ミリメカの魅力を語る(2)

にゃんぱす~ディスコードサーバー『悪趣味』を運営している夕日梓です。
人生で触れてきた好きな物についてのびのび書いてみたいなと思ったので、色々書いてみる第二弾。あまり調べず語るので間違いがたくさんあるかもだけど、悪しからず。

今回は戦車の履帯やサスペンションの魅力について!

早速企画倒れ

まず余談から。初めて投稿するノートのテーマを履帯にしてしまったのを今更後悔している。図がないとかな~りわかりにくいから。どうしよう。それに今回は小難しい話も多い。例えを多用してがんばるけど次回はテーマを変えようと思う。でもめちゃくちゃおもしろいし好きだから、この熱量だけでも伝えたい。あと前回は漢字が多すぎて読みづらいかったから今回からは気をつけてみる。

履帯の魅力

本題に入る。今回は仕組みなどに触れつつ魅力を説明していく。
具体的に履帯のはたらきを解説しよう。前回書いたとおり戦車は強固な防御力をもとめられる。装甲を厚くすればそれだけ重量もかさみ、不整地では自重で沈んでしまう。例えばスポンジに文鎮を立てて置くと深く沈んでしまうが、寝かせて置くと沈みは浅くなる。これで接地面積を増やせば接地圧が軽減されることがわかる。これを利用して戦車は重たくても履帯全体を地面に押し付け、接地圧を下げることで不整地で快適に移動することができるようになる。しかし、あまりに接地圧が低すぎるのも問題になる。土手にシャベルを立てて置くと地面に突き刺さるが、寝かせて置くと斜面を滑り降りてしまう。接地面積が大きい=接地圧が低い=摩擦も小さくなるので登坂能力が落ちてしまうのだ。履帯なんてたいそうな物を装備しておいて坂が登れなくてはかっこうがつかない。車体の長さは簡単に変えられないので様々な幅、様々な形状の履帯を作って戦地の状況や車重に合わせて履帯を変更して出撃するのだ。
いかがだっただろうか。書いていて正直履帯はそこまで魅力的ではないことに気づいた。大どんでん返し。でも仕組みを知るっておもしろいから、そういう楽しみかたをしてくれ。次が本命だ!

サスペンションの魅力

ときに読者。記憶ないしは想像で戦車の絵を書いてみてほしい(できればぜひなんらかの形で僕に見せてほしい)。少なくない読者が鏡餅に横から爪楊枝を突き刺したようなのを描いたのではないだろうか。なんですか?それは。あなたがたは戦車のことをなんにも理解っちゃいない。特にサスペンションのことを!
ここからはサスペンションに焦点を当てていく。求められるのは障害物を安定して乗り越える能力だ。戦場で小石を踏んだだけで車体があらぬ方向に傾いてはまったくお話にならないので、過酷な足場でも安定して走行や停車ができるようにする。サスは種類が多いし、なにより図解をつくらないとわかりにくい。なので今回は筆者が特に気に入っている「ボギー式サスペンション」にしぼって解説する。このサスペンションはペンの先っぽに入っているようなクルクルのバネは使わない。テコの原理で車体を安定させる。複雑な機構を持たないから少ない部品で堅牢に設計することができ、戦車と相性バツグンだ。
突然だがモビールはご存知だろうか。わからなければググってほしいが、あえて文字で説明するなら天井から吊るせるおしゃれなトーナメント表だ。気合を入れて想像してみてほしいのだが、モビールの末端。星かなにかの飾りをそっと手のひらで持ち上げてみてほしい。どうだろう、力が糸や棒を伝わって、直接触れていない星が押し下げられてはいないだろうか。想像ありがとう。形が複雑でわかりにくい(おしゃれとも言う)が、要するにシーソーなのだ。こっちを上げればあっちが下がり、こっちを下げればあっちは上がる。さて、星を車輪にしてみるとどうだろう。こっちの車輪が石を踏んで押し上げられるとほかの車輪が押し下げられて地面を押す。これがボギー式サスペンションの仕組みだ。四人が参加するトーナメントのようなボギー式サスペンションで具体的な動きを考えてみよう。ひとつの車輪が直径Aセンチの障害物を踏むと準決勝の部分で1/2、決勝の部分でさらに1/2押し上げられ車体は1/4Aセンチしか動かずに済む。こうして障害物を乗り越える際の衝撃を吸収する。また、力点にかかる力が同じでも支点との距離で作用点にかかる力が変わることや、それぞれの車輪のサイズや数を調整すればかなり自由に衝撃をコントロールできる。めちゃくちゃおもしろい。
素朴極まりないしくみに対してできることが無限大にあり、しっかり実用的で魅力的。しかし技術の進歩でボギー式は過去のものとなり今日戦車では採用されず、そこまで性能を求められていないので重機にも採用されない。もう現役のものには滅多にお目にかかれないのが非常に悔やまれるサスペンションだ。

おわりに

後半はごちゃごちゃと小難しいはなしをしてしまったが、ダブルボギー式サスペンションの魅力をできるだけ簡単に説明してみた。これでわかっただろう。どう考えても図解が必要なのだ。めんどくさいから用意しないけど。でも魅力は伝わったんじゃないかと思う。こんど近所を戦車が走っていたら足回りをじっくり観察してみるといいだろう。サスペンションの計算され尽くした美しい動きにあなたも魅了されること間違いなしだ。
次回はミリメカの話をするかも未定。気になる話題をコメントくれたら語るかもしれない。ここまでのご精読感謝する。


ディスコードサーバーの話

ここからは余談。 僕は『悪趣味』というディスコードサーバーを運営している。おもしろそうな人に声をかけて集まり、雑談したり一緒にゲームしたり……。僕やサーバーにいる人たちに興味が湧いたら招待するのでぜひ声をかけて欲しい。現在は年齢性別を問わず30人ちょいの人たちがたむろっている。サーバーに入っても挨拶はいらないし、必ず雑談に参加する必要もない。しばらく様子を見て合わなければこっそり抜ければいいし、会話に参加してももちろんOK。連絡待ってます!

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