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【‘‘読書人’’にとっての図書館】

週末休みを利用して、私は本屋や古本屋、カフェとは別に図書館へよく通うようになりました。
それは、ふと自分の蔵書にある積ん読本から、ある本を手に取ったことがきっかけでもあります。
田中共子さんという方が記されました『図書館へ行こう』という本です。↓

本書は、市民の私たちにとって図書館という場所はどのようなサービスが受けられるのかといったところから、図書館の活用方法といったことまで幅広く扱っており、図書館の魅力が十分に詰まった一冊となっています。
私が本書から、本屋と図書館における考え方で特に感銘を受けた箇所があるのでぜひとも引用したいところがあります。

図書館ができても、書店のお客さんは減りません。今まで、本を買ってまで読む習慣がなかった人も、公共図書館を無料で利用することで、本に親しむようになると思います。
本を読む楽しさ、便利さを知った市民は、書店へも足を運ぶようになるでしょう。
私たちは書店と競争するのではありません。
読書人を増やしたいのです。
本を読む人が増えることは、書店にとっても良いことではありませんか。

『図書館へ行こう』田中共子 P.117より引用


書店や図書館も、本来は読書の楽しさというものを知る為にあるものであり、何よりも前述の引用文で特に良い一文というのは‘‘読書人’’という本を読む人が一人でも増えて欲しいという願いが込められているところにあります。
読書はただ単に知識や教養を身につけて、博識になり自己成長を促進させるものではありません。
基点に戻れば、本来は読書することに楽しさがなければ、読書をこれからも継続することは不可能に近いものだと感じます。
公共施設としての図書館は地域ごとにも、様々なレファレンスサービスが受けられて、無料で本を貸し出してもらうことができ、誰しもが本を読むことの楽しさに触れられる貴重な場所だと言っても過言ではありません。
図書館のあり方から、私たちにとっての楽しさや学びというものは無限大の可能性が秘められた魅力的な場所だということを本書から理解できる、オススメの一冊となっています。
今すぐにでも、近所の図書館へ足を運びたいと思わせる図書館の楽しさに触れる良い入門書を読んでから、これからも図書館は積極的に利用していきたいと思いました。

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