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イスラエル⑪十二の由来 One step at a time

二千年以上も読み継がれている史上最長のロングセラー、バイブル。
どんな内容なのか興味ありませんか?英語で一節づつ紹介しています。
貴方なりの解釈で読み解いてください。

月や時間は12、卵やビールは1ダースの12個、と私たちの生活には12という数字で区切られていることが多いです。これは旧約聖書の十二の士族と関連していると言われます。今日はこの12について。

前回はラバンに裏切られ、七年の報酬としてお嫁にもらったはずのレイチェルがなぜか姉のリアにすり替わっているところまででした。

恋焦がれるレイチェルを我が妻に迎えるためにはさらに七年の奉公をしなければなりません。その間にジェイコブはリアとの夫婦としてのお勤めを果たせばならず、リアには子が産まれます。第一子はルベンとなずけられます。ジェイコブからの愛を受け取ることの出来なかったリアはジェイコブの気を引こうとせっせと子作りに励みます。

She conceived again, and when she gave birth to a son she said, “Because the Lord heard that I am not loved, he gave me this one too.” So she named him Simeon.  Again she conceived, and when she gave birth to a son she said, “Now at last my husband will become attached to me, because I have borne him three sons.” So he was named Levi.   She conceived again, and when she gave birth to a son she said, “This time I will praise the Lord.” So she named him Judah. Then she stopped having children. Genesis 29: 33-35

なんかリアの哀愁が漂ってきますね。。。当時の子供を産んで子孫をつなぐということが最大の役割であった女性の悲しいサガを感じます。

やがて七年の歳月が経ち、いよいよジェイコブはレイチェルと結ばれることになります。レイチェルも負けずとばかりに子作りに励むのですが、ジェイコブの愛情が濃すぎたのか?一向に子宝に恵まれません。そこで侍女を差し出し子を産むように促します。<-これってどこかで聞いた話。。アブラハムの妻であるセーラと同じことをしましたね。。

レイチェルの侍女は次々子を宿す一方でリアも負けじとばかりに彼女の侍女を差し出し子作り競争に加担します。

次々に産まれるジェイコブの子供たちを横目でみながら、何とか自分にも。っと祈り続けたレイチェルの元に漸く男の子が産まれます。その子はヨセフとなずけられました。そしてレイチェルはもっと子供が欲しいと神様に懇願します。

その頃、ラバン一家はジェイコブの才により家畜を豊富に増殖、肥沃の土を耕し豊作に次ぐ豊作を重ね、かなりの財産を蓄えていました。そろそろ出発の頃が来たとジェイコブは叔父のラバンに国元に戻りたい旨を告げます。

沢山の孫たちに囲まれ、財を成してきたご満悦のラバンはそれは面白くありません。色々難癖をつけて出発を阻止しようとしましたが、ジェイコブの決心は固く、いよいよ出発の時が来ます。

ジェイコブが増やした家畜たち、侍女やその子供、リア・レイチェルの子供とそれはそれは長い大名行列のような民族大移動が始まります。
大名行列といっても平和な行進ではありません。殺されそうになって逃げてきた所へ戻るわけですから、相当の勇気がいるわけです。いよいよその地に近づくとジェイコブを憎み殺そうとまでした兄のイーサは約400の軍をお供にジェイコブを迎えます。万が一のことを考えて、ジェイコブは長い群の編成を変更します。先頭には侍女とその子供たち、次にリアとその子供たち、そして最後にレイチェルとレイチェルの息子ヨセフ。

緊張の中でかつての同胞、双子の兄弟イーサとジェイコブは対面し和解しないまでも戦うことなくジェイコブ一族はかの地に一戦も交えることなく到着しました。

さて、12の話に戻りますが、ここまでで産まれた男の子は11名、そして最後の一子はレイチェルによって授かるのですが、悲しいことに新しい命と引き換えにレイチェルは我が子を抱くこともを許されず天に召されてしまったのです。
そしてジェイコブは神よりイスラエルと名前を授かり、イスラエルは12の士族として繁栄していくことになるのです。

この12は新約聖書でも出てきます。イエスキリストの弟子達は12人の使徒として有名です。このように12という番号は聖書の中では意味のある数字になっているのです。

イスラエル物語はとりあえず完結です。アブラハムから12人の家系図を見つけました。
ヤコブ=ジェイコブ

イスラエルの12士族

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