見出し画像

2時。

ちなみに僕は怒りと嫉妬と復讐心でお笑いをがんばっているわけでして。

いつかとんでもなく大成功した暁には今まで僕のことを箸にも棒にもかけてこなかった連中に向かって100%の「ざまぁみろ」を送りたいと夢見ています。
その時の快感ったらないんだろうな、と。
ヨダレとか何かが止まらなくなるんだろうな、と。
脳から得体の知れない汁が湯水のように湧いてきて吸う空気すらも甘美なのだろうな、と。
日夜妄想しています。

でも昔からよく言われている『売れている人は全員良い人』という法則が僕の行手を阻みます。

実際に僕もそうだと思います。
今まで僕が会ったことのある数少ない売れている人や、本当に面白くて能力のある人は皆すべからく親切で優しくて素敵な人ばかりでした。
どうしようもない性格でも面白い人はいることにはいますが、そういう人は時間をかけて独りになっていってる様に思います。

売れる=良い人。
良い人=売れる。
この法則が正しいのなら売れるためには良い人にならなくてはいけません。

僕は売れたいです。
売れに売れたいです。
そして過去を罵倒したいです。
でも人を罵倒だなんて"良い人"がすることではないです。
罵倒が最終目標のような人が売れるわけがないです。
でも売れたいです。
良い人になっていくしかないです。

しかし初めに言った通り僕のモチベーションは怒りと嫉妬と復讐心とお金と名誉と酒と涙と女と男です。
売れるために努力していき、それに伴って良い人になっていくとするならば『売れる』に近づけば近づくほど僕の邪なモチベーションは消えていき最終的に何の火も持たない"プレーン良い人"になってしまうかもしれません。

頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、頑張った結果モチベーションを失った『頑張れない良い人』になってしまうかもしれません。
その頃には僕は売れているのかもしれません。
ただ、『努力をしない優しいあずき坊主』がどんなことを言って人を笑わせるのか想像がつきません。
前に進めば進むほど自分が自分で無くなっていくのであれば、こんなに恐ろしいことはありません。
自分の嫌いな所は多々ありますが好きなところもいくつかあります。性格が悪いからこそ嫌いだし好きでもあります。
そんな自分を失うようなことはしたくはありません。
失っていく事をその都度気づけるのならまだマシですが、後ろを振り返って見れば全て失っていた、が一番怖いです。
しかも、その時振り返っている僕は怖いともなんとも思っていない。という事が怖いです。

現状あずき坊主は『芸人は歪んでいるから面白い』と思っています。
心がまん丸なちいかわメンタルの芸人なんぞクソほども面白くないと思っています。(それはそれで面白い時もあるけど)
でもあら不思議。あずき坊主が売れる為に一番邪魔なのはこの歪みなのかもしれません。
この歪みを捨てなければ成功することは無い。
しかしこの歪みが無ければ前に進むことが出来ない。
完全な八方塞がり。
別のモチベーションを見つけるしかないのか、はたまた良い人でなくとも売れる方法を見つけるしかないのか。

そもそも良い人って何?

売れるから良い人なの?

良い人だから売れてるの?

周囲から何%以上の『良い人認定』を受けたら良い人なの?

10000人が良い人と認めて1人から殺してやりたいほど憎まれていたらこの人は何なの?

裏を返せば売れていない人は漏れなく悪い人なの?

才能が無いのに夢を追いかけている人は悪人なの?

悪人って何なの?

売れるって何なの?

ただ1つだけわかることがある。












夜中に余計なこと考えるもんじゃない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?