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ぼっちの東海道歩き旅 その13〜金谷宿→掛川宿〜

2022年も年の瀬。ということは東海道歩きのシーズンです。今回も続きから始めていきましょう。

気づけば東海道歩き旅も4シーズン目。1日ごとにnoteを書いているわけなので、その13ということは13日目ということです。

13日目にして東海道の真ん中くらいって、結構いいペースでは?と思いましたが、ググってみたら昔の人は江戸〜京都を13日〜15日で歩いていたそうです。話にならんかった笑。

現代人かつ、在宅ワーカーは私は比べ物になりませんでしたので、自分のできる範囲の限界まで今回も歩きます。

前回までの旅はこちら↓


そうでした。長い長い大井川を渡り、金谷駅で「石畳」の案内を見て戦慄し、山登りの不穏な予感がしたところで前回の旅を終えたのでした。


金谷宿→日坂宿

いよいよスタート地点に行くだけで一苦労になってきました。朝、東海道線に乗って13時前に金谷駅に到着です。

懐かしい

もうちょっとしたらスタート地点に行くためにわざわざ新幹線に乗らなきゃいけなくなって来るんだろうか…。名古屋くらいまでは鈍行でなんとかなるかなぁ。

さて、もう半日しかありませんが、今日は日が落ちる前までに掛川を目指します。…ということはつまり、日が落ちる前までに峠を登って下りなければならないということ。最初から登山です。

石畳入口
ここから石畳につき車の乗り入れ厳禁

いざ、人生2回目の石畳登山。やっぱり「あの箱根を越えたんだから」みたいな謎の自信が常につきまといます笑。

石畳ゾーンに入ればすぐ森
すべらず自蔵尊の前
無事、すべりませんでした

箱根と比べたら大した距離ではないものの、やっぱり石畳ウォーキングは慣れません。神経を張り詰めながらずっと下を向いて歩くことになります。

一部は江戸時代の石畳が残っている
江戸時代の石畳ゾーンはたいてい
石が大きく凹凸がすごい
ひび割れてる石もあるので大変歩きにくい

やっぱり現代人に石畳は向いてない…苦手だ…。

石畳ゾーンを抜けると、「間の宿」である菊川に入ります。

箱根には「畑宿」、宇津ノ谷峠には「宇津ノ谷」という間の宿があったように、大きな峠には必ずと言っていいほど間の宿があるみたいです。

ゴミ捨て場に忍ぶ案内
これしかないのかと思って焦った
いつものモニュメント
ただいま
こういうの箱根の畑宿に似てるなぁ
間の宿は原則宿泊禁止、本格料理禁止の
ルールがあるなんて初耳だった
メイン宿場街の利権が強いんだろうなぁ


ほんとはここからまた旧東海道の細い道に入るつもりだったのだけれど、残念ながら通行止め。

ざんねん
掛川市に入る(市街はまだまだ先)

車のびゅんびゅん走る国道1号線を並走します。

子育飴ってなんのこと…と思っていたら

現れたのは「夜泣き石」というスポット。

七不思議…?心霊的な?
登ってみると、紅葉が綺麗な穏やかな場所
つまり子育飴とはこの伝説に出てくる
「お坊さんが作った水飴」
もちろん泣き声は聞こえません
とても安らかに祀られてる

秋じゃないけど、紅葉が綺麗に見える季節にこれてよかったな。

掛川はあちこちに茶畑あり

夜泣き石を過ぎれば段々と道は開けていき、麓に近づいてきた感じがします。麓付近の小さな村が日坂宿です。


日坂宿→掛川宿

日坂宿の特徴はずばり、家の一軒一軒に屋号(看板)がついていることと言えるでしょう。

伊勢屋
新うどん屋
山田屋
紀伊國屋
問屋
よろず屋
日坂宿本陣 扇屋

これ、宇津ノ谷集落でもおんなじような屋号がありましたね。なんだか「東海道あるある」が積み重なって、「これ進研ゼミで習ったやつだ!」みたいな気持ちになるのが、謎に感慨深いです笑。

日坂宿を過ぎれば、「事任本宮」という気になる神社が。

森へ続く階段に誘われて
奥社まで行けるかな
教えてくれるの優しい
ついた
パワーを感じる
結構な坂だけど、
それでも石畳よりまし

残りの段数も教えてくれるし、ガタガタしてない階段だし、石畳と比べたら100倍歩きやすい!現代(というか江戸以降の文明)に感謝です。

その先にもちょっと不思議な神社が。

いつものモニュメント
塩井神社
鳥居はあるけど社はなくて…川?
鈴を鳴らしてお賽銭を入れる
その奥は…
たっぷり深めの川
顔を出すと冷たい空気が吹き抜けて気持ちいい


この塩井神社、この川のどこかに潮水の出る泉が祀られており、いろいろな伝承にも残っている場所なのだそうです。

国道に急に現れる鳥居と川の入口、レア感がありました。

だんだんと掛川市街に近づいてきました
一里塚と常夜灯
東海道沿いの街によくあるアーケード

アーケードを進めば、掛川宿に到着です。日没までにつけたぞ…!

城のある街だった
大手門
残念ながら天守閣は絶賛改修中
掛川駅
メロンも有名らしい

晩ご飯は掛川駅内の居酒屋に入りました。

美しい…!清水のマグロ、掛川の茶そば、由井の桜えび…。ここまで歩いてきた場所の名産がオールスターのように並びました。

普通に食べるより、痛い思いして歩いてきたあのエリアの名産品かぁ…とか思いながら食べると、なお美味しいのです笑。こういう思い入れのある食材が増えていくんだと思うと今後が楽しみですなぁ。


歩いた結果まとめ

距離は15キロ
宿場は2つ

そんなわけで今日は半日ですがおしまい!今回は距離的に、明日が一番の正念場になりそうです。

温泉のあるドミーインで、年末のゴールデンラヴィットを見ながらひとりベッドで寝っ転がる幸せを噛み締めているところなので、このあたりでそろそろおしまいにしましょう。

東海道歩き旅 つづく

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