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10年前のPCケースを再利用して、つよつよPCを作った

AIの画像生成ソフトを使いたいので、自作PCを組み直した。
パーツは全組み換え。
流用したのはPCケースのみ。
中身がほぼ別物なので完全にテセウスの船

PCケースはAbee Smart 430T。
Abeeとは、星野金属が倒産した後に、同メンバーで作られたメーカー。
精密なアルミの金属加工が売りだった。(2020年倒産)
当時は19,980円で販売されており、学生の自分は一生物と考えて購入した。
購入した理由は静音性
元々はAntecのATXケースを使っていたのだが、メッシュ加工でケースファンの音がダダ漏れだった。
自分はファンの風切り音が気になるタイプなので、すぐに交換を行なった。

入力端子のUSB2.0とeSATAポートに時代を感じる
アルミ製ボディ
Appleのシールはご愛嬌

このケースは静音が売りで、側板と天板には吸音材が貼られている。

側板の吸音材
天板の吸音材

静音のため、内部は通気性は悪いが、高負荷の処理をしなければ問題はない。ATXケースなので、内部にも余裕もある。
ただし今回はRTX4070tiという大型のグラフィックボードに交換するため、今までよりも冷却性も求められる。
そこで冷却部分には結構お金をかけた。
とりあえず、ざっくりとした交換の流れを説明していく。

まずは、交換前のPCケースの状態から。

グラボの長さは28センチが限界

サイドの3.5インチシャドウベイがケースの3分の1を占有している。
当時はSATA接続しかなかったため、物理的にスペースを取らざるを得なかった。

グラボの長さは38センチが限界

3.5インチシャドウベイを外すと、グラボは38センチまで搭載可能となる。
恐らくメーカーが想定した使い方ではないが、これならハイエンドなグラボも物理的には搭載できる。

パーツ一式

まずは今回用意したパーツ一式。
大須観音のパソコン工房グッドウィルにて購入。
ネットの方が安い商品もあるが、実店舗の方が不具合があった際の対応が楽なのでまとめて購入。
自分の知識も10年前なので、店員と相談しながらチョイス。
総額で28万円。原付が買える値段。

RTX4070ti 30センチ
サイズはヤクルト1000の7本分

グラフィックボードはRTX4070ti。約13万円。
人生で買ったPCパーツの中で1番高い。
これで予算の半分は消費した。

ノクチュアのファン

CPUファンとケースファンはノクチュアというブランドで統一した。
枯葉色で光らない地味なファンだが、冷却率と静音性が売り。
値段もCPUファンで15,000円。ケースファンは5,000円とお高め。
窒息ケースなので、冷却ファンはケチらないようにした。

パーツ換装後

M.2SSDなど、慣れないパーツもあったが、基本的には10年前の知識でも組むことができた。
グラボが重いので、長尾製作所のVGAサポートステイも使用した。
昔はなかった商品だ。
これがないとマザボが歪むらしい。

撮影しながらなので、製作には丸一日かかってしまった。
起動は一発で問題なくクリア。OSのインストールもスムーズに済んだ。

最後にファイナルファンタジーXVベンチマークを使用して、スコアとケース内の温度を測定した。
4Kで回すと流石にアチアチである。※最高温度
CPU:100度
GPU:71度

4K標準でも快適動作

今後ゲームをやることがあれば、フロントの5インチベイに長尾製作所のフロントクーラーを取り付けた方が良いかもしれない。

ちなみに目的のStable Diffusionでは、許容範囲内の温度で済んだので問題はなかった。
(LoRAでの学習時)
画像生成もローカル環境で数秒で完了する。
通常時は静音性もバッチリで、音が漏れない。
もうしばらくはコイツで戦おうと思う。

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