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「この物件は除霊済みです」企画書

キャッチコピー : ワケアリ物件を優良物件へリフォームします。

あらすじ:大学4年生になっても就職先がない主人公は、バイト仲間から高給がもらえる職場を紹介される。
それは、ワケあり物件をワケなし物件へ変える除霊賃貸業者だった。
地元へ帰りたくない主人公は面接に行くことを決めるが、予想外の入社試験が待っていた。

第1話のストーリー : 就職難に苦しみ、バイト先で悩む女性。
仕事がなければ地元の田舎へ帰らなければならない。
ある日バイト仲間から良い仕事があると教えられ、求人案内を教えてもらう。
すぐに応募のアドレスへメールを送ると深夜にも関わらず、面接の案内がすぐに返信された。
会社は大通りから一本外れた雑居ビルの中にあった。
煤けた看板とガラスに貼られた古いポスターからは、明らかに怪しい雰囲気が漂っている。
恐る恐る携帯で連絡をする主人公。
中から所長と名乗る作務衣を着た怪しい男が現れ、面接を行うことに。
数分の雑談の後、入社試験として郊外の物件へ1週間住むように命じられる。
生活費と謝礼金を出すという餌に釣られ、怪しみつつも承諾をしてしまう。
条件としては、ネット通販・フードデリバリーは自由に利用できるが、外出は禁止。
その後、都内の閑静な住宅地へ送ってもらい、案内された一軒家で生活を始めることになる。
キレイなダイニングキッチンと、大型テレビに感動する主人公。
家から持ってきたゲームを設置しながら、入居するような気持ちで期待を膨らませる。
そこは怪現象で有名な事故物件だった。

第2話のストーリー : 夜になり怪現象に悩まされる主人公。
鏡に手の跡が付いたり、2階から足音がしたりと、定番の心霊体験を味わう。
1日目にしてギブアップしそうになるが、何もない田舎には戻りたくない。
小さい頃に山で迷子になり、暗闇の中で一晩過ごした時のことを思い出す。
さらに東京で暮らす明るい未来を想像することで、試験をクリアしようという覚悟が生まれる。
スマフォで心霊対策をググり、ネット通販でグッズを集めていく。
食事も思い切って高級食材を取り寄せ、英気を養いながら幽霊に立ち向かう準備をする。
久しぶりの肉と酒に泣きながら喜ぶ主人公。最近は粗食が続いてた。
ラップ音やポルターガイストに悩まされながらも、耳栓やアイマスクで環境へ順応していく。
3日が経った頃、持ち込んでいたゲーム機(PS2)が急に壊れ、テレビに不気味な映像が映る。
恐怖心よりもゲーム機を破壊されたことに怒りを覚える主人公。
除霊グッズと怪現象が起きた状況を手帳にメモしながら、対策を練っていく。
部屋の見取り図を書き、出現位置に除霊グッズを配置しながら様子を伺うことにする。
数珠や仏像などは次々と破壊されるが、無事なグッズもあることに気づき、通販で大量に発注する。
(数珠は霊障で吹き飛ぶため、センサー代わりに使用することを思い付く)
通販グッズが届くのを待つ主人公。
ベッドが浮遊するなど、心霊現象は悪化していくが、SNSに上げてバズらせようとする。
5日目、届いたグッズを家の中に配置しながら臨戦態勢を整える。
その頃には薄らぼんやりと幽霊の形を認識できるようになっている。
今度はいよいよ浮遊する包丁がゆっくりと主人公へ向かってくる。
左手にスマフォ、右手に数珠を握って構える主人公。
リビングで両者が向かい合う中、スマフォに「試験終了」の通知が届く。
同時に、包丁も空中から落下する。
こうして試験が終わり、玄関のチャイムと共に作務衣の男が迎えに来る。
男は今回の入居は幽霊に対する適性検査だったことを告げ、同時に内定したことを告げる。




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