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観たもの、聴いたもの、読んだもの(2024.03)


01.活字本

01.スタープレイヤー

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『ヘブンメイカー』の前作。
自分は勘違いして2作目から読んでしまったが、こちらが1作目。
30代無職の女性が異世界へ飛ばされ、好きな願い事を10個叶えてもらう話。
2作目と比較すると願い事の使い方がラフ。
話のスケール感も小競り合いメインでコンパクトだった。
個人的には『ヘブンメイカー』から読むことをオススメする。

02.こちらあみ子

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映画『花束みたいな恋をした』で
きっと今村夏子さんのピクニックを読んでも、なにも感じないんだよ」という台詞があり、気になったので購入。
正直、ピクニックよりも表題作の『こちらあみ子』のインパクトが凄すぎた。
発達障害を持っているであろう主人公の回想話なのだが、周囲の人間関係がドンドン崩壊していくのが怖い。
誰も悪くないのだが、みんな不幸になるのが妙にリアル。
『コンビニ人間』も同じようなテーマだったが、こちらは仕事をできるだけの能力はあった。
しかし、あみ子は恐らく境界知能……
本人は前向きなので読んでいる間は不思議と悲壮感はなかった。
ちなみに『ピクニック』は虚言癖の女性の話。
芸能人と付き合っているという嘘で自分自身を追い詰めていく描写は胸を締め付けられるものがあった。

03.日記力『日記』を書く生活のすすめ

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何故か阿久悠ブームが自分の中で再発。
作詞家として超有名だが、本も出版しているので試しに購入。
ハウツー本のようなタイトルだが、阿久悠の世間の見方が面白かった。
慧眼とも言える指摘がいくつかあり、ハッとさせられた。

日本というのは、本当に何でも墨を塗ってしまう国なんです。バブルが弾けた責任も墨を塗って、なかったことにする。大好きなんですよ墨塗りが。

日記力『日記』を書く生活のすすめ

日本人がビンテージをつくれないのは、ブームに振り回されて個人の価値観を持っていないからだと思います。
そうではなくて、何か大切なこと、熱風が渦巻いているその横で何が起きているのか、何が生まれているのか、何が消えていくのか、それを見つけることこそ、「時代の風」を感じることです。

日記力『日記』を書く生活のすすめ

これが日記力の賜物かもしれない。
やはり継続は力なり、である。

04.クリエイターワンダーランド 不思議の国のエンタメ革命とZ世代のダイナミックアイデンティティ

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エンタメ社会学者・中山 淳雄さんの新作。
2,200円もするのには躊躇したが、この人の本はハズレがないので購入。
知らずに買ったが『オタク経済圏創世記』『推しエコノミー』に続く3部作の最終章。
Z世代の分析と考察が面白く、エンタメの主戦場がYouTubeのようなアーカイブ型からライブ型に戻りつつあるという話が面白かった。
そういえば、ここ数年でニコニコ静画は一気に廃れてしまったが、ライブ配信系アプリの隆盛をみるとニコ生の方向性は間違っていなかったのかも知れない。
ドワンゴは時代を先読みしすぎたと思う。

02.マンガ

01.バーナード嬢曰く。(7)

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本好きのための日常系マンガ。
取り扱う作品の幅が広くて、作者の知識に驚かされる。
ミステリーとSFは、この作品で紹介された本を中心に読んでいけばハズレはなさそう。
この作品は集め続けると思う。

02. ザ・ワールド・イズ・マイン

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Kindle Unlimitedで無料になっていたので読んでみた。
内容が過激ということで、数年前から敬遠していた作品。
全編バイオレンス展開で、読んでいて頭が痛くなった。
とにかく主人公コンビであるトシモンの暴力行為がキツイ。
モンは行動原理が謎なので意外と嫌悪感を抱かないが、一般人が無理して悪人になろうとしているトシに不快感を覚える。
普通の人間に描けない作品であることは確かだが、人にオススメしにくい内容。
高い画力で汚い描写も容赦なくやるから、読んでいて不快になることは間違いない。
女優の杏がYouTubeで紹介していたのには震えた。

03. 喰いタン

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5巻まで500円以内で売っていたので購入。
グルメ系探偵マンガ。
殺人事件と食を絡めてサクッと解決してくれるので、トイレで読むのに丁度いい。
1巻で『将太の寿司』の鳳寿司の親方を犯人にしたのには笑った。
前作の善人をネタに使うとは寺沢先生恐るべし。
街の中華料理や床屋に置いてあってほしい作品。

04. 追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。(8)

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半グレ編。
ここまで半グレの描写に力を入れているマンガは他にないと思う。
悪人側の解像度が高いせいか、魅力が深堀りされてるのが上手い。
戦闘シーンは相変わらずの富樫節で頭脳戦。
戦いの駆け引きは『呪術廻戦』よりも富樫味が出ている気がする。
なんだかんだで一番続きがきになる作品。
マガポケで有料課金もしている。

05.よふかしのうた

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サンデーうぇぶりで6巻まで無料だったので読んでみた。
ジャンルがラブコメと思い込み、読まず嫌いしていた事を後悔。
自分の癖に刺さりまくりで、今月で一番ハマった。
緩いパートとシリアスパートの塩梅が丁度よく、キャラの掘り下げがとても上手い。
特にナズナの過去エピソードと、探偵さんの話が好き。
現在10巻まで読了したが、漫画喫茶に行って一気読みしようか迷っている。

06.創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊

読み切りマンガ。
作者は、数年前にジャンプルーキーで『特別支援系地下アイドルユニット☆ハッピー障害児ガールズ』を連載していた綿本おふとん
可愛い絵柄で考えさせる内容の作品が多い。
今回は創作活動に関する現実と将来の不安が入り混じった内容。
飛行機の中で安全指導スローガンを呟いているところが恐ろしく印象に残った。
とことん救いのない話なのだが、ビターエンド好きとしてはイイねボタンを連打したい。

03.アニメ

01.葬送のフリーレン

アニメ演出モリモリで偽フリーレンとの対決が激アツ。
ゴーレム召喚したり、炎魔法使ったりとバトル描写が素晴らしい。
第3次試験はアッサリと終わってしまったが、フェルンの「揺らいでいる」の台詞が聞けて満足。
2クール目は全体的にバトルシーンが多くてアニメ映えして良かった。
次の黄金郷編がどのような仕上がりになるのか今から待ち遠しい。

02.ダンジョン飯

レッドドラゴンを解体して、ファリンの骨を探すところがホラーテイストにアレンジされていて驚いた。
食と死がテーマの1つだから、アニメスタッフは作品の理解度が高いと思う。
連続2クールということなので、カナリア隊の活躍を早く見たい。
EDは緑黄色社会の続投で別のカラーイラストにしてもらえたら最高。

04.映画

01.ファンタスティック・プラネット

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B083QH8DZ2/ref=atv_dp_share_cu_r

1973年に作成されたフランスのアニメ映画。
以前から気になっていたが、アマプラで観れるようになったので視聴。
大型の宇宙人が支配する地球で、人間がネズミのように暮らす世界観。
『進撃の巨人』に通じる恐怖感がある。
キャラクターは諸星大二郎系で割りとシュールな感じ。
50年前の作品にも関わらず、話自体に古臭さは感じなかった。

05.ドラマ

01.サ活

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07YMNKW4J/ref=atv_dp_share_cu_r

原作のマンガは持っていたが、ほとんど別物の内容。
特にドラマ性のある内容ではないのだが、作業用BGMの代わりに丁度よい。
実際に存在する名店を紹介してくれるので、新規発掘の参考にもなる。
熊本のゆらっくすには一度行かなければならないと思っている。

06.音楽

01.時代おくれ

阿久悠作詞の名曲。
バブル時代に作られ、バブル後にヒットしたらしい。
みんなが好景気に浮かれる中で、古い価値観を持つ男の曲を出すのは格好が良すぎる。
歌詞が昭和の寡黙な男像そのまんまでホント良い。


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