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ジャック・ザ・リッパー備忘メモ

9/18マチネ、大雨。

冒頭、大雨が窓を洗うシーンから始まるのですが、まさに今日の東京は大雨で、現実の天候と舞台上が繋がっているように感じられて楽しかったです。

というわけで、本当は先輩にオススメしてもらっていた宙組のシャーロック・ホームズが見たかったのですが、うっかりしていたらチケット取れなかったので、代わりに(?)数メートル先の大好きな日生に来ました。

ダニエル: 小野賢章さん
アンダーソン: 加藤和樹さん
ジャック: 堂珍嘉邦さん
の回。

加藤和樹くんは、未だ私が建築を志すきっかけになったホタルノヒカリ1の相手役のイメージで、1789もWキャストの徹平くん版を見たこともあり、実は舞台で見るのは今回が初めて。
また、堂珍くんも、昨年末あまりにRENTが良くておかわりする際に堂珍くんの日を選ぼうとしたもののキャストの感染でキャンセル、逃してしまい。今回が初めてとなりました。


キャストの感想に行く前に、セットが凄く可愛くて、舞台の使い方としても面白かったです。……と、思って幕間にパンフレットを見ましたら、やはり私が敬愛してやまない石原敬さんでした。ほら〜!

私が直近で見た石原敬さんセットの作品↓
THE PROM
カメレオンズ・リップ
レ・ミゼラブル(助手)
SHOW BOY

ジャック・ザ・リッパーを模したダンサーのシーンの照明の吊物も可愛かったのですが、吊っているコード(と照明)の色がベルベットカップケーキみたいな色で凄く素敵でした。
グロリアの部屋だったり、ポリーとアンダーソンの逢瀬だったり、セット転換と照明の使い方が凄く好みでした。

セットそのものの話ではありませんが、終盤、ポリーに会いに奥からフットライトを浴びてアンダーソンが登場するシーン、オレンジの光が日生の天井のタイルをてらてらと映し、綺麗でした。

それから、効果的に使われる新聞。ロンドンの裏路地にまかれたくしゃくしゃの新聞が、殺人が繰り返される度に血で赤く染まっていく様が薄気味悪くてよかった……


話もとても面白かったです。
良心の象徴と言える医師の暴走をかつてロンドンを震え上がらせたジャック・ザ・リッパーと重ねて描く(※グロリアのために新鮮な臓器を探していた医師/ダニエルが実はジャックの正体だった)とともに、金に躍らされたメディアの闇もおどろおどろしく描かれていて、考えさせられるストーリーでした。(田代万里生くんみたいな役、松倉くんにやってほしい……)

アンダーソンが「うっかり」赤い薔薇をポリーにプレゼントしてしまうシーンは、その先の悲劇を想像して泣きそうでしたし、思っていた通りになってしまい、辛かったです。


満を持して拝見した加藤和樹くんと堂珍くん、すっごかったです……
というか、私は最初がホタルノヒカリだったので存じてなかったのですが、加藤和樹くん、寧ろミュージカル畑のご出身だったのですね。失礼致しました……
そして、堂珍くんも、お芝居とかするんだね〜なんて年末言っていた自分をぶん殴りたいですね。
お二人が各役のテーマソングを歌い上げるシーンは圧巻でした……(あと普通に顔が綺麗すぎてまじで防振持っていってよかった←)
田代万里生くんも、当然のように凄い存在感でした。

女性キャストで素敵だなと思ったのはポリー役のエリアンナさん!安定感抜群で格好良かったです。
ポリーとアンダーソンのシーン、もう少し掘り下げたりしないのかなぁと少し思ったりもしましたが、一度しか会ったことないけど、それでも恋い焦がれてしまうような恋愛も素敵だよねとそれはそれで納得しちゃいました。

カテコ、最初に礼してからメインキャストのリプライズが挟まるの斬新でしたし格好良かった〜!
最後に堂珍くんが小野賢章くんの肩を抱いて、やー!みたいな感じではけるのも可愛かった(笑)


というわけで、ジャック・ザ・リッパーしっかり楽しませて頂いたのですが、2階席まぁまぁ埋まってなくて吃驚してしまったので、皆さん良ければ是非。



ジャック・ザ・リッパー
@日生劇場
日生は9/29(水)まで。

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