TRPG「ガラコと破界の塔」メカデザイン4

ガラコと破界の塔28 TRPG「ガラコと破界の塔」では「ガーゴイル」と呼ばれる機体フレームを作ってみました。やっとキャラっぽいのが出てきましたね。はっきりと顔があるというのと、明確な人型をしているためかと思います。このデザイン計画は文字と数字表のルールブックを子供たちが読んでくれないので、ゲームコンポーネントを作ってしまえという目的ではじめました。原作者様のデザインとは一切関係がありません。キモい・可愛い・エロいあたりをコンセプトに腹部にコクピットを移し、「妊婦」をモチーフとしています。
画像2 今回僕が自分に課しているルールとして「人が乗る場所をなおざりにしない」というものがあります。他にもいくつかデザイン上のルールを作ったのですが、それは要素として入れ替わったりします。しかし、このルールだけは絶対としました。ゲームのコンセプトにも通じるのですが、とにかくリスク対策をしないと簡単にキャラクターが死にます。そのぶん、一度の冒険を乗り切るとキャラクターが強くなっていく感も強いのですが。このロボットには「人が乗っている」んだということ。それが大事だと思ったのです。
画像3 なので、まず先に操縦席をしっかりと成立する形にしてしまうことが大事です。いままで胸にあった操縦席を腹に移してきて、「妊婦」をモチーフにしたので、この形が成立しないとこのデザイン、まったく意味がなくなります。なのでバランス含めて微調整をしつつ座席を作りこみます。狭いですw で、開閉機構も作っておきます。作り始めたときはあまり時間をかけない、ワンアイデアでささっと作れるようにしようなどと甘いことを考えておりましたが、無理ですね!
画像4 開きます。座席下部のアームが操縦席前面の装甲板、フレームを引っ張る形で開閉します。この機体、腹部の装甲が一番厚いんですよ。
ガラコと破界の塔17 いままで比べるとここに来るまでに結構時間かかってますね。翼をつけてみて、全体のバランスを見ます。最初、この翼が片翼で身長の2倍程度あり、この機体が飛ぶにはこれくらい必要だよね、とかひとりで納得していましたが、一晩寝たら、あ、イカン、もっと漫画的にキャッチーにイメージ優先でわかりやすくするんだったとか思って、戦車の履帯じゃないですが、わかりにくい方向に行こうとしていたので小さく修正しました。危なかった!
ガラコと破界の塔24 機体イメージとなる色を決めました。やっぱり空を飛ぶヤツは通常の3倍の速さで赤いだろ!ということで、ダークトーンの赤。顔は少し悩みました。いったん丸顔やめてみて、カマキリみたいな逆三角とかにしたのですが、可愛くない。でも丸くても小顔だともっと可愛くない。えーい、丸と三角合わせてやれ!と思って合体させたらあら不思議、可愛い。(僕は可愛いと思ってますけどたぶん、ギリギリ可愛いレベル。不気味可愛い感じ)。腕はイメージ優先で「クロー」アームにしました。
ガラコと破界の塔26 あとは作りこんでいく段階になります。外装がない状態だとわりとグロですね。こういう内部構造が好きな人もいるかと思います。ゲームのルール上、クローアームを装備していると天井に爪を突き刺して進むことができ、飛行状態と同じ扱いになります。翼があるのに何でクローアーム?という突っ込みを自分でもいれたくなりますが、イメージです。あとで腕を変更する予定です。
ガラコと破界の塔36 こちらはピンクバージョンですが、ほぼ完成の状態です。全機種がそろった状態でまた微調整入れます。ポジションとしてはスト2で言うところのブランカやダルシムの人型としては変態的な立ち位置になると思います。僕のデザイン方法としてはこういった極を決めてしまって、後で、オーソドックスな中心軸(リュウ・ケン)を模索する方法をとります。やっぱり脇役にいかに変態的なキャラを用意できるかが面白さにつながるんじゃないでしょうか。

いただいたサポートはマインドマップの描き方や、物事をわかりやすく説明するための活動費として使われます。 よろしくお願いします。