2020年2月の記事一覧
【詩作品】切ないふたり
心と絆を抱きしめて
僕は切ない想いを噛みしめた
今ここにいるふたりに
明日が来る保証はどこにもないから
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あとがき
明日が来る保証はどこにもないから、「僕」は今この瞬間に「君」のすべてを抱きしめるよ。
【詩作品】できること
深い君の傷口を
触れないように広げた右手で覆った
癒すことができなくても
せめてあたためることができたら
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あとがき
「君」を癒すことはできなくても、痛みを和らげるためにできることをしたい。
【詩作品】平和の遺伝子
白と赤混ざり合わずに並んで咲いてる
互いを引き立てあうように並んで咲いてる
あたたかい太陽浴びて透き通るあなたと
あなたを見つめて赤くなる私
体を流れる平和の遺伝子
あなたと私の未来を描いてる
そんな気がしてる
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あとがき
一緒がいいね。
3月が近付いているので桃の花について書きました。
タイトルおよび本文中に「平和の遺伝子」と書いていますが、これは花桃のピンクや赤に
【詩作品】出会えたから
永遠に流れる時の中で
見渡せぬほどの世界の中で
ふたりの出会いは偶然
惹かれあうふたりは必然
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あとがき
同じ瞬間、同じ場所で出会えた偶然。
そんな偶然を起こすふたりが惹かれあうのは必然。
【詩作品】鼓動が聞こえる
気付けば君のことばかり考えて眠ることさえできなくて
空に光る星を見上げては綺麗だなって思う
君はそこにいないのに星に君を重ねてしまう
キラキラ輝きまぶしくて目が離せない
なぜ君はそんなにも輝いてるの?
触れたくて手を伸ばしてしまう
星は回っているのに中心はいつも君
僕は見つめるだけ
ひとりきり鼓動を聞いて
【詩作品】ボリュームが上がらない
隣の君と帰り道
傾きかけた夕日
あと少しだけで終わってしまう
制服と共に終わってしまう
今日の出来事を笑いながら話す君を見られない
つなぎたいのに伸ばせない手がもどかしくて
制服のリボンが風に揺れている
私の心と同じように震えている
明日はつなぎたいこの手も震えてる
伝えたい気持ちが声にならない
ボリュームが上がらない
ドキドキは大きくなるのに
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あとがき
卒業すれ
【詩作品】涙は見せない
空を流れてく
雲を目で追って
君のところまで
行けたらいいのに
ねえ、今君もここ空を見てる?
東の空の向こうの君に会いたい
再会の約束と別れ
今もこの胸に響いてるよ
折れそうになりながら
今も立っていられるよ
涙は見せない
ひとりでは拭けないから
涙は見せない
再会の日まで
涙は見せない
君の腕の中で泣きたい
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あとがき
その日までとっておくね。
【詩作品】あの子が歌ってる意味がわかった
イヤフォンから聞こえていた
あの子が歌ってる意味がわからなかった
毎日会う特別じゃない君
今日は違って見えたんだ
駅で会って話をした
特別な音が響いたんだ
毎日会う特別じゃない君
今日は違って見えたんだ
特別じゃない瞬間に響いた音
この感覚は何だろう
僕は音の鳴る空を見上げた
息ができない
あの子が「ドレミ」と歌っていた
聞いたことない音が聞こえてきた
僕を包んだメロディ
あの子が歌ってる意
【詩作品】壁掛けカレンダー
四角に文字を入れてゆく
ハートマークが増えると嬉しい
デートはいつも特別だから
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あとがき
毎日が特別になったらいいのに。
【詩作品】「大切」を探して
キラキラピクチャ魅せるため
きれいになりたい
きれいなものを食べたい
それもいいけどさ
イイネのためだけに右往左往して
自分の胸に残るもの疎かにしてない?
数を追ってキラキラ探して走り回るだけじゃ
時間が経てば埃かぶったぬいぐるみみたいじゃない
自分だけの大切なもの追いかけなくちゃ
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あとがき
たまに訪れる恋愛成分ゼロ詩。
数字を追いかける人生、疲れない?
【詩作品】ひとりぼっち
小さな胸を開いて
あなたに見つけてほしい
小さな涙の訳を見つけて
抱きしめて
重ねてゆくあなたと私
言葉を深く奥まで
胸から溢れる気持ちで
空高く二重唱
あなたと私
あなたは見つけてくれる?
凍える少女
あたためてほしい
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あとがき
いつも、誰といても、どこか寂しい。
【詩作品】まだ冬にいたい
冬を嘲笑うように太陽が照りつける
空が早く桜に会いたいかのように
まだ冷たい風が吹く
頬を撫でてゆく
後ろ髪を引かれている
君の声が消えてゆく
新しい季節に戸惑う
今は思い出に浸って
枕を濡らしたい
止まらずに流れゆく
季節は変わるものだけれど
君といた昨日までに
今は揺れたい
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あとがき
そんなに急かさないでよ。