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つぶあん

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私の詩作品だけ集めたものです。 トークを読み飛ばしたい人向け。 時間のあるときに過去作品も整理します。
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2021年3月の記事一覧

【詩作品】春の朝に

西の地平に太陽が沈んで静寂が来る
君に触れて眠る夜を僕は幸せと呼ぶ
東の空が金に染まって街は色づく
一日の始まりに君の寝顔が咲く

【詩作品】未練

「夢のような恋でした」と読み終えた本を閉じるように
終わらせることができたならば文字は滲まないのでしょう

過ごした時間がこぼれ落ちる夜

【詩作品】君を想う

満開桜を見上げて想う
いつかは散りゆく人を
君に何を残せたのだろうか
この短い期間で
ふわりと風に泳ぐ花びら

【詩作品】ロケットダンス

上を目指せばキリがないけど
下を向けばどこまでもどこまでも落ちてく
どっちも同じなら上向いて pump it up
不安なんて地上に置いて jump up

dan dadada dan dadada dan dadada dan bang
心臓がアツく燃えてヒート
時が止まるほどアゲてくビート

太陽が沈んでも月が沈んでも
止まらず踊り続けようぜい
永遠のboyたちの心は止まらないDJ

見切り

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【詩作品】ラヴィ

【詩作品】ラヴィ

サクサクのタルトの上
やわらかな甘いカスタード
いちごで覆い尽くす赤
メッセージ入りホワイトチョコ

何度目の縁でしょう
十度目ぐらいの出会いでしょうか
運命の歯車を回す
僕は君のトリコ

なぜですか
無数にあるケーキの中で
こんなにも君を求めてる

見つめるだけで心があたたかい
僕はこれを恋だと思う

円い赤に魅せられている
僕の心は溶かされていく
君が僕を求める日は来ない
けれど僕は君を求めて

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【詩作品】恋が咲く

【詩作品】恋が咲く

泣き出しそうな曇りの朝は傘を持たずに出かける
君の傘に共に入るために

息が交わるほどに近く君を感じる
手も触れられないほどに遠く君を感じる

雨降りの帰り道に漂うカレーの香り
「一緒に食べたいね」
世界が止まった

君の笑顔で再び回り始めた地球
あたたかい春風が重ねたふたつの手

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あとがき

春はあたたかく、優しい季節です。

昨日、Twitterでの企画に参加しました。

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【詩作品】春の朝の景色

空が曇っていると少し不安になるよね
世界は同じなのに違う気がしちゃうよね

幸せだからこそ少し違うだけで
空が落ちてくるような悲劇を
想像しちゃう乙女かも

不安になると声が聞きたくなる
それだけでいい
少し変だよね

見上げてみたら一つ桜が開いていた
この春はお花見をしたいね

**********

あとがき

春。
誰かと一緒にいたくなります。