない。
 今回CTの結果を告げられて感じたことだが、私の場合、悪性宣告されても「はい、さいですか」と受け流すことが出来そうであることが見いだせたことは新たな発見でもある。

信じられないかもしれないが
先生から腫瘍の存在を告げられた時
「俺は何本書けるのだろう」と思った。
「一本ぐらい箸や棒にかかってくれれば十分だなぁ」と思った。
「どの道、書けるだけ書いておきたい」と思った。
「書かなければならないものを書くことが出来るだろうか」と思った。

60才だろ。
そりゃぁガタも来るし、腫瘍の一つや二つもできるだろう。
それよりも"遺すこと"だ。
これも歳のせいだろう。遺すことに頭が向く。
ここからは遺すことがわたしにとっての仕上げとなる。

まぁ、膵臓も大概、痛いものである。
それにしても綺麗なシンメトリー。神は偉大であり、人体比例理論を画業のテーマとしたダ・ヴィンチは神の意を汲んだ天才である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?