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神輿を担ぐ意味、板橋農業まつりの意義 〜土と農の暮らしから〜

秋のおまつりシーズンがようやくひと段落しました。

神輿を担ぐ、と言います。
なぜ担ぐのか。
これは宮出しをした神様の社(神輿)を担いでまわり、そこに街中の息吹を吹き込んでから戻り宮入りをするところに真意があるそうです。祖父からの教えです。
吸う息、吐く息、街の人々の呼吸は街の人々の「想い」そのままでありますから、神輿によって運ばれてきた息吹を受けとる神社の神様は、『街の姿』そのものになるとも言えるのではないでしょうか。

板橋区は、北豊島郡赤塚村、志村、上板橋村、仲宿、そして昭和35年以降開拓された高島平と、4村1地域の5エリアから成り立っていまして、私の暮らす赤塚村の地域には、東京23区で唯一自治体が主催する農業祭「板橋農業まつり」が開催されています。

ここでは人々が土に親しみ、収穫に感謝し、そして神輿を担ぎます。笑顔温かく、心豊かになるまつりです。どんなに時代を経ようと、多くの住民の流出入が繰り返されていようと、今この時この場所に暮らす人々の姿は普遍的なもので、新しい息吹は生まれ続けています。ですから、この食と農を通した地域のまつりごとは大切にしていかなければなりません。

大地と人が一体となり、食を通して人と街を育んでいくことがこの地域の基礎です。相続発生時における農地の宅地転用、学校現場での食育、諸問題を通して赤塚地域の今後の安定した開発と保持発展の道を見出すことが私の作業であります。

神輿後のほどよい?肩と腰の痛みに苛まれていますが、来年も農業まつり会場で多くの方に会えることを楽しみにしています。

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