2020年6月の記事一覧
【詩作品】梅雨空も晴れ
暗いニュースや雨ばかりの空
そんなときでも心は晴れてる
待ち合わせの改札前に
一段飛ばしで駆けてく
ちょっぴり汗をかいて火照る頬
止められないドキドキを隠すように
君がいれば雨のち晴れ
駅の人波の中でも
すぐに君を見つけられる
恋のテレパシー
君がいれば梅雨空も晴れ
空気が重たくても
ドキドキが踊り出す
恋のメロディー
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あとがき
恋をしたら梅雨空も晴れる。
【詩作品】君がいる朝に
日が昇っても夢の続きを見ているようだ
優しい朝に隣には君がいる
まだ眠そうな細い目をこすりながら
「おはよう」って優しい空気が流れている
未来もこんな日々が続いたらいいな
君がいるのならそれを幸せと僕は呼ぶだろう
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あとがき
幸せは、ささいなこと。
幸せは、「君」がいること。
【詩作品】梅雨空の下で
「好きだよ」と伝えるだけなのに
その言葉が出てこなくて
空を見上げ君と歩く
少し暗い梅雨空の下
君の右手と僕の左手は
触れそうなほど近いのに
伸ばすことができず
胸が痛む
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あとがき
梅雨があければ、君と僕の手と手の間の厚い雲も晴れるのだろうか。
【詩作品】盗まれたもの
まだみずみずしい木の葉が落ちる
6月の熱い日差しの中
肌を見せた女神が踊った軌跡を追いかける
白い肌がキラリまぶしく光る
目を伏せたくなるけど奪われる
「あなたは盗んでいきました。
それは僕の心です。」とひとり呟く
偶然の出会いが生んだ恋の渦に飲まれてく
もがけばもがくほど吸い込まれる
だから身を委ねて
毎日の会話
くだらない日常のこと
だけど言えないことを
胸の奥にしまって熱くなって
君
【詩作品】キスはコーラの味
温かい日差しの下
君と並んで会話をする
青空を見上げたら
鳥が揺れてる
潮風の香りがする
君の手には赤いラベルのコーラ
記憶にある故郷と
変わらぬ風景
季節は流れて大人になった
けれど面影はあの日のまま
流れる時間と流れない記憶
ふたりは今ここにいる
あの日をふと思い出して
ひとり照れて笑う
沈む夕日を眺めていた
君と並んで会話をした
赤く染まる空と海が
きれいだった
潮風の香りがする