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子どもがいる人生は幸福なのか

妊娠中、本当に子どもができることってハッピーなことなのだろうかと考えて怖くなっていた。
もちろんハッピーな人もいるだろうけれど、もう産んでしまったから後悔していても言えないし、後悔していてもプライドとして、その事実を人に言いたくないから言わないだけで、産まなきゃよかったと思っている人も結構いるんじゃないかと思っていた。
誰も本当のことを教えてくれない気がするし、こんなこと言ったら人間性を疑われるんじゃと思ってなかなか聞ける人がいず、一足先に出産した親友に、このようなことをそっくりそのまま聞いたこともあった。

そもそも私が子どもをつくろうと思ったのは、人生のフェーズとして、結婚している、というだけのフェーズに少し飽きて物足りない気がして、子育て、というフェーズにうつりたかった、という不純な動機だった。他にも年齢の問題や(出産時は30歳)、親からの圧力などもあったが、主な動機は上のことだ。

そんな私は結論から言うと、娘をもって、本当に幸福だし、全く後悔していない。けれども、娘がいなかった場合の夫婦の人生を考えることもある。それはそれで、きっと幸せな人生だと思う。産んだら後戻りはできないし、産んだ瞬間にジェットコースターのように一日一日が止まることなくあっという間に進んでいく。

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たまに疲れはてた一日の後には、子どもという、とんでもなく大変なものを今後相当期間背負っていくことに、途方もない気持ちになることもある。
昨日の記事に書いたみたいに、できなくなってしまったこともたくさんある。あんなに自由だった日々は、もう若いうちには味わえないんだなあ、と思う。

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ただ、大人になってから、こんなにも初めての経験が続くことってなかなかないと思う。すべてのことが初体験で、それがずっと続いていく。子どもは人生に、新しい驚きや喜びや楽しみをたくさん生み出してくれる存在だ。そして、それを夫婦で共有しあえることはとても幸福だ。
一つのプロジェクトを人と共有しながら真剣に行うことは、仕事同様とても楽しいこと。赤ちゃんは毎日毎日どんどん成長する。昨日できなかったことが今日できる、なんてことはしょっちゅうだ。それを、娘を同じように愛しいと思っている夫と、ともに分かち合いながら過ごす日々はとても幸せだ。

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子どもをもつことは、問答無用でハッピーなことだとされやすい気がするけれど、それはそれぞれの夫婦がきめること。きちんと選択をして、きめること。
子どもをもたない、という選択も大いにあり得る。
でも、子どもをもってしまって後悔している、いなかった人生に戻りたい、という人を見たことがないのは、選択のための一つの指標になるのじゃないかなあ。

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