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白あん

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私の詩作品だけ集めたものです。 トークを読み飛ばしたいかつ人間の汚い面を見たくない人向け。 全部含めて読みたい場合はマガジンのつぶあんか私のタイムラインがオススメ。 時間のあると… もっと読む
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2021年1月の記事一覧

【詩作品】ちゃんと見てよ

「愛してる」だなんて軽い言葉で誤魔化さないでちゃんと見てよ
言葉は空へ舞い上がり世界に広がって私を包んでくれてるけど
空に嫉妬してしまうよ
隣のあなたが上を向いて歩いているから

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あとがき

前向きで未来を見て歩く「あなた」が好きです。
でも、未来だとか夢だとか空だとか、「あなた」が目指すものに嫉妬してしまう「私」がいます。

【詩作品】タカラモノ

音楽が流れて君の肩が揺れる
つられて私の肩も揺れてたまにぶつかる

冷たい足と裏腹に火照る顔と心
君がいるだけで冬も熱くなる
何気ない一瞬も君と過ごせばタカラモノになる

**********

あとがき

大切な人といるだけで日常が輝く。
そう感じています。

【詩作品】きっと晴れる

薄暗い空
冷たい風
けれど1月にしては少し暖かい朝に
今日の出来事に期待して軽くスキップする

感情は軽くなる
見上げた澄んだ空気の中で小さな鳥が舞う
しがらみから解き放たれたみたい
私の心も

重大な悩みだって
壮大な空の下ではちっぽけな出来事なんだって感じた

振り返らずに駆け出した
一瞬先へタイムスリップ
きっと何かが待っているから
東の空から日はまた昇る
世界を照らすために

******

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【詩作品】風と海と太陽と

こぼれ落ちる夕焼け
世界が赤く染まる
紅くなる頬も隠せる
この場所なら

砂浜を君と歩く
強い風がふたりの手を冷やす
今ならできる気がして
君の手をにぎった

背中を押す海風と囃し立てる真っ赤な太陽が包み込む砂浜で
君とふたりいるだけでなんだか春になる

**********

あとがき

ふたりで歩く冬の海。
心と手はあたたかい。

【詩作品】時の流れ

時は流れてすべてを奪う
悲観的すぎる?
いつか終わる運命なら
春の中で過ごしたい

まだ来ぬ未来を
想像して涙する

幸せの隣に悲しみが寄り添う
いつか時が連れ去る
なぜ花は咲くのでしょうか
そして散るのでしょうか
ひとりごと

あなたを想うと胸が切なくなる
あなたの死を想像して苦しくなる
想像力が奪う未来が月に映る

**********

あとがき

いつかは終わる未来に悲観して目を閉じる私。

【詩作品】糸

胸から伸びる糸を指で辿ったら
その先には君がいて目が合う度にあたたかくなる
いくつもの優しさといくつものキス
数え切れない糸がふたりを強く結びつけている

抱きしめる
ふたりがいる奇跡を
感じてる
今この瞬間も
微笑み合う
小さな世界で
感じてる
ふたりがいる奇跡を

**********

あとがき

「糸」はふたりを結ぶためにあるのだと感じています。

【詩作品】うまく言葉にできなくて

少しずれたまま時間は過ぎていた
気がつけば直すこともできないぐらいに
この口から君を想う言葉を紡げていたら
今が変わっていたのかな

やり直せるのなら
やり直したいだなんて
過去を悔やんでいる
それでもまだ言えずにいる

2つに別れる道が先に見える
でもまだ口にできなくて
未来を変えることはできないかもしれない
それでも君に伝えたい言葉が浮かんでくる

もう遅かったかな
言葉もこの手も届かなかった

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【詩作品】ホール・ニュー・ワールド?

君がふざけて頬に触れる
冷え切った指が胸を熱く刺激する
そんな日々がずっと続いたら幸せだと思う
永遠のテーマにピリオド

君と過ごす日常はキラキラあふれてる
少しも逃さないように抱きしめる

シンデレラストーリーにも憧れるけど
王子様は君がいい
全く新しい世界なんかより
ドーナツの穴の向こうの笑顔の君が好き

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あとがき

日常を謳ってみました。
映画みたいな物語もいいですが

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【詩作品】未来を変える力

君と出会った日は初夏の太陽がじりじりと照りつけていた
柔らかい雰囲気にとても心があたたかくなったんだ

嵐のような日々の中で僕は気がつけば君の笑顔を考えていた
今と未来を変えたいと願った
震える指で時計の針を回す

小さなゆうきが時代を動かす
地球上で数え切れないほど繰り広げられる愛の告白
過去は変えることはできないけれど
僕らには今と未来を変えることができるよ

**********

あとがき

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【詩作品】上昇気流

暗い出来事ばかりのここ一年でふわふわ浮かんでた気分も降下
空にかかる雲の向こうにある太陽をちょっと見に行こうか

ぶち壊せ!人間には飛べないなんてちっぽけなLaw
俺たちが組めば簡単に飛べるだろう

我が物顔で飛び交う鳥たち
飛べないはずの俺たちとハイタッチ
鳥たちにさらっと告げる「また会おう」
幸せの青い鳥だって振り返ってお顔真っ青

見上げれば遠くで星は回る
星座だって季節を巡ってく
一周回っ

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【詩作品】やさしい時間

小高い丘にある公園から見下ろす街が好き
西の空の赤い太陽が地球に吸い込まれる
少しずつ色を失う街の窓に灯る明かり
やさしい色に街が変わってゆく時間が好き

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あとがき

なぜでしょうか。
街の灯は心を落ち着かせてくれます。

【詩作品】恋の魔力

どんなにいい子ぶっていても
内から暴れだしてる衝動

一秒ごとに膨らんでやがて割れる風船
薄くなった膜に透けている恋のマジック

頬に触れ感じて
くちびる近付け
震える空気にビリビリ飲まれて

一寸先の君の
吐息を感じて
心を奪われ
距離は縮まる

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あとがき

吐息をくちびるで感じると、理性は消失します。

【詩作品】あなたが遠い

「おはよう」目も合わせずに
「おはよう」隣で寝ていたのに
時間が距離を広げていく
あなたが遠い

出会った頃のような燃えるような情熱は息を潜めて
ひとつの狭い部屋の中で当たり前にあるような空気のような存在
テーブルの上に香りを失った冷めきったコーヒーがある
恋心みたいだ、なんて胸に刺さる感傷

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あとがき

情熱も冷めて空気になる。
それもいいことだと思っている。
でもね。

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【詩作品】先に進むだけの旅

静かな海の波も時には激しく荒れる
それでも白波を割り滑る船に乗り込む

向かい風にも逆らって進む時の旅人
止まらない時計の針と先へ進む僕ら

待っていてもやっては来ないから
手を伸ばして掴み取る
波なんて越えていけばいい
僕らにはそれができる

高い波が空を隠す
それでも海をゆく
波の向こうに鼓動が聞こえるから

**********

あとがき

恋愛成分ゼロ詩。
波が未来を隠しても乗り越えれば

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