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誰が沖縄県知事になっても、過剰な期待はしない。

ハイタイ!阿波根あずさです。

今日のnoteは、明日開票が行われる沖縄県知事選について書きます。

今回、初めて「選挙に行きたくない」という思いがありました。自分の中に強い抵抗感があり、心の中に引っかかりを感じながら期日前投票を済ませました。

本当にギリギリまで「誰に投票しよう?」とすごく悩みました。政策を見ても「この人のここは良いけれど、この部分がちょっとなあ…」というのが、どの候補者にもあったので、モヤモヤの状態がずっと続いたのです。

結局、私は「比較的、この人になってほしくないから、この候補者に投票しよう」という理由で一票を投じました。選挙でこのように投票したのは初めてです。投票を終えた後も、自分の中には違和感が残りました。「納得できないんならやっぱり投票しない方が良かったんじゃないか」とすら思いました。

2014年の沖縄県知事選の時、私は今の自分と全く正反対でした。「選挙に行きたくない」ではなく、むしろ積極的に「よし!この一票が届きますように」という大きな期待を込めて、私は翁長雄志氏に投票しました。
結果は、仲井眞弘多氏に約10万票差をつけての翁長雄志氏が圧勝。ニュースで当確を知った時は「よっしゃあ!」と大喜びしたのを覚えています。

翁長雄志氏が知事に就任した翌年、私は「2015ミス沖縄」として一緒にお仕事をしました。選挙で自分が投票した方が知事になり、実際に一緒に仕事ができるなんて、こんなに嬉しいことはありません。翁長知事の沖縄に対する熱い思いや、県民への思いやりの気持ちは心から尊敬しています。

そんな、つい3年前まで元気だった翁長知事が先月8日に膵臓癌で亡くなられました。ニュースで知った時は、もう、とにかく、辛かったです。あまりの悲しさに、目が真っ赤に腫れるほど号泣しました。

私は、2014年の沖縄県知事選で、強い期待を込めて翁長知事に一票を投じました。「翁長知事に沖縄を良い方向へ変えてほしい!!!」と、そういう思いで翁長知事に投票した方は決して少なくなかったはずです。だからこそ翁長知事は、周りからの大きな期待が自分自身にのしかかっているということを、ご自身でしっかりと認識していたと思います。そして、その思いに全力で向き合い闘い続けたが故に、67歳という、あまりにも早すぎる年齢で亡くなられたのだと思います。

仮にそれが本望だったとしても、悲劇的な結末であったと言わざるを得ないでしょう。
そして、その悲劇に私は加担してしまったのではないかという思いが、今日の今日までどうしても拭えないのです。
過剰な期待をしていた私は「翁長知事に任せておけば大丈夫だろう」と思い込んで、投票した後はそこまで政治を注視していませんでした。
それは、期待しながらも、誇りある豊かさを手に入れるために「共に沖縄を創る」という責任を放棄しているに近い行為でした。

そもそも「沖縄県知事に過剰に期待する」という私の考えが間違っていたんです。

沖縄県知事に過剰に期待してはいけないというのは、今回の選挙に限ったことではありません。これからもずっとです。
どんなに素晴らしい候補者がいたとしても、もしくは、全く支持したくない候補者ばかりだったとしても、そもそもトップに過剰な期待を寄せること自体が間違いでした。

自分の人生は、最終的に自己責任。
だからこそ、支持する候補者が知事になったとしても過剰な期待はしない。
それよりも、今の自分にできることを一所懸命やることの方が大切です。
そのことに気づいた私は、投票した後のモヤモヤがスッと消えました。

誰が知事になったとしても、ウチナーンチュや県民、日本政府や米軍の板挟みとなって仕事をするわけで、とてつもない負荷が身体にのしかかります。立候補するだけでも凄いと思います。
私では絶対にできないことです。私は私の自由を手放せないから。
もう2度と悲劇を繰り返さないために、私は、私のやり方で、自由にこの島と関わり、責任を背負っていこうと思いました。

最後まで読んでくれて、いっぺーにふぇーでーびたん!これからも、ゆたさるぐとぅうにげーさびら♪