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江戸絵画の華展備忘メモ

たまたまTwitterに流れてきて、若冲が見られる!と、今年の展示初めは出光美術館になりました。
フレックスで閉館30分前に滑り込んだので、さーっと見てから気になった作品をつまみ食いするスタイルで鑑賞しました。

やっぱり、人の生活やパッションが見える作品が好きなので、鍾馗図(勝川春英)・瀬田風俗図屏風・春日若宮御祭図屏風(狩野柳雪)・酒吞童子図屏風あたりが若冲以外だと気になりました。
町並みを描いた屏風絵の活気ある感じは永遠に見ていたくなりますね。

若冲の建物の絵はキャプション通りあまり見たことがなかったので、黄檗山萬福寺境内図を見て、ほぉ、と思いました(あんまり良いとは思いませんでしたが)
全体的にやっぱり鳥が好きなのねと群鶴図なんかも眺めながら思ったのと、災害の後、生活のため米と絵を交換していたことから斗米庵、米斗翁と記していたと読んで、悲しくも必死に繋いだ命のストーリーにしみじみしてしまいました。

そして何と言っても鳥獣花木図屏風。
18世紀に、こんなイケてる表現(枡目描き)で描こうと思うなんて、どんだけシャープな感性を持っていたのかとびっくりしてしまいました。(西陣織から着想を得たというのも良いですよね)
色使いのポップさはなんとなくペルシャ絨毯とか枡目も相まってイスラム圏のタイル装飾の感じを想起させるなと思って見ていました。
美しい鳥や獣が活き活きと描き出され、ルソーの楽園を思わせるような、まさにキャプションにあった幸福の楽園、天国ってこんな感じなんだろうかと思ってしまうような作品でした。

鳥獣花木図屏風のポストカードとマスキングテープを買って帰りました。

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