2022年2月11日愛犬のポンが15歳と8ヶ月で亡くなりました。

ポンという名前は当時の彼氏が私の事をミキポンと呼んでいて（本名が美貴）

そこからポンになりました。

ポンは私が独身時代に飼い始め、

以前にもお話した、精神障害になり自傷行為をしていた頃、結婚、事故、震災、離婚…ずっと私の側に居てくれました。

大切な私の娘です。

とても優しくて我慢強くて、人が大好きで、穏やかで、人の心を変える力を持っていて、

不思議な力を持っていました。

ママに似て

イケメンが好きでした。

犬嫌いだった人がポンのお陰で動物好きになったり、犬が怖くて触れなかった人が抱っこできる様になったり。

心が傷ついている人のそばにそっと寄り添い、太陽のような笑顔で励ましたり。

病気も怪我もしない

いや。もしかしたらしていたのかも知れないけど、自分の事は隠して周りの為に生きる子でした。

ポンは小さいワンちゃんの老犬には多い

心臓が少し肥大化していく病気になっていました。

昨年からお薬は飲んでいたのですが、

定期検診で、変化は無くまだまだ長生きしてくれそうな感じでした。

2月6日怒涛の現場続きが終わり、「あの花」の千穐楽を迎え、ポンは劇団員と帰宅を待っていてくれました。

そして、その夜、

ずっと元気だったポンたんが、

急に呼吸が荒くなり、夜ゆっくり寝られない様子でした。

翌朝病院に連れていくと、肺水腫になっていました。

おしっこでお水を出すと言われ、

利尿剤で沢山おしっこをしました。

ご飯は沢山食べて、呼吸も落ち着き、

お家に来てくれるみんなとも遊んで。

元気でした。

元気にしてくれていました。

亡くなる2日前に奏がふと会いに行こうと思ったらしく、遊びに来ました。

その時もキッチンで料理する私達の足元でおこぼれを貰おうと、歩き回ってました。

そして沢山寝てました。

2月11日の朝方から呼吸が荒くなり、病院に行って注射をして、ゆっくりしてました。

ご飯も沢山食べました。

ただ、夜中もう寝てもすぐ起きてしんどそうにし始めて、慌てて救急に向かいました。

そのタクシーの中で呼吸が止まりました。

頑張って！と何度も声をかけて

病院へ駆け込みました。

暫くすると息を吹き返しました。

キラキラした目で、ママ抱っこして！って抱きついて来ました。

それが最後の抱っこでした。

ずっと側に居ましたが、

何時間も居座っていたので

そのままなんとか持ち直してくれると信じて

ポンは入院をお願いして、私は一度帰路に着きました。

その直後、スッと息を引き取りました。

最後まで私には頑張って生きるよ。大丈夫だよって。

本当はめちゃくちゃ苦しかったのに。

私の事を最期まで心配してくれて

私の事を最期まで守ろうとしてくれていました。

私の事を考えて最期を見せませんでした。でも、見せなかったのは最期の一瞬だけでした。

本当に強くて優しい子でした。

ポンが亡くなったと連絡して、その日から火葬の日までポンの事を愛してくれた沢山の人が会いに来てくれました。

火葬の日は12日。私の40歳の誕生日でした。

私が一人で誕生日を迎えない様に、今だな。って逝っちゃいました。

ポンたんのお陰でこれまでで一番沢山のひとにお祝いして貰いました。

ポンたんが逝ってからは

私の事を心配して、みんなが会いに来てくれたり、連絡くれたりします。

私が「ポンが居ない…」と言うと、「ここにいるよ」と言ってくれます。

忘れないように。でも、止まってしまわないように、言葉を愛をくれます。

ポンは私より沢山の事を理解していたのかも知れません。

ポンが沢山愛されたから、ママも愛される人に成れた。

ママが愛される人だったから、ポンも沢山愛されたんだって。

まだ、一人になると寂しくて涙が出ちゃう時もあります。

でも、それはポンが私を沢山愛してくれたからなので、幸せな涙です。

ポンはまた生まれ変わって私のところへ来てくれる。

私は絶対見逃しません。

犬じゃ無くても。絶対に。

だから、ずっと側に居てね。

甲斐性なしで、沢山迷惑かけて、沢山心配かけて、それでもずっと大好きで居てくれてありがとう。

ママもポンが大好きです。

今頃ポンは虹の橋で、イケメンが居ないと人間を探し回っている事だと思います。

最後に伝え忘れたから言うね。

ポンは犬だよ。

生き物の中で最も私を知る犬だよ。

最高の娘であり、分身だよ。

ママ、ポンの前でずっと言っていた夢叶えるからね。

ポンは、ママの歩みが遅いから、

いつになるのやら。と思ってみたいだけど、

見てろよ。

歴史に名を残す人間になるぞ。

そしたら、ポンも名が残るぞ。

期待して待っててね。